ギャンブラー・丈苦万太郎(「冗句万太郎」と表記の回もあり)が、麻雀やパチンコなどの博打から釣りやビリヤードに到るまで、ありとあらゆる勝負を繰り広げるショート・ギャグ。
明治37年(1904年)の日露戦争を舞台に、田村少佐率いる特殊科学兵器部隊の破天荒な活躍!
プロレスラー、ビッグバンベイダーや獣神サンダーライガーの生みの親である永井豪が、石川賢とタッグを組んで手掛けた本格プロレスマンガ。ブラックミストと名乗る謎の集団が、日本のプロレス界に挑戦状を叩きつけた!! ロープで首を絞めるなど、すべて反則技で戦うこの集団はプロレスラーを次々に倒していく。首領であるサタンデーモンは「弱者には死あるのみ」と、生きるか死ぬかの“死闘”を標榜していた。そして世界のスポーツを取り仕切ろうとするのだが……。サタンデーモンの横暴ぶりに、宝玉・アステカの星を抱くアステカイザーが立ち上がる。「小学三年生」(小学館刊)1976年7月号~1977年3月号掲載分を収録。
祖父から託された3本のトマホーク── それは楯一族の霊が封印された3種の神器。バトルホークよ、いまこそ立ち上がれ!! 日本の全武道支配を目的にした謎の集団・紅鬼党。柔術、空手、剣道、キックボクシングなど世界各国の武術を取り入れ、頭目である紅鬼大人(こうきたいじん)は幻術や魔術のほか科学的な武器まで作り上げたという。ついに魔の手は日本武道の最後の砦であった講心館にも及ぶ。日本最古の武道・楯の流れを汲む楯哲舟は、日本のなまぬるい武道に嫌気がさし、楯一族の里である無煙谷にこもっていた。紅鬼大人率いる紅鬼党は、楯一族に対し宣戦布告を行う。はたして、楯一族は紅鬼党から日本武道の命脈を守ることができるのだろうか?
欲望・疑心・貧困……人間の負の精神が生み出した未来の生物・奇形獣が地球を破壊しようとするとき、光の巨人・ウルトラマンタロウが現れる!不良にからまれていた白鳥ケンイチの窮地を救った天涯孤独の青年・東光太郎(あずま・こうたろう)には、本人すら知らない秘密があった……。頭に響く“タロウ”という謎の言葉。“タロウ”とは一体なにか?答えを見つける間もなく、光太郎に危機が迫る!!「母よ…ウルトラの母よ…力を…力をくれ!!」。異才・石川賢がその才能をおしみなく発揮した傑作『ウルトラマンタロウ』がいよいよ登場!
時は幕末。京の治安を守る新選組隊士のなかでも天才剣士と言われる沖田総司の生涯を、少年時代の淡い恋心を交えて描く。「強さ」に憧れる総司は、天然理心流近藤道場でも、少年ながらその太刀筋を近藤勇、土方歳三に認められていた。そんな総司のもとに、近所の少年たちが3人かかりでも敵わないシジミ売りの少年の話を聞く。総司は、さっそくその少年を探しに行くのだが……。『聖魔伝』のコンビが放つ渾身のドラマ。
海上を航海中の大型船を恐竜の姿をした怪物が襲い、そのまま日本に上陸した。次々に街を破壊する怪物に、流竜馬、神隼人、巴武蔵はゲッターマシンに搭乗し、出撃する。ゲッター1に変形合体し、ゲッタートマホークで恐竜の首を切断することに成功するが……。『小学一年生』1974年4月号~1975年5月号に掲載された『ゲッターロボ』、『小学一年生』1975年6月号~1976年4月号に掲載された『ゲッターロボG』を収録。
流竜馬、神隼人、巴武蔵が3台のマシーン、イーグル、ジャガー、ベアーを合体させ、巨大ロボットと化すゲッターロボ。日々、操縦訓練に励む竜馬たちの前に、地球の全ての生物を支配する王・恐竜帝王ゴールが現われ、地球侵略を宣言し、人々を襲い、街を破壊し始める。竜馬たちが一体となって活躍するゲッターロボは人類を救えるのか!? 『小学四年生』1974年4月号~1975年5月号に掲載された『ゲッターロボ』、『小学四年生』1975年6月号~1975年7月号に掲載された『ゲッターロボG』を収録。
“白土三平の『忍者武芸帖』に強烈な影響を受け漫画家を志した”と言う石川賢が、牛次郎の原作を元に、風魔小太郎(ふうま・こたろう)に救われた赤子が家康の首を狙うという歴史のifに挑んだ傑作時代劇アクション。天正18年(1590年)、箱根山中を一人の忍が追っ手をかいくぐり、山中を駆け抜けていた。彼の名は風魔小太郎。北条氏政(ほうじょう・うじまさ)から北条家最後の血筋となる赤子を無事出産させ、養育せよとの命を受けた小太郎は、死の淵にあった氏政の妻・鶫の方(つぐみのかた)の腹から赤子を救い出すことに成功する。17年後、小太郎のもとで一人前の忍として成長したその赤子・風魔孤太郎は、打倒・徳川家康を胸に、家康を守護する服部九忍衆との血で血を洗う凄絶な戦いに身を投じる!!
石ノ森章太郎の原作を元に、白土三平に憧れ漫画家を目指した石川賢のイマジネーションあふれる新たな『変身忍者嵐』が登場!!血車党(ちぐるまとう)の平和のため秘法を用い数多くの化身忍者をつくってきた嵐鬼十(あらし・きじゅう)。しかし、その意に反し、いまや血車党は富士山麓の村々を次々と壊滅させ、日本征服をたくらんでいた。父、鬼十の思いを汲んだ息子ハヤテは、自ら化身忍者となることを申し出て、変身忍者嵐となる。そのころ血車党の本拠・ドクロ館に忍び入った幕府隠密・伊賀忍法の名人、タツマキは血車党のおそるべき新兵器の実験を目の当たりにしていた……。
元和元年の夏。大坂の陣に敗れた真田幸村の首を得た服部半蔵率いる徳川方の忍びの前に、不思議な術を使う霧隠才蔵ら真田十勇士の一味が立ちはだかった。時を同じくして、マグニチュード8の大地震が日本全土を襲ったそのころ、九龍城の城主・無幻大権は「竜」を飛ばしてならないと息子・弥勒に告げる。大地震と「竜」の関係とは!?そして真田幸村の驚くべき正体とは!?著者・石川賢入魂の『虚無戦記』シリーズの第一作にして傑作。
中東で起こった紛争をきっかけに、世界は深刻なエネルギー危機に陥っていた。それから数年後の西暦2040年、残されたエネルギー源を求め、欧米連合軍とアジア諸国連合が中国大陸で激突。それは、第3次世界大戦、斎天大戦の始まりだった!! そんな情勢のなか、バグと呼ばれる美女の運搬を依頼された護国寺大和(ごこくじ・やまと)はバグを狙う軍隊との交戦中、敵の巨大兵器と同化してしまう。依頼主である蛟龍(こうりゅう)は、兵器について何か知っているようだが……。
武士として生まれ、武士として死ぬ。明治維新に翻弄されながらも、サムライとして生き抜いた男たちを描く幕末ロマン!15代将軍・徳川慶喜(とくがわ・よしのぶ)の大政奉還により、職を失い困窮する日々を送ることになった旧幕臣たち。そのひとりである上田丑之助(うえだ・うしのすけ)は旧幕臣の窮状を訴えるべく、仲間の猪木(いのき)、山本(やまもと)、前田(まえだ)とともに白装束をまとい慶喜邸を訪ねるが……!?士族のプライドを捨てられない彼らが、文明開化の御代に自らの居場所を求め彷徨する姿を、壮野睦の原作を元に石川賢が活写する。
ときは鎌倉時代中期。たびかさなる服属の要求をはねつけた日本に対し、元はついに侵攻を開始しようとする。この国難を救うべく、執権・北条時宗に謁見した日蓮は、京の町で死肉を食らいながら生きてきた「腐乱衆」乱王丸、金性坊、凶気天丸、死目影の4人を引き合わせるのだった。日本への先陣として派遣された高麗の将・趙剣とあいまみえる乱王丸。やがて物語は策謀渦巻く中国大陸へ!!石川賢が迫力満点の筆致で描いた歴史ロマン。
精緻なる筆致で聖徳太子崩御後の蘇我氏と物部氏の対立を描く。倭国(わのくに)ヤマトの地では廏戸皇子(うまやどのおうじ、聖徳太子)が崩じた後、王位継承をめぐり田村皇子(たむらのおうじ)と山背大兄王(やましろのおおえのおう)それぞれを擁立する陣営同士が激しい政争を繰り広げていた。王位継承後を睨(にら)んだ田村皇子は、姪にあたる宝皇女(たからのひめみこ)を高向王(たかむくおう)から奪い、葛城皇子(かつらぎおうじ)をもうけさせる。そんななか、倭国に騒乱をもたらさんとする一団があった……。高向王と宝皇女の間に生まれたと伝えられる、史上謎に包まれた皇子・漢王子(あやのわこ、後の大海人皇子)の数奇なる運命を描く伝奇アクション!!
破天荒な天才科学者・島本平八郎は、S・O・C(セルフ・オーガナイズ・チップ)という生物と同じ働きをするメカを生み出した。産業スパイに狙われるほどの画期的な発明だったが、制御することができず、S・O・C自らが巨大化していた。その頃、海底に沈んだはずのムー帝国総統、ルイ・イオナ18世が日本への侵攻を開始して……。石川賢が精緻な筆致で挑むアクション巨編!!
夢枕獏の著書『月の王』を原作に、独自の世界観で物語を大きく飛翔させた石川賢の名編。武勇神インドラの化身にして、子供の頃から象をも倒す怪力と魔物をもおそれぬ精気と勇気を持つアーモン。不吉な月の夜、いつものたいくつの蟲が鳴き始めたアーモンは、従者・ヴァシッタを伴いナーガの森を訪ねる。森の入口にさらされていた首が旅人を惑わしていることを知ったアーモンは、それをいさめようとするが、その首は身体中を魔物でまといアーモン達に牙をむいてきたのだった。苛烈な戦いはナーガの森を外れ、平安時代の羅生門へと舞台を移す。妖魔は“月の王”の意志にそってこの世界にアーモンを連れてきたのだと話し果てるが……。はたしてアーモンを狙う者の正体とは!?
日本SF界の重鎮・高千穂遥と、アクション漫画の第一人者・石川賢がタッグを組んで描いたスペースオペラ。ワープ装置のエネルギー源となることが発見され、いまや宇宙を支配するほどのエネルギーにまで発展したマルチニウム。マイク・デビラスによって発見されたとされるこの物資には、実はシバ・アキヒコというもう一人の発見者がいた。私欲によってシバ・アキヒコを手にかけたマイク・デビラス。頬に南十字星(サザンクロス)の傷を持つシバ・タツヤ(サザンクロス・キッド)は、父アキヒコの仇、マイク・デビラスを追って宇宙をさすらう。
『風の伝承者』『ダンデ・ライオン』などを手掛ける若桑一人をシナリオ協力に迎え、少女の復讐の物語を縦軸に、禍の過去にまつわる因縁を横軸に描いた『禍MAGA』。作品に流れる独特の空気や匂いまでをも描き込んだ、迫力に満ちた筆致が石川賢独特の世界を紡ぎ出す。その肉を食らえば不老不死になるという伝説の怪物・禍は、戦闘に敗れ2000年以上の時をタクラマカン砂漠の地下で過ごしていた。タクラマカン砂漠の朽ち果てた寺院で見つけた古文書を研究していた考古学者の父を持つ少女・志倉楓は、父の残した研究から禍の存在を知り、ヤン博士と共にタクラマカン砂漠の地下、1600メートルの地点へと向かう。そこには片目を潰され、四肢をもがれた禍が封印されていた……。
老齢の越後守護代・長尾為景(ながお・ためかげ)と、若く美しい妻・袈裟(けさ)の間に生まれた男児・虎千代(とらちよ)。子供らしからぬ胆力、鋭い眼力をもつ虎千代こそ、後に軍神と謳われた上杉謙信(うえすぎ・けんしん)その人であった!虎千代の父である為景は、顔つきが自分に似ていないこと、袈裟が嫁いでから懐妊するまでの期間が短いことなどから「あの子は俺の子ではないかもしれんな」と疑心に捉われていた。そして、この疑心は虎千代が武将として優秀に育てば育つほど為景の心中に暗雲を呼ぶ……。親子兄弟が殺し合う下剋上の戦国時代において、義を貫き通した上杉謙信の物語が今はじまる!