※ネタバレを含むクチコミです。
「ツルカメコンビニ」というちょっと変わったコンビニで働く星川きらりは天真爛漫で誰にでも明るく接してくれる女性。 この作品はそんな彼女と3人のお客さんとの出会いから始まります。 3人はそれぞれが異なる生きづらさを抱えながら“ひとり”で生きていましたが、 きらりとの出会いによって少しだけ心が軽くなってゆく、そんな様子が描かれます。 しかし、周りに笑顔を振りまくきらり自身も実は**心の傷を抱えながら“ひとり”で生きていました**。 この作品は、そんなきらりを中心にした4人の“ひとり”が隣り合わせながら生きる様子を描く、 読むとちょっとだけ前向きに生きてゆけそうな、そして人に優しくなれそうな物語です。 上下巻読了
ドラマ化で話題になっているので読んでみました。 色々と考えさせられました。一緒に住むのに決まった関係性はないし、結婚というものにとらわれなくても、いいなと思ってしまった 価値観は本当に人それぞれなのでお互いの不足部分を補ったり、正反対だからこそ分かり合えることもあるので話し合いながら選んだ決断がとても愛しかった。 こういう形の結婚生活もアリだな~!
女性は特にかもだけど、年齢とともに職場でもプライベートでも仕事と結婚って出てきてしまうワード。 結婚に興味のない人に進めるのはほんとお門違い。一人でも人生楽しめるのならそれに越したことはない。 結婚はしたいけど、家事ができないのはやっぱり相手が絞られてしまう。 いやなことがあっても出てくるお料理がおいしそうで、手作りの良さがとっても感じられ全部食べたい!! 二人のやり取りもとっても共感できる。
猫好きじゃない自分が読んでも「かわいい〜〜〜♡」とならずにはいられなかったです!!ちょっとした猫ちゃんの表情や仕草、毛のフワフワ感がすごく丁寧に表現されていて、愛ゆえに谷口菜津子先生のペンタッチも乗っているな!と感じました。フミちゃんとウニちゃんどっちも可愛いんだけど、でもフミちゃんの丸いフォルムに今までにないときめきを覚えました。インスタもフォロー済みです! ちなみに真造圭伍先生も頻繁に出てくるし、ラストは漫画家夫婦ならではの話もちょっとありました。癒しを求めている人におすすめのモフモフ漫画です!!
谷口菜津子センセーの描く女子は妙に色気と儚さと黒さを持っている。ように見える。 描き分けがわかりやすく出来てるんだなと感心してしまう。 で、本作は短編集。 ズッ友の生まれるパターンを描くのかなと思いきや、そうでもないのもあったりするので気を抜いてはいけない。 決して都合のいい話ばかりではないぞ、油断するとグサッとやられるのだ。 個人的には「砂糖と塩」が好きだった。 メジャーな作品になるとどんどん冊数が増えていってしまう昨今では(著者に還元するという意味で正しいと思っているし全く異論も否定もないけど)、短編集というものはマンガ読みにとってある種の休憩が出来るものだと思う。 もちろん、短編集だけを好んで読むタイプの人もいるとは思うけど、自分は割と気づいたら短編集を開くようになってきてしまったので、こういう良い短編集に出会えると幸せを感じられる。
努力は人並み以上するのに要領が悪くて結果につながらない広告代理店勤務の姉・たつきと、急にたつきの家に転がり込んできた自由人な義弟・とらお。子供の頃に親の再婚で姉弟になったふたりの久しぶりの同居で、たつきの心にどんな変化が起きるのか。すきやきシリーズ?前回のも好きだったので新作も期待です。
あいこちゃんもともこちゃんもゆきくんもシンタくんもみんなえらい。みんなすごい。 優しくてあたたかくて世界ってまじクソだなということを突きつけられる作品でした。そして、まじクソだよな〜で終わらせないあたりがかっこいいです。 分かり合えるまで対話すること、諦めないこと、決めつけないこと、大事なことは全部わかってるのに(なんなら漫画読んで学んだことなのに)なかなか実行できないんですよね。 あいこちゃんとともこちゃんみたいにクソみたいな世界で諦めずに生きていきたいです。自分のためにしっかり生きていきたいです。 出てくるご飯が全部美味しそうで最高なんですが、いちばん美味しそうなのはあいこちゃんのブサイクなおにぎりなんだよな……。あんなの作られたらともこちゃんじゃなくても泣いちゃうよ。
生きるっていいことばっかりじゃなくて、めちゃくちゃ頑張って疲れてボロボロになってなんとかたどり着いた先にあるものがめちゃくちゃ素晴らしいとも限らない。でもまあよかったような気がするなあ楽しかったっちゃ楽しかったかなあ、みたいなことの連続だ。 それでも一度幸せを味わってしまうと、また味わいたいって思ってしまう。 谷口先生の人生も登山もまさにそんな感じ。 辛いことが重なって眠れなくなって、でもなんでもない顔をしながら舐めすぎなくらいの軽装&無知で山に登る。 もう二度とやりたくない!って思ってもいいはずなのに、周囲の人を巻き込みながら知識を身につけながら再び山に登る。 なんでも面白く作品に昇華できちゃう谷口先生だからできることかもしれないけれど、登山って人生だなあなんて思ってしまった。 イラストらしくデフォルメされてるのに妙に生々しい自然、くだらない日常会話の中に見え隠れする人間讃歌、生きるとはなんと辛く馬鹿馬鹿しく幸せなことか。 共に山を登るメンツの豪華さも霞むくらいに人生とは何かが描かれています。でも霞まないくらい豪華です。 人生って面白いね。
意地悪だったり不器用だったりわがままだったり、かわいいだけでは生きられない一生懸命な女の子たち詰まった短編集。 ファンタジーやSFチックなお話もあるのに、どの女の子もめちゃくちゃリアルでその辺にいそうです。 身近にいた場合は仲良くなれなさそうな感じも含めて好きです。みんなかわいい。 いちばん好きなお話は『カロリーファイターあいちゃん!』 地球に現れる怪獣を倒すために、たくさん飯を食って巨大化して闘うヒーロー・あいちゃん。 あいちゃんが地球を守ってくれてるから平和に暮らせるのにクソ人間どもときたら、露出多めで闘うあいちゃんの画像を晒してエロいとかブスだとか言ったりするし、あいちゃんの彼氏はDV野郎だし、人生ってうまくいかないね! っていうのをポップに明るくハッピーに描いてます。 あと『ランチの憂鬱』はスクールカースト×家庭環境×女の子の友情を描いた作品なので、まさに今バズりそうだなと思いました。 かわいい女の子に振り回されたい人はぜひ読んでみてください。
※ネタバレを含むクチコミです。