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山田芳裕
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山田芳裕の作品の感想・レビュー
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山田芳裕の作品の感想・レビュー
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哲学的な侍
考える侍 山田芳裕
かしこ
見た目は野武士みたいで全然賢そうに見えないのに、歴史、文学、芸術、哲学とジャンルを問わず博識で、おまけに剣も強い主人公。絵柄は今と変わらないけどまだ上手くはないので少し読みにくいところはあるかも。でも山田芳裕節は最初から完成されてたんだなと思った。特に女の口説き方がカッコいい!
主人公は賞金稼ぎ
ザ・プライザー 末田雄一郎 山田芳裕
かしこ
父親の死をきっかけに普通の大学生だった主人公が賞金稼ぎになるんだけど、確実に獲れる賞を地味に泥臭く狙っていくのが面白い。主人公はクォーターで美形な顔をしてるけど眉毛が繋がっていたり、恋人の留学生ビッキーを「ミツコ」と呼んだり、キャラクター付けが独特なんだけどそれが段々かっこよく思えてくる。ビルの早登り競争、百貨店主催の美術展、村のカラオケ大会など、賞金を獲得してくごとにゆかいな仲間達も増えていくのも好きなポイントだった。
うまずい!
いよっおみっちゃん 山田芳裕
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ひさぴよ
粋な女剣士おみっちゃんの時代活劇。 山田芳裕先生の作品には、必ずと言っていいほど、大柄でパワフルな女性が登場しますが、女主人公はこの作品だけではないでしょうか。 話自体は用心棒のようなストーリー構造で、対立するそれぞれの陣営にいろんなタイプの侠客が登場し、愛しいと思いながら殺し合う。その男がイイ男かどうかはおみっちゃんの考える「うまずい」という価値観を通して描かれます。この考えは山田先生の作品に共通する考え方ですね。 「あずみ」や「斬り介とジョニー四百九十九人斬り」のような一対多の戦いが好きな方は、序盤の見せ場である左文字一家との対決シーンは必見です。
評判どおり面白かった!!
度胸星 山田芳裕
かしこ
度胸星は面白い!という話をよく聞いていたし、マンバのクチコミでも評判がいいので、ハードルを上げに上げて読みましたが面白かったです!!夢中で読みました!!主人公・三河度胸のバカ正直な性格と、表情が分かりづらい(= =)←こんな目が、ザ・日本人って感じで親近感が湧きます。火星に行く宇宙飛行士になる為の訓練の内容などは実際とかけ離れたものだと思いますが、それが面白いし、気持ちの面では現実を超えてます。終わり方については「続きが気になる漫画」だという噂を聞いていたので気にならなかったです。むしろ「あと3話しかないけど…どうするんだろう…?」とソワソワしてたら、とってもカッコいいラストだったので「おぉ〜!!!!」と思いました。消化不良の雰囲気がないラストでしたが、作者さんの頭の中には続きがあったんだろうか…?もちろん続きがあるなら読みたいけど、それよりも度胸に会いたい気持ちが大きいです。いい主人公だった…。
厳選!読んでほしいこのマンガ
変な家
著者:
雨穴
綾野暁
3巻まで刊行
作品情報はこちら
望郷太郎少し読んでみた
望郷太郎 山田芳裕
名無し
カーボンで弓を作るシーンがあるのだが、カーボンに靭性はほぼ無い。もし撓ったなら元には戻らないはずだが。 リアル風だか半分ギャグ漫画。
幻の光として
新装版 度胸星 山田芳裕
(とりあえず)名無し
※ネタバレを含むクチコミです。
山田芳裕×ポストアポカリプス
望郷太郎 山田芳裕
兎来栄寿
『へうげもの』が堂々完結した後、一体何を書くのか楽しみだった山田芳裕さんの新作は何とポストアポカリプス! でもそこは山田芳裕さん。世界的大寒波から逃れるためのコールドスリープから2525年に一人だけ目覚めたのは、イケメンでも美少女でもなく30代後半のおっさん。 そしてタイトルの通り目覚めたイラクから遥か彼方の故郷を望み、滅びて変わり果てた世界でおっさんは旅立ちます。 文明の失われた世界での旅。出会い。ポストアポカリプスの良さもありながらも、それ以上に人間の持つパワーと相対的な無力感、そしてお馴染みの顔芸など独自のテイストがもたらす面白味がブレンドされて流石の出来栄えとなっています。 突然テセラックとか出てこないかな、と山田芳裕ファンは妄想してしまいます。
顔面の圧で押し切る!
へうげもの TEA FOR UNIVERSE,TEA FOR LIFE. Hyouge Mono 山田芳裕
影絵が趣味
山田芳裕の作家性ついては、幻にして伝説の未完作品『度胸星』のたったひとつだけで信用に足る漫画家だということが分かります。およそ漫画にかかわらず、ありとあらゆる作品と呼ばれうるもので、いくつもの世代を超えて読まれ続けているものには不思議と未完作品が多い。なぜ未完なのか、ということについては、作者の死と、それ以外の理由とにわけることができると思いますが、どちらにしても、あまりにも無謀で途方もない挑戦をしたがために完成が無限に遠ざかっていったということが言えると思います。その意味で『度胸星』は、ほんの一瞬でもその途方のない遥か遠方を垣間見させてくれたというだけで素晴らしい作品であることはまちがいない。しかも、山田芳裕はその果敢な挑戦を気合ひとつでやってのけたのです。 そう、山田芳裕のマンガはとにかく気合の入り方がちがう。問題の有無や大小にかかわらず、とにかく気合が入っている。なんだ気合か、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これが実はなかなか容易ではない。どうしても、ひとというのは、何らかの効果を狙った手段を投じることで、問題を問題解決に導こうとする習性があるように思われます。つまり、どうしても語りが二義的で説明的になってしまう。それにつき山田芳裕のマンガにはまず気合の入った顔面がある。「目は口ほどにものを言う」という言葉がありますが、何よりもあの顔面がすべてを物語ってしまっているんですね。何かの効果のある手段といった副次的な語りを追い越して何よりもまず、あの顔面が最前線ですべてを物語っている。 『へうげもの』に話をうつせば、私たちは安土桃山時代の数寄者ではないのですから茶のことはよくわからない。それでもとにかく古田織部の毎度のこと驚愕する顔面をみれば、何かヤバイことが起きているとすぐに察知することができるのです。そして何より、稀代の怪人、千利休を顔面として描き切ったことの素晴らしさよ。けっきょくのところ、何を考え、何を為したひとなのかがよくわからない千利休、何なら楳図かずおの『イアラ』のように何千年も生き続けていると言われたほうがしっくりくるあの千利休をありのままの顔面として描き切ったことは『度胸星』の挑戦にも並ぶチャレンジだったのではないでしょうか。
これ最初読んだ時主人公が誰なのかわからんかった
やあ<YEAH!> 山田芳裕
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マンガトリツカレ男
中学生くらいの時は主人公が「加藤」なのか「源」がわからなかったが主人公が今読むと誰が主人公とかいう話でないのかなと思う。 「90年代に生きる武士道一直線のクレイジーな男」の加藤と「対照的な社員」の源ジェームス頼和のバブル時代のサラリーマンギャグという扱いだけど、俺は加藤の生き様に共感する。 あとなんでか知らんけど初期の山田芳裕が書くスーツが異常にかっこよく見えるんだよな
一味違う切り口の時代劇
考える侍 山田芳裕
マウナケア
私が山田芳裕作品を知ったのは、わりと早くて「大正野郎」の単行本が出たころでした。弟の部屋に本が転がっていて、最初は「なんてレトロな絵なんだろう」と思って、あまりそそられなかったんですが、ページをめくっていくうちに、ついつい読み込んでしまっていました。なぜなら、どうしてこんな地味なところを突けるんだろう、という着眼点の凄さと、それを作品にまで仕上げるパワーに心ひかれたから。「大正野郎」はタイトル通り大正時代にこだわっています。そしてその後もスタイルには大きな変化がなく、今作ではこだわる部分が“哲学”に。侍が刺客に対して仏陀を引き合いに出してダメ出しし、林羅山を説いても、作品中では何の違和感も無い。葛飾北斎に意見したり、松尾芭蕉を船頭と語ったり、さらにはソクラテス、ナポレオンなどなんでもござれ。タイトルもパスカルのもじりですし。これがうまく武士道や粋、そして生き方といった、目に見えない観念とマッチしているんですね。まさに一味違う切り口の時代劇、です。
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