佐原ミズ最新作!小児医療を舞台に紡がれる親子の物語――。妻を亡くし、シングルファザーになった、サラリーマンの羽根田。二人の子どもを、突如ひとりで育てることになり、理解不能な子どもの一挙一動に、振り回される毎日を送っていた。ある日、電車内で体調を崩した羽根田の息子・みちるを救ったのは悪魔のようなメイクを施した若者・琴吹。彼は的確な処置で急病の原因を突き止めるが...。
これは僕の温かで不思議な災難――。とある田舎の中学校――。臨時美術教師としてやってきた鶴田夜は、人には言えないちょっと不思議な力を持っている。彼女の力を目の当たりにしてしまった事をきっかけに中学生・晨は夜さんに日々翻弄されていくのだが…。
樋山那智、ソフトボールに汗を流し、日焼けに憧れる平凡な中学生。彼女は同級生の宇津見君が抱える重大な秘密を知ってしまう。それは彼に「しっぽが生えている」ということ。「みんなと違う」ことに戸惑い傷つきながらも、ふたりが心を通わせあう、10年間の物語――。
かつて夢をなくした少年と少女。光と影は再び出会い今までと違う“明日”を紡いでいく―― 『マイガール』の佐原ミズが描く等身大の青春譚。細く、強い―― “絆”の物語。
平々凡々とした毎日を送る青年・笠間正宗のもとに、恋人の訃報と一緒にやって来たのは、コハルと名乗る幼い女の子。少女は、亡き恋人の陽子が残していった5歳になる彼の娘だった。ずっと自分に娘がいると知らないでいた正宗は事実に戸惑う。しかし母親が好きだった正宗といたいと願うコハルの純粋な気持ちに触れ、一緒に暮らすことを決意する。そして、大切な人を失った親子の、昨日と違った小さな新生活は始まる――。
「要らないと思っていた私の世界は、美しく穏やかだ…」美和と実和。同じ名前で正反対―。“もうひとりの自分”に出会った時、少女たちは本当の自分を知る…(「私と私」)。他三篇を収録。切なさと優しさが心に刺さる、珠玉の短篇集―。
平凡な男子大学生・緒方希和(おがた・きわ)。就活もうまくいかないし、年上の彼女・茉洋(まひろ)には叱られてばかり。そんな希和には、一つだけ誰にも言えない秘密がある。――それは「願いを叶える力」を持っていること。けれどそれは代償が伴う危うい力。しかし、その力の存在を茉洋に打ち明けたことで、二人の運命の歯車は徐々に狂いだす――。
日本が誇る名門、烏丸家の27代当主となった花穎(18歳)を待ち受けていたのは見知らぬ顔の若き執事。息の合わない二人の前に次々と起こる事件の数々。二人の息は、次第に合ってくる…の…か!?
長峰(ながみね)ミカコと寺尾(てらお)ノボルは同じ高校を目指す中学3年生。受験を控えたその夏、ミカコはふいに国連宇宙軍に選抜され宇宙に行く事を、ノボルに告げる。ミカコの最終的な目的地は太陽系外縁部。宇宙と地上で連絡をとりあうふたり。しかし、人類が初めて体験する距離は、ふたりの時間や心を、決定的に隔ててゆく……。アニメーション『ほしのこえ』をコミカライズ!
木曜日、午前十時。それは私たちが生きることのできる唯一の時間......。3回の自殺未遂を繰り返したピアニスト樹里は、叔母に連れらていった拘置所で無差別殺人を犯した死刑囚・佑に出会う。母との確執、弟の死......。互いに激しい反発心を抱く二人は、心に大きく深い傷を持つ。やがて二人は......。映画・原作ともに大ヒットを記録した純愛劇を、完璧なまでの美しい世界観で佐原ミズが描き切る----。
冴えない高校教師・槇原には5年前に卒業した忘れられない生徒がいた。卒業式の前日に、想いを告げてくれた一人の女生徒。彼女は大学卒業後に迎えに来ると告げたが、4年の月日はあっという間にながれ…
願いを叶える空の飛行機。桜の季節に交わした約束。伝えられなかったひと言…。繰り返す毎日の中をバスは走る、乗せたヒトの数だけ「想い」や「願い」を運び、始まりを届ける―――。稀代のストーリーテラー・佐原ミズの透き通るほどに純粋な傑作恋愛オムニバスが、新たに描き下されたエピソードを加えて新装版で登場!!
乗せたヒトの数だけ、「想い」や「願い」を運んでる──。バス停から切り取られた、淡くて優しい恋模様。『バス走る。』ファン待望の単行本化!本誌未掲載のエピソードに加え、傑作短編を2本収録♪