あらすじ

苦杯をなめた刈衣花梨へのリベンジ開始!蒸し魚勝負でジャンの魔法が冴え渡る。第2回中華若手料理人大会の招待状が届き、大谷とのテレビ番組での対決、さらなる大舞台へと戦いは続く!
鉄鍋のジャン 1巻

中華の名店「五番町飯店」に突如あらわれた秋山醤(ジャン)。中華の覇王と称された祖父から中華の真髄を叩き込まれたジャンは、弱冠16歳にして筋金入りの料理人だ。「料理は勝負だ」を身上とし、オーナーの孫娘、天才料理少女・キリコや、性根は最低だが舌だけは最高の料理評論家、大谷日堂などと料理勝負を繰り広げる!

鉄鍋のジャン 2巻

第1回全日本中華料理人選手権大会2回戦。最新調理機器を使って料理をする河原との対決で、ジャンは規定の2時間の間、ひたすらに汗をかき、味に味を重ね続ける。「オレの料理で教えてやるよ、味に限界はないってことをな」。ジャンのセリフに河原は…。伝説の中華料理人の祖父、中華の覇王・秋山階一郎の名にかけても負けられないジャンの勝負の行方は!?超傲慢にして超有能の料理人・ジャンの料理勝負が冴える!

鉄鍋のジャン 3巻

第1回全日本中華料理人選手権大会決勝。麺勝負で凄まじい技術の冴えを見せたジャンだったが、審査員に酷評され優勝がピンチに。起死回生を狙うデザート対決でジャンが作るのは「血のデザート」。審査が進み、ついに発表される点数は果たして?優勝の行方は一体…!?

鉄鍋のジャン 4巻

五番町飯店オーナー睦十(むつじゅう)の課題は新メニューの開発!ジャン・ヤン・キリコはそれぞれ春巻で睦十へ挑戦する。意表をついた甘い春巻を作ったヤンを受けてジャンが作った料理は!?そしてキリコの春巻は一体どんなものなのか?そして新たな大谷の刺客・謎多き五行道士との対決が始まる!!

鉄鍋のジャン 5巻

大谷の刺客として送られてきた五行道士との料理対決はなんと2連敗!!しかしただ負けるジャンではない。おぼろげに見えてきた五行の正体、そして弱点。運命の3回戦が開始。脊髄とスッポンのスープを用意したジャンに対して五行は自分の料理に、ある細工を施して対抗する。果たして勝負の行方は!?ジャンの秘策は炸裂するのか?対五行道士戦の決着と、新たな敵(?)スグルの登場を収録!

鉄鍋のジャン 6巻

自称天才のお坊ちゃま・湯水スグルの突然の挑戦!ジャンはオムレツ、子豚の丸焼き、そして肝料理で勝負を繰り広げる。金に糸目をつけず高価な材料や道具を用意するスグルに、ジャンは中華の神髄をもって応じる!しかし、ジャンの目は、さらに強力なライバルの姿をとらえていた!間断なく続くハイスパート料理勝負!

鉄鍋のジャン 7巻

苦杯をなめた刈衣花梨へのリベンジ開始!蒸し魚勝負でジャンの魔法が冴え渡る。第2回中華若手料理人大会の招待状が届き、大谷とのテレビ番組での対決、さらなる大舞台へと戦いは続く!

鉄鍋のジャン 8巻

第2回中華若手料理人大会予選スタート。チャーハン対決で、豆腐対決で、ジャンの本領発揮!そして謎の中華料理会の帝王「百蘭王(パイランワン)」の登場で、勝負はますますヒートアップ!

鉄鍋のジャン 9巻

第2回中華料理人大会本戦が開始。最初の課題は餃子となった。各人創意工夫を凝らし、美味しくインパクトのある料理が次々に生まれる!本場中国からの刺客・陸一族の実力に、会場騒然。はたしてジャンは、キリコは、ヤンは生き残ることができるのか!?百蘭王(パイランワン)の正体探しもいよいよ佳境。餃子勝負、調味料勝負でますます過熱する!

鉄鍋のジャン 10巻

第2回中華料理人大会もいよいよ順々決勝に突入。その課題は「調味料対決」!参加者がその難解な課題に頭をひねる中、ジャンと黄蘭青は、ラー油を作ることで合意。他の参加者をよそに、勝負をしていたのだった。ジャンの準々決勝の相手は、陸顔王。ジャンのラー油は、陸の秘策を打ち破れるのか?そして黄蘭青に対するは、ヤン。彼女は秘蔵の調味料で挑む!白熱の準々決勝生き残りは誰だ?

鉄鍋のジャン 11巻

第2回中華料理人大会準決勝はサメ料理対決。どう料理してもまずいはずのサメを課題に出した大谷の思惑をよそに、黄、ザザビー、キリコ、そしてジャンは果敢に料理作りに挑む!ジャンがこもっていた冷凍庫には、大量の注射器。そこから手にして出てきたもやしには、一体どんな魔法が仕掛けられているのか?白熱するサメ料理対決に、驚愕の結果が待ち受ける。果たして決勝に残るのは誰だ!?

鉄鍋のジャン 12巻

ついに第2回中華料理人大会決勝!決勝に残ったのはジャン、黄蘭青、キリコの3人が頂点を争う。料理の課題はダチョウ。しかしダチョウにはある秘密があった。過激なジャンははたして美味しいダチョウ肉を手にいいれられるのか?癖がないかわりに味もない、難題ダチョウ肉を課題にそれぞれが繰り出す勝負の逸品とはなにか1?3人の秘策が炸裂する!

鉄鍋のジャン 13巻

ついに第2回中華料理人大会決勝!難題ダチョウ肉料理に果敢に挑んだ、ジャン・キリコ・黄の料理が完成する!はたして優勝は誰の手に?そして優勝しなければ五番町飯店をクビにされるジャンはどうなるのか?脅威驚愕のラストが待ち受ける!秋山の魔法は無敵だ!必ずあなたの心を捕らえるだろう!!

鉄鍋のジャン

勝つための料理を追求した男ジャン

鉄鍋のジャン 西条真二 おやまけいこ
六文銭
六文銭

もう28年前?の漫画のようですが、めっちゃ面白かった。 タイトルに記載したとおり、当時のグルメ漫画って『美味しんぼ』や『中華一番!』など、より美味しいものを競ったりや食べる相手を満足させるための要素が強かったと思うのですが、本作はそれらとは一線を画す。 中華料理界において偉大だった祖父の教えを叩き込まれ、とにかく料理とは勝負で、彼が追求するのは勝つための料理。 美味しいとかではなく、勝つためなら何でもするということ。 ここが他の料理漫画とは違う。 最初のうちこそ、祖父のライバルだった男の店「五番町飯店」へ修行にいき、祖父から仕込まれた料理の腕を発揮して、他の料理人を圧倒したり、時に挫折したり、といったオーソドックスな少年漫画的な展開なのですが・・・・ 1巻からすでに、マジックマッシュルームを使って審査員を撹乱させるようなこともはじめていきます。 他にも上げればキリがないのですが、特に最高なのが、若手料理人選手権大会の予選課題「チャーハン」の回の時。 火力がほしいからとガス管潰して自分のところに集中させたり、あげくスプリンクラーをまわして他の料理人のチャーハンを水浸しにするんです。(自分はラップまいて、さっさとその場から逃げる) 基本的に上記であげた料理漫画で出てきたら 「絶対悪役だったろ!」 と言わんばかりの悪行がでてきます・ 料理マンガのダークヒーロー的な存在。 顔つきもドンドン悪くなっていく(気がする) 料理=幸福を与えるもの というのが、ある意味定説になっていただけに、勝つためなら何でもする、主人公の潔さが斬新な作品でした。