あらすじ

「子供が誘拐された!」と言って、「白石誠法律事務所」に駆け込んできた会社員・阿山倫吉(40歳)。九頭と武田が話を聞いてみると、浮気をして家を出た妻が息子を連れ去ったという。子供の親権問題は母親側が有利になることが多く、それを聞いて怒りの収まらない阿山に、自らも娘を持つ九頭が出した解決策とは…!?
弁護士のくず 1巻

正義と人権を尊重することで有名な「白石誠法律事務所」。この日、新人弁護士の武田真実は、事務所の先輩・九頭元人と、上司からのセクハラが理由で会社を辞めた女性の相談を受けていた。だが、親身に応対する武田に対し、九頭は「チチもまれてキモチよかったか?」などいい加減な発言ばかりで…!?

弁護士のくず 2巻

依頼人に優しく、敵には厳しい女性・六条京は、仲間からも一目置かれる敏腕弁護士である。今回一緒に仕事をすることになった「白石誠法律事務所」の面々も、同様に彼女を絶賛していた。しかしそんな折、事務員の小俣夕花がおかしなことを言ってきた。なんでも小俣の部屋を、すさまじい形相をした六条が窓から覗いていたというのだが…!?

弁護士のくず 3巻

定年退職を迎えた当日、妻・都子から突然「会社の女の子と浮気をした」という理由で離婚を切り出された伊中太郎。だが浮気は事実とはいえ、それは30年も前に起こした一度きりの過ちで、彼にとっては、とうに清算されたはずの過去だった。納得出来ない太郎が、「白石誠法律事務所」へ相談に訪れると…!?

弁護士のくず(4)

「子供が誘拐された!」と言って、「白石誠法律事務所」に駆け込んできた会社員・阿山倫吉(40歳)。九頭と武田が話を聞いてみると、浮気をして家を出た妻が息子を連れ去ったという。子供の親権問題は母親側が有利になることが多く、それを聞いて怒りの収まらない阿山に、自らも娘を持つ九頭が出した解決策とは…!?

弁護士のくず(5)

娘の元子(26歳)が結婚詐欺に遭っていると思い、相談に来た小平親男(56歳)。大人しい性格の娘に、相手はハンサムな青年実業家と一見疑わしい組み合わせだが、今のところ金も取られておらず、元子も騙されてないと言って別れる気はなさそうだ。娘を心配するあまりの父親の早合点なのか、それとも…!?

弁護士のくず(6)

今回の依頼者は、生徒を殴ったかどで窮地に立たされた中学体育教師・備田。彼が白花という生徒を殴ったのは事実だが、それは白花からイジメを受けている生徒・石下を助けようとしてのことだと言う。白花は石下に女生徒の私物を盗んだ濡れ衣を着せ、それに気付いた備田をも挑発して手を出させ、罠にかけたというが…!?

弁護士のくず(7)

ある日、浮気した夫のほうが妻と離婚したいという奇妙な依頼が舞い込んだ。夫に事情を聞くと「自分は1回しか浮気していないが、妻は今までに何回もしてきた。自分は妻の不貞行為を許してきたけど、妻は逆上して許してくれない。もう我慢出来ない」ということだった。九頭は問題を解決すべく、妻のもとを訪れるが…!?

弁護士のくず(8)

ある日、夫が愛人を同席させ、「離婚したい」と言ってきた。分別ある妻は、ふたりの関係を許したが、その代わり、傷つかない年齢になるまで子どもに気づかれないようにとの条件を出した。だが1年後、ホテルで夫が脳出血で倒れ意識不明の重体になると、不倫を認めていたはずの妻が、突然愛人を訴えて…!?

弁護士のくず(9)

「B型だから」という理由で会社を解雇された男が相談にやってきた。社長が血液型信奉者で、人事をすべて血液型で決めてしまうという。さらに社内恋愛の禁を破ったことも解雇理由となっているそうだ。だが、会社の答弁書によると、血液型以前に勤務態度に問題があることが分かり…!?

弁護士のくず(10)

珍しく所長にたてついている寿仁也。九頭と真実が話を聞くと、所長の所へ相談にやって来た男の「ホントはやっていない」という言葉を偶然聞いたのだという。17年前、男は強姦未遂で起訴され、DNA鑑定の結果、有罪となった。寿仁也は冤罪かもしれない男を救うべく、所長に直談判したのだが…!?