鳴海の職場には、ネットで調べなくても、専門書を読まなくても、色々知っている人がいるので、勉強になるなぁ。 那須田君は、鳴海に好意を持っているものの口走る言葉がとってもサド的。 鳴海の親戚のお墓に一緒に行ったり、実家に行って父親に物申す感じも面白い。それによって、鳴海は、那須田君に全てをさらけ出す感じになっている。誰よりも、もしかしたら本人よりも鳴海を知っている那須田君。ちょとキモイ。 そして、鳴海の同僚の、松岡さんはの発言は、かなりのリアル感をあり。 この本には、今まで誰にも聞けなかった内容が詰め込まれているので、是非、一読してほしい。
カレー沢薫先生って今現在5作品くらいを同時に連載されてますよね。漫画だけじゃなくてコラムなども合わせたらそれ以上だと思いますが、そんな中でも私が一番楽しみにしている連載が「なおりはしないが、ましになる」です。自分の部屋がめちゃくちゃ汚いのは発達障害が原因かもしれない?病院に行ってみよう!という実体験&レポ漫画なんですが、何が一番好きかというとカレー沢先生のギャグが冴え渡ってるところですかね。誰でも気楽に読めるところがいいです。編集者さんが見つけてくれた都内の病院に飛行機で通っているんですが、よくよく調べてみたらカレー沢先生の住んでいる地域には大人の発達障害について診てくれる病院がないことが判明したのには驚いたなぁ…。世の中的にコロナで通院も大変だろうけど長く続いて欲しい連載です。エッセイ漫画としては旦那さんとの絶妙な夫婦仲が見どころかな。
「きみにかわれるまえに」と基本的なテーマは同じ新シリーズというかんじでしょうか。 ここ1年、在宅時間が増えたことでペットを飼い始める人が急増したものの、実際飼ってみると思ったほどラクじゃなかったなどというような理由で保健所に連れてこられるペットも増えているという事実があるんだと思います。 佐山さん「犬を捨てる奴はリアル犬死にする会」で頑張れ!
これは万人に、特に日本人の長男長女のための参考書だった。 カレー沢薫先生、ギャグ以外も描けるんですね… ギャグテイストではあるけれど、めちゃくちゃ重たい課題なだけにすごく読みやすく描かれていて助かります。超ためになります。 読んでる途中で親に連絡してしまう人がいっぱいいそう。 だってこんな事考えてなかったもの。知らなかった。 でも知らなかったで済まされないよ!読んで学ぼう、本当に。
2011年から続く「東京都写真美術館」(通称:写美)の広報漫画。写美とカレー沢薫先生の代表作「クレムリン」がコラボした形で、広報誌(別冊)として配られているものを一冊にまとめたのがこちらの単行本です。学芸員さんたちの業務や、裏話を面白おかしく紹介しており、「クレムリン」未読の私でも楽しく読むことができました。基本的にカレー沢先生が実際に取材で体験したことが元ネタになっていて、ちょっとふざけすぎな所もありますけど、お堅い「美術館」のイメージや見方をいい意味で変えてくれる作品です。美術館の仕事に興味がある方に特におすすめです。現在連載中の「ひとりでしにたい」も主人公が学芸員の設定なのもこの漫画の経験があったからこそだと思いました。ちなみに広報誌のバックナンバーは公開されてまして、こちらのサイトで読むこともできます。 https://topmuseum.jp/contents/pages/nyaeyes_index.html
名前だけでもオシャレな雰囲気の野菜を調理してめんつゆやマヨネーズで食っていくマンガ。「ルバーブ」「ロマネスコ」「アーティチョーク」あたりはみかけるたびにこんなの誰が食うんだと思ってたけど凝った調理をしないレポートして大変参考になった。初期はちゃんとナゾ野菜の話がメインだけど後半になればなるほど他の話が多い気もした。
「よく死ぬにはよく生きなければいけない」とはうまく言ったもので、『不浄を拭うひと』でもある通り、死に方にその人の人生が表れる。究極的には死んだ後のことなんてどうでもいいんだけど、やはり身内や関係のある人に余計な迷惑はかけたくない。そのためには生きてるうちに周りと手続き的にも感情的にも良好な関係を作っておく必要がある…となり、意外と前向きになれてしまう。ギャグも冴えてるし。 人生を振り返り、世代間、性別間の価値観の違いを見直し、アップデートするための素晴らしい参考文献でもある。今まであんまり苦労せず、「何も考えないで歳だけ取ってしまったな〜」とか、「老害になりたくない」という自覚がある人には特におすすめしたい。
総勢23人もの漫画家先生たちが、 肉に関する思いや思い出や思い込みなどを かなり自由にエッセイ的に描いていらっしゃる。 さすがに肉を嫌いという人は少ないし、 肉と言えばエネルギーの塊だし、 マンガ連載という激務をこなしている先生方は それぞれに肉を味わうことで英気を養って 仕事を頑張っている方が多いみたい。 それでも各先生ごとに結構な個性の違いがあり、 谷口奈津子先生と宇野ユキアキ先生は それぞれに「生肉」の持つ魔性的な魅力について 描かれていますが話の内容はかなり違う。 大井昌和先生と横田卓馬先生はともに 「編集さんにご馳走してもらった初の高級しゃぶしゃぶ」 について描かれていますが、感想は正反対。 棚橋なもしろ先生は肉食女子会エピソードをもとにして いかに肉が下衆トークの醍醐味を増すかについて語り、 大島千春先生は肉を煮込むことで心がいかに安らぐか を描いています。 こうした各先生のエピソードを読むと、 普通の書評を読むよりも、もっとよりわかりやすく 「ああ、この先生は多分こういうマンガを描いているのだろうな」 と、わかったような気になります。 大島千春先生の「いぶり暮らし」は読んだことがあるので 「いぶり暮らしの作者の先生らしい肉マンガだなあ」 と思いましたし。 こういうエッセイ漫画集って、 今まで知らなかった漫画や先生を知るいい本かもしれませんね。 読んでみて、自分と肉の好き嫌いや拘りが似ている先生とか、 先生の名前や代表作の名前は知っているけれども 読んだことは無かった、という先生に興味を覚えて その先生の作品を読んでみる気になる人も 多いのではないでしょうか? 最初から、そういうPR的な効果を狙ったエッセイ集なのかな? 私も棚橋先生の回を読んで、 「この先生の漫画って思っていたより下衆くて面白いかもな」 と興味を持ちました。 色々と違っていたらスミマセン(笑)
将来を見ているかの様な作品でした。 孤独死って、ニュースなどでは取り上げられているけれど、私自身今生きている上でチラッと話すこと考えることはあっても、死に対して真剣に向き合い考えたことはなかった。 最後まで読みやすく描かれてるけどリアルすぎて、怖くなったり。 でも、勉強になってます。 女性を主人公にしてる所も、今後の日本を表しているかの様に思いました。
命あるものを飼育することが、自分の人生に良い方にだけじゃなく良くない方にもめちゃくちゃ影響があることを、この漫画を通してもっと広まるといいなと思いました。 そして、良くない方の影響に対して「あたりまえの事」と思えない人は、やはり飼育すべきじゃないのかなと。 作者が作風を一新して、とあらすじにありますが、道端によくバフンが落ちてたり、「ネコと和解せよ」という文字がよく出てきたり、犬が「ワンワン」じゃなくて「クソクソ」と鳴いてたり、保護猫シェルターの名前が「怒りのデス 保護ネコロード ハウス」だったりと、いつもの感じもちゃんとあります。 私は読んで号泣とまではいきませんでしたが、今飼っている犬が、このまま健やかに安心して生きていけるようにこれからもしっかりしようと思いました。
鳴海の職場には、ネットで調べなくても、専門書を読まなくても、色々知っている人がいるので、勉強になるなぁ。 那須田君は、鳴海に好意を持っているものの口走る言葉がとってもサド的。 鳴海の親戚のお墓に一緒に行ったり、実家に行って父親に物申す感じも面白い。それによって、鳴海は、那須田君に全てをさらけ出す感じになっている。誰よりも、もしかしたら本人よりも鳴海を知っている那須田君。ちょとキモイ。 そして、鳴海の同僚の、松岡さんはの発言は、かなりのリアル感をあり。 この本には、今まで誰にも聞けなかった内容が詰め込まれているので、是非、一読してほしい。