・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ やっぱ小池一夫、松森正のコンビだとこれが一番だな。小池一夫のよくわからないセリフを松森正の画力で相殺している感じもあって読みやすい ・特に好きなところは? 風嗅ぎの六根治。三郎ほどおかしくないし三郎への借りの返した方も良い ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! ある程度巻数が短い小池一夫がやはり物凄いと再確認できるし、松森正の絵もいいね。小池一夫原作の初心者にもおすすめ
面白いとか聞かれたら小池一夫っぽさがちゃンとあって良いとは思うがハード路線の小池一夫が好きな俺には物足りない。面白くないのかと言われたら俺の好きな感じの話でもあるのでいいとは思う。小池一夫のソフト路線のマンガと考えるべきなのかな
言わずと知れた小池一夫先生×小島剛夕先生不朽の名作です あまりにも有名なタイトルゆえ実写イメージが強く、また劇画への分別も浅く… じっくり読めたのは大人になってからです 小島剛夕先生の圧倒される画筆、キャラクターの深み悲哀、 ストーリーの一話一話で長い映画をじっくり観たような重厚感 なんでもっと早く読んでなかったんだ〜!!!!と叫ぶ面白さでした 全てを読み終えた時何かとんでもない事が自分の人生に起こった…!と涙が止まらなくなりました 「面白い」という言葉は陳腐かもしれないですが本当に本当に「面白い」のです 漫画の凄さの全てを感じられた!!と思いました お気に入りの登場人物は 酉蔵、乞胸のお雪、スリ"を生業とする女・お葉などなど… 深く悲しい女達がとにかく最高です 話が逸れますがドラマ版(一期〜三期)を数年前に全話観る事ができました 酉蔵役の浜木綿子さんの極上の美しさ 他素晴らしい俳優さん達が出演されてこれまた「なんでもっと早く観なかったんだ〜!」と…なりました ======== 本当に素晴らしい作品… 小池一夫先生 小島剛夕先生 感謝です!!!
謎の女・マギーに異様なまでに献身する暗殺教団”サッグ”の殺人技を持つジョーが依頼を受け解決していくが内容をどう説明したらいいかが難しい。なぜジョーがマギー’S犬になったかという部分が謎すぎる。 暗殺教団”サッグ”って他の小池一夫原作で読んだ覚えがあるが何か忘れた
復讐の果てにスエーデン式体操に辿り着き、体育教師として女子生徒たちを指導する というストーリーだけ切り抜いたら元殺し屋のほっこり日常コメディが繰り広げられそうなんですが、ちゃんと修羅雪姫でした。 スエーデン式体操なんて敵国の思想だテロ行為だ!と弾圧する軍に一人立ち向かう修羅雪がめちゃくちゃかっこいいです。 スエーデン式体操というワードの違和感も修羅雪が斬って捨ててくれます。 派手な大立ち回りの中にも静かな悲しみがあって美しいです。 とある人物が日の丸の真ん中で死んでいくように見える場面があるんですが、痺れましたね。タランティーノに共感しました。
なんとなく1巻読んだけどこれ好きなヤツだった。1980年代のヤバすぎる街ニューヨークの平和をバイオレンスな方法で守るお巡りさんの話。 怪物みたいな巨体に悪人面のスリーピーは、命に関わる手術のあとにそのまま手術室で女抱くようなヤベーやつ。とても警官とは思えないダーティーなこともするけど、掠めた金は娼婦みたいな弱い立場の女を助けるために使っている義の男で、その相棒は新米警官で気弱な日系人のダイザブローっていうのがいい。 とにかくニューヨークに蔓延る犯罪者がヤベェやつばっかで、そいつらの頭を遠慮なくスイカみたいに弾き飛ばすとこが最高!こういうハチャメチャなアクション漫画は読むと元気が出る
小池一夫と小島剛夕の武士ものだから面白いに決まってんだろと思ってページを開いたら第一話のタイトルが「明日死能」の時点で傑作だなと確信しながら読んだ。ここまでグッときたタイトルは小池一夫だとからぁ怒の「びゅうびゅう血しぶき ジャリリン斬った」サハラの「弾ス ウィズ ミー」以来だな タイトルのある忘八とは人としての八つの徳目「孝、悌、忠、信、礼、義、廉、恥」の八つを忘れた人間に対する言い方で昔このタイトルと同名の映画があったはずだが関連は不明。 主人公の「明日死能」が女郎屋に雇われるところから始まるが内容に関しては小池一夫っぽさ満載だし、有名な拷問「ぶりぶり」も登場する。終わり方も含め傑作だった。iPhoneで読むと文字が細かくて読みづらいので大きめの画面で読んだ方がいいです。 そういや仁義八行だと「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」だけどこれだと「孝、悌、忠、信、礼、義、廉、恥」なんだがこの辺って詳しい資料ってあるのかな
たまたま少し体調が悪いときに読んだので「これは俺の頭がおかしくなっているのか?」と不安になったのですが元からぶっとんだマンガでした。 Twitterで本作の画像を見かけて一体何事だろうと調べたところ、飛び込んできたのがこのあらすじ。 「電車内で喫煙していた女子高生のお尻をひんむいて、「せっかーン!!」と叫びながらひっぱたく着流しの男。彼、阿久津無事(あくづぶじ)は筑紫大学付属高校に赴任してきた日本史教師である。」 「正気か?」と思えるような筋書きですがこれでページをめくらせてくるエネルギーというか勢いがすごい。作中で阿久津先生が言うこと自体は確かにまっすぐというか、恐ろしいことに生徒を思ってのことだというのは伝わってくるのです。本当にどうして? 結果として女性のケツを公衆の面前でひっぱたくのが最大の見せ場の男には変わりないのですが、読んでいる間は目が離せません。絶対に負けないし(※自身を排除しようとする女性たちの工作をすべて破る)。 なにはともあれ読者を引きつけるパワーは満ち満ちているので、読まずにネタ漫画だと笑うのはもったいないと感じました。ただ体調が優れないときに読むのはやめたほうがいいと思います。
今年もノーベル賞発表の季節がやってきたので、ここぞとばかりに積ん読していた『木曜日のリカ』を読みました。 松森正先生の作品は初めて読んだのですが、白黒メリハリがはっきりした絵が魅力的で、精緻な描き込みも本当にすごかったです。 最近『マッチョテイスト』を読んだばっかりだったので「世界でただひとりノーベル殺人賞をもらった女・リカ」があまりに普通の女すぎてビックリしてしまいました(笑) 小池一夫先生の作品はこれで2作目なんですけど、作品をどう受け止めればいいのかちょっと悩んでしまいましたね。シリアスな作品だと思って読めばいいのか、シリアスな笑いを描いていると思って読めば良いのか…。 個人的にはギャグとしてめっちゃ面白かったです!
最近ネットを見てたら偶然、このマッチョテイストの主人公・灯が描かれた 「私はマッチョさ!! 女のくさったみてえなてめえらなんかよりず〜〜っと男らしい女 マッチョガールさッ!!」 というコマを見かけて「なんだこのかっこいい女は…!?」となりソッコーで古本を購入しました。 読んでみると初っ端からわからない昔の言葉やスラングの連続で笑ってしまったのですが、このレトロでアウトローな空気が最高…! ギャグとシリアスの境目を行き来するような言動ばかりで、全部書ききれないほど名言が多かったです。 物語は「洗濯船」という名前の船の形をした女性専用アパートが舞台。そこにはファッションや恋愛を楽しむ普通の女性たちが住んでいるのですが、ある日、マッチョを自称する主人公・室戸灯が越してきたことで、彼女に鼓舞された住人たちもまた『マッチョテイスト(男らしい感覚)』を得ていく。 灯はマジで普通じゃない女で、アパートの庭で上裸でダンベル上げたり、いけ好かないプレイボーイの前でこれまた上半身裸になったり、ボディビルの大会でトップレスになったりする。 トレーニングを始めた女性たちが周囲からの反応を期待してウキウキしていると、「虚栄心を捨てるのさッ!! 他人に見せるとか見られるとか思っちゃァダメなんだッ」と一蹴する。 住人たちが不景気で金がないとぼやけば、「何でも欲しがるガキ(干し柿)だから、金がなくなると苦しいんだ」と一喝し、全員の食費やら何やらを徴収したあと「10日間、テレビも新聞も見るな。風呂に入るな、歯も磨くな。食費がなくなったら朝トレーニングして糞して寝ろ」と言う。 精神・肉体ともに普通の女性ではない。 まさにマッチョ。 作中ではレイプとかナンパとか結婚とか貧乏とか、いろんな試練が訪れるんだけれど、そのたびに灯による「マッチョの心得」が説かれ、それに叱咤されてみんなはなんとか壁を乗り越えていく。 先にも書いたとおり、この漫画はギャグとシリアスぎりぎりのお話……というか、四捨五入するとギャグなんですよね。ウェディングドレスでバイクに乗ったり、セックスの代わりに「街のダニ」に喧嘩を売ったりパンチの効いたエピソードが多い。 けどそんな面白エピソード以前に、そもそもこの時代(そして今も)「いい年こいた女が化粧もせず結婚もせず、ただひたすらに自分の体と精神を鍛えている」っていうこと自体がもう、そもそも世間から見たらギャグなわけですよね。「なにこの女ヤバ笑」っていう。 灯のことを普通の女性ではないと書いたけど、よくある言い方をすれば「女を捨ててる」。 けど、ただ女を捨てて終わりではなく、代わりに彼女は努力して「マッチョ」という新しい人間になったんですよね。 女じゃないので世間の「なにこの女ヤバ笑 女捨ててる笑」とか関係ないしダメージを受けたりしない。マッチョなので。 そしてふと、現代にはマッチョじゃないけどこのダメージと無縁な女性がいるな〜と思い出しました。 腐女子のつづ井さんです。 https://note.com/happyhappylove/n/n28f73ff5cdce 女性が1人でそのまんまありのままで超元気に生きてる物語が『裸一貫! つづ井さん』だとして、女性が男らしい感覚を手に入れてハツラツと生きるこの『マッチョテイスト』は、そのカウンターにあたるの物語なのかもしれない。 もう古本でしか手に入らないのですがぜひたくさんの人に読んでほしいですね。電子書籍化してくれ〜!!
・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ やっぱ小池一夫、松森正のコンビだとこれが一番だな。小池一夫のよくわからないセリフを松森正の画力で相殺している感じもあって読みやすい ・特に好きなところは? 風嗅ぎの六根治。三郎ほどおかしくないし三郎への借りの返した方も良い ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! ある程度巻数が短い小池一夫がやはり物凄いと再確認できるし、松森正の絵もいいね。小池一夫原作の初心者にもおすすめ