LGBTq…そんな言葉もない時代に、己の心のままに美と自由を求めた少年の闘い! 戦前の日本で、女性の心を持った少年がいた。美と自由を求めて、己に正直に生きる少年の闘いの物語が、始まる!
第二次世界大戦―― その時、銃後といわれた国内の女性たちも闘った。自由からほど遠い時代、生きるために何を想い、何を見たのか。「ヒロシマのおばちゃん」「戦慄」「敗北せざる魂」「片翼の男」「別れた男」を収録。
私の子どもは高機能自閉症だった――…。母乳を飲まない、泣かない、喋らない… そして、娘のほうから私に抱きついてきたこともない。母親を求めない子どもなんているの…? 自分の娘とどう接したらいいのか分からずに苦悩する母親。片や、自閉症の娘の目から見る世界はどのように映っているのか。何を考え何を感じているのか、高機能自閉症の彼女自らの言葉で綴った手記を、曽根富美子がコミック化。困難な人間関係の構築、度重なるパニック症状、学校でのいじめなどの苦難を乗り越え、前を向いて強く生きて行くまでの感動巨編。
貯金ナシ、頼れる旦那ナシ、最近は仕事の依頼もナシ。でもって、もう若くもナシ…。崖っぷち漫画家・レジノさんが、スーパーのパートで、毎日約300人分のレジを打つ中で生まれた数々のドラマたち。ドン底のドン底まで落ち込んでも、それでも働くのだ、「明日」も。 「働くこと」って、自分にとって、一体なんだろう? お金を稼ぐ、それだけじゃない「何か」が、漫画を通して見えてくる。
『親なるもの断崖』曽根富美子最新作登場! 現代を生きる、性に傷つくすべての女性に捧ぐ。実親からの壮絶な性虐待を受け、大人になった女性・透子。利用価値がなくなり捨てられた彼女は、ついに限界を超え、街を彷徨い歩く…何かを求めて…… 「特別養子縁組」という生まれ来る子どものための制度を活かす支援団体を舞台に、様々な事情を抱える女性、家族への問いを抱える大人を描いてゆく。女性とは、親とは、子どもとは…… 現代社会に今も存在する“虐待”や“性的搾取”に正面から挑む!
画家にして教育者である父・高山晴美に、生まれてから16年間サバイバル生活を送りながら男手ひとつで育てられた息子・高山晴美。同じ名を持ちながら、ロマンチストで破天荒な父とは対照的に、社会の中で友人を作って平和に生きていきたいと願う息子。そんな息子・晴美が高校に通いはじめたことからふたりの生活は大きな変化を迎え――…。家族とは、生きるとは、命とは何かを考えさせられる、心温まる感動ストーリー第1巻。
昭和初期―― 室蘭の遊郭に売られていった少女たちがいた。初潮も迎えぬ少女たちが辿りゆく地獄への道。「売春は、女性の最初の職業だった」と、誰が言った。そうしたのは―― 誰だ。
母親は———どんな時も、どんな子も、我が子を愛せるのか。母性を問う——曽根富美子、渾身の新連載!!(ビッグコミックオリジナルデジタル版限定配信)
家庭内暴力、摂食障害、醜貌(しゅうぼう)恐怖… 様々な心の病。その原因を「その子も私達も含めた家族全体の中にある」という視点で、「家」という「その場」を直すことで心を回復させる―― …それが「家族療法」。家族が抱える心の病、そしてそれを克服しようと懸命に努力する姿、壮絶な治療過程を丁寧に描いた“家族”傑作選。※本書はぶんか社刊の単行本『家族再生~心理療法の現場から』から『子供の私が震えている』『アンビバレンス』を除き、『見つからない心、母と娘』『母さん 僕を抱きしめて!』を加え、改題・再編集し電子書籍化したものです。
猜疑心、憎悪、嫉妬――…! また私はこの感情に身を焼かれなけらばならないの――…。愛する夫を若い女に奪われて嫉妬に狂いつつも、愛することを止められず、家庭を維持しようと必死に努める女…。不倫相手の子を身籠り、正妻への憎しみで心を支配され、鬼のようになってしまう女…。曽根富美子が贈る、過激な愛と燃えるような恋に支配された女たちの禁断の世界を描いた傑作選。焼かれるような激しい想いに堕ちていく――…。※本書はぶんか社刊の単行本『非激愛~不倫という恋をした』を改題・再編集し、電子書籍化したものです。
不倫という恋しか出来ないフリーライターの美歩。その心因に流れているのは―― 家族。クスリに頼りながら「愛」に依存する美歩は、自分の道を歩むことは出来るのか!?
先天性の緑内障で完全失明した由布子は、視覚障害を持つ夫・良平と共に幸せに暮らしていた。ある日、妊娠が発覚し心から喜ぶ由布子だったが、目が見えない自分にとっての“これからの未来”を考え不安に襲われる――…。妊娠、出産、そして真っ暗闇の中での育児…。何もかもが手探りの中、懸命にがんばる由布子だったが、成長し動き回る我が子を不注意から危険にさらしてしまい、自分を責める。しかし、息子への深い愛情を糧に、目が見えなくとも視覚以外を駆使し乗り切ろうと頑張る由布子は、少しずつ育児と向き合っていく――…。
子どもは可愛い、自分の子どもならば尚更…… そう思っていた。“母”になるまでは。学業優秀で眉目秀麗、誰もが羨む経歴を持ち、理想的な夫を持った瞭子だったが、何もかも思い通りにいかない初めての「育児」に疲れ果てていた。母乳を飲まない息子、眠ってくれない息子、体重の増えない息子―― 正解のない育児の果てに瞭子の中で、次第にどす黒い衝動が芽生えていった。表題作「死母性の庭」ほか、母性に纏わる衝撃作「子どもの私が震えている」「アンビバレンス」「逃げられない女」を収録。「親なるもの 断崖」で女性の悲劇と強靱さを描いた曽根富美子氏の母とは?の真摯な問いを描ききる問題作、リバイバル配信開始。
妊娠した時、思い出したのは、実母への憎悪だった。厳しくも愛されて育った美緒の中に、何が巣くっていたのか? 大人になっても美緒を縛り付ける「母」という呪い―― その正体は? 教育者として周囲から信頼を得ていた明るい美緒が、妊娠を期に変わってしまう。その胸中には、実母からの呪縛とその不信が渦巻いていた――!! 我が子を確かに慈しむための、美緒の闘いが始まる。表題作「パニック母子関係」ほか、「うつの温もり」「幸福へとつづく道」を収録。「親なるもの 断崖」で女性の悲劇と強靱さを描いた曽根富美子氏の母と子についてのある側面をえぐり出す衝撃作、リバイバル配信開始。
「母さん、なぜ私を生んだの?」虐待を受けながら育った娘は、ずっと自問していた――。一度は自分を捨てた母に、父の死後引き取られ、ともに暮らすようになった照恵。しかし、それは実の母親から壮絶な虐待を受ける、地獄のような日々の始まりだった。やがて自らも母となり、やっと穏やかな生活を手に入れた照恵だったが、1本の電話が、彼女の封印してきた過去の記憶を呼び覚まし…。虐待により踏みにじられた魂の再生を、曽根富美子が描ききった感動作。原作のその後を描いたオリジナル番外編『闇がひらかれるとき』、原作者・下田治美氏の解説文も収録した完全版。
「暴力」「支配」「放置」そして「性虐待」――想像を絶する虐待を受けた子どもたちが、辿り着いた場所、児童養護施設「光学園」。ここで生き直す力を取り戻すために、子どもたちはもがく、あがく―― 力の限りに。「親なるもの 断崖」の著者が、壮絶な事実を丁寧に取材し、紡ぎ上げた唯一無二の物語。番外編「社会のてっぺんに小さい人がいる」「園長すけ!」を収録した特装版、全3巻で再登場!!
昭和初期―― 室蘭の遊郭に売られていった少女たちがいた。初潮も迎えぬ少女たちが辿りゆく地獄への道。「売春は、女性の最初の職業だった」と、誰が言った。そうしたのは―― 誰だ。2015年、電子コミック市場で空前の150万ダウンロードを記録した傑作が、第2~4集には単行本未収録の読み切りも特別収録して全4巻で電子市場に再登場!! 1992年日本漫画家協会賞優秀賞受賞作品。
新劇界のニューフェイスとして注目を集め始めていた矢先、郷里の保育園を手伝うことになった宏文。子供たちと接するうちにある思いが芽生え、彼の人生は大きな転機を迎え――…。“児童福祉のオピニオンリーダー”と呼ばれた、祖父江文宏の軌跡を丁寧に描いた感動巨編。その人生を見つめることで、この国の子供たちのこと、そして未来について考えてみませんか?
実の母からの虐待という凄惨な記憶を封印して生きてきた照恵。自らも母となり、穏やかな毎日を過ごしていたある日、病院からかかってきた1本の電話が照恵を再び過去と向き合わせる。幼い頃に死別した父の遺骨を探す旅に出た照恵は、その過程で母の人生を知ることとなり――…。母娘の愛憎を衝撃的に描いた下田治美の傑作小説『愛を乞うひと』を社会派漫画の名手・曽根富美子がコミカライズ化。番外編『闇がひらくとき』も収録。
先天性の緑内障で全盲となり、テレフォンオペレーターとして働く新婚の由布子に、ある日妊娠が発覚する。視覚障がい者の夫と二人三脚で、子供を「見る」ことができない子育ての日々が始まった。触れて、聞いて、信じて――…。困難にぶつかりながらも前向きに子供たちに愛を注ぎ続ける由布子の姿は、やがて周囲の人々を動かしていく。高い画力と社会に対する真摯な視線に定評のある曽根富美子が描く、感動の育児記録作品!
大正14年4月。東京にある小説家・小林秀雄の自宅に、詩人・中原中也が訪ねてきたことから、ふたりの天才の魂の交流が始まる。自分は他の人びととは違うと思いながらも常識にとらわれて生きる小林は、天衣無縫に生きる中也に惹かれ、その力になりたいと願う。しかし中也は蝶のように小林の手からすり抜けては戯れるばかりで――…。才能あふれる男たちの濃密な人生を、丁寧な取材で描いた曽根富美子の傑作第1巻。
ライターの美歩は妻子ある男にしか好きになれない自らを恥じていた。そして男が家庭を優先して自分を捨てるのではないかという不安を紛らわすため、薬に頼る毎日を送っていた。そこには恵まれない子供時代の思い出が深く影を落としていて――…。幸せを求めてもがき続ける美歩の姿は、家族関係の危うさ、難しさ、愛おしさを考えさせてくれる。鋭い視線で社会に問題提起を続ける曽根富美子の名作コミック第1巻。
自閉症者による衝撃手記をコミック化。彼らの目に世界はどう見え、どう感じているのか。自閉症の子どもと向き合い、ひたむきに育児に取り組む母親が、苦悩しながらも希望を見出すまでを克明に描く。社会派漫画の名手・曽根富美子が、綿密な取材をもとに描き上げた意欲作!
急増する「子どもの心の病」その治療の現場から――。不登校、摂食障害、暴力、ひきこもり、うつ…深刻さを増す子どもたちの「心の病」に一筋の光をもたらした「家族療法」の壮絶な治療過程を描く!!