読切マンガの感想・レビュー4451件<<114115116117118>>償えぬ異次元の君に捧ぐ歌 #読切応援トラベラー 今井哲也あうしぃ@カワイイマンガ『ぼくらのよあけ』アニメ化で話題、『アリスと蔵六』連載中の今井哲也先生はアフタヌーン四季賞出身で、2005年にこの『トラベラー』で大賞を受賞されてから2008年にアニメ制作高校生マンガ『ハックス!』で連載デビューとなります。私は当時この『トラベラー』で注目し、『ハックス!』をリアルタイムで追っていた今井哲也ファンです。 四季賞審査委員のかわぐちかいじ先生が「憎らしいほど上手い!!」とプロ目線で絶賛されるのを、その通りやなぁ……と思いながら、素人の感想として「将来のために今を大事にしなきゃ」と、心の底から思ったものでした。 バンドも好調、彼女ともラブラブな高校生が、とある地震観測実験の不測の事態に巻き込まれる。気がつくと4ヶ月後。バンドは解散、彼女とは別れていた……という物語。どうやらタイムリープを起こしたようで、元の時間に戻る事を目指しつつ、そればかりではいられなくなる。 物語のキモは、この世界に自分は「一人しかいない」事。 タイムリープというとその世界に自分が「二人」いるパターンもありますが、ここではそうではない。必然的にこの時間軸で「自分が」やってきた事を、彼は全て被る事になる。 ちょっとした綻び、無気力、あるいは抗えない運命……きっかけは些細なものでも、状況は雪だるま式に大きくなり、そのうち自分では動かせなくなる、そんな恐ろしさがここにはあります。 別の「自分」が招いた事態に、誠実に対応する主人公が切ない。彼を見ながら、一時の負の感情に身を任せて全てをぶち壊しにする恐ろしさを、私は切実に感じたのでした。 最後のバンド演奏シーンと(元)彼女のビンタと共に、心に痛みの残る作品でした。曲からインスパイアされての漫画という…百年十色 鈴ノ木ユウ 向井宗敏む曲からインスパイアされての漫画ということでしょうか。 鈴ノ木ユウ先生得意な家族ものストーリーと絢香の曲、イメージがすごく合います! 父母両方いる家庭もあればいない家庭もあるし、皆それぞれ。 それぞれで誰が良いとも悪いともないんだよ、と人に優しくしたい気持ちになれました。恐ろしくも可愛らしい人の欲望のお話ジュース 針川智也野愛新連載のステージSが面白いので過去作も読んでみました。 閉じ込められていた人の欲望が逃げ出して、自由を手に入れるために暴れ出す……みたいなお話です。 黒くてドロドロの不気味な見た目で描かれた欲望ですが、モリモリ飯を食って眠って、痛いヤリたい死にたくないと騒ぎ出す姿は可愛らしくもあります。 人の欲望のために人の欲望が閉じ込められているという設定も面白いです。 最初から最後まで、欲望の愚かさ恐ろしさ可愛らしさがしっかり描かれています。 不気味さもありつつコミカルで面白い作品でした。読んでどうだった?レイルウェイ/ゲイトウェイ 逸茂エルク名無し※ネタバレを含むクチコミです。 tunralさん何でも描けるんだな勇者はHP1で生き残る パカチャン tunralnyae途中までは面白さがよくわかんなかったですけど最後まで読めば、あ〜!となる読切。tunralさんの可愛らしい日常ものしか読んだことがないから、バトルファンタジー系の作画もいけるんだとびっくりします。最終的にこの漫画が伝えたいことは、わかるようで、わからないようで、まあわかる。という感じ。祝・連載化蟲女 あにき天沢聖司月刊少年マガジン2022年3月号から連載スタート! 女児アニメに勇気もらう展開熱くて好きです。 https://pocket.shonenmagazine.com/episode/3269754496734003001ほのぼのしゃべる犬 アズ名無し※ネタバレを含むクチコミです。 男性アイドル研修生ものスロースターター 遊馬爽天沢聖司旦くんが手こっちに出してるとこかっこいい!メッチャ迫力ある。 ちゃんとクライマックスでバク転がきてよかったなー。 そんで絵が1ページずつ読むように描かれてるっぽい感じがしてそれもいい演出だった。 ジャンプラで連載するメンズアイドル漫画はかなり読んでみたい!短くて優しくてわかりやすいヤマのカミ様 塩園エン野愛短いけどわかりやすくて優しくていい話。絵本代わりに子どもに読ませたい作品。 山の幸に恵まれているけれど、感謝を忘れたらヤマガミ様に食われてしまうという言い伝えの残る村。 老人だらけの村を襲う不届き者を退治した佐助は、山から帰ってこない五郎じいちゃんを探しに行くことに。 そこで佐助が出会ったのは……。 不当に占領して食い尽くすことと、感謝しながらいただくこと。 それらに優劣をつけるのは人間のエゴかもしれない。 でも感謝は忘れないほうがいいし、自然は守ったほうがいいし、恵みは分かち合うほうがいい。絶対そのほうがいい。 大切なことを理屈っぽくなく説教くさくなく優しく教えてくれる作品でした。絵もかわいい!【野球漫画です】おそらくこれもそのうち連載になりそうMr.Gのセレクト 三田紀房名無しアナリスト五城がAIを駆使して球児とその家族にアドバイスを与えるという内容の読み切りです。 徹底したデータ分析に基づいて上下関係や無駄な走り込みなどといった「昭和の野球」をdisるdisる、そのボロクソぶりが実に爽快! 五城自身も何やら訳ありな過去が仄めかされますが、具体的に語られることはなく、今後の展開に期待を持たせるような終わり方でした。 ドラゴン桜2が終わって、アルキメデスの大戦が佳境に入った今、おそらく次に連載化されるのはコレではないかと思われます 首を長くして待とう〜♪ 壮絶 #読切応援幸福な蝉 鳥羽瀬七starstarstarstarstarたか※ネタバレを含むクチコミです。これはすごい #読切応援今日も放課後、ユキちゃんと 藤沢もやし名無し※ネタバレを含むクチコミです。悲しすぎるんだけど眠りに就く時… ハン角斉名無しやったー!ハン角斉の新作だ!って喜んで読んだけどオチが…こんな悲しいことある? 予想の斜め上を行く面白さ!(ネタバレ&長文な注意報)エクソシストのキヨシ君 臼井彰一名無し※ネタバレを含むクチコミです。数多の作品があるのでキズナデパーティー 独楽京助名無し多少似通ったりはするけれど グッドナイトワールドやん、これ。意外と青春友情ものでふぉる★ましおん ヨシカゲ名無し※ネタバレを含むクチコミです。 柴犬好きに捧ぐinuカップ 日暮キノコ名無し胸の大きさに悩む中学生の女の子のおっぱいが突然柴犬になってしまう漫画。読んでない人は意味わからないかも知れませんがそれ以外に言いようがない。 柴犬好きならきっと楽しい漫画です…! 柴犬が居なくなってしまった時は自分もとても悲しかった。 あー、柴犬飼いたいな。普通の家族を襲った「悲劇」家族 東元俊哉starstarstarstarstarかしこ久しぶりに「テセウスの船」を読んだので、他の人の感想を見にマンバに来たところ発見した読切です。今も公開されてて嬉しい!休日の朝、これからキャンプに出かけようとしている幸せそのものの家族のところに怪しい男が訪ねてくる…という不穏なストーリー。この作者さんは今連載している「プラタナスの実」もそうだけど、普通の家族を描くのがとても上手いなぁ。だからそういう家族が危険な目にあいそうになるとハラハラしちゃうんだよね。いつか引くほど怖いサスペンスを描いてみて欲しいな…!ホロリとする「おかげ犬」人情漫画 #読切応援迷子の犬 笹井さゆりぺそコミックDAYSで見つけた読切。時代漫画か〜と思ったらまさかのおかげ犬漫画でした!(以前『ハチ参る』を読んでお伊勢参りを任された犬たちの存在を知りました) 少年漫画的でありつつ可愛らしさもある絵が可愛いですね。しろのつるつるモフモフぐあいが最高。「こんとあき」のこんみたいで抱きしめたい…! 江戸時代ならではのいい人情漫画でした。 #読切応援 https://comic-days.com/episode/3269754496788687155 兄妹愛と復讐のマリトッツォマリトッツォだっつってんだろ 莎々野うた野愛兄にマリトッツォを勝手に食われた上に謝ってすらもらえなかった妹。目には目をマリトッツォにはマリトッツォを、妹は復讐を決意する! いろいろ危なかっしいけどいい兄妹だしいい話だなあ、と思った。 最近様子がおかしい兄と、とある事件と、マリトッツォ。 短いストーリーの中に要素がたくさん詰まっているのに無駄がないしテンポがいい。 マリトッツォが流行ってなかったら生まれなかった作品なんだよなあと思うと、マリトッツォに感謝したくなる。タピオカでもいいかもしれないけど、やっぱりマリトッツォじゃないとダメなんだな。 声でかくて当たり強いけど兄のことがちゃんと好きな妹の人となりがすごくリアルでいい。妹の友達の言葉も物語にしっかり響いているし、コミカルで勢いがあるけどあたたかい作品だった。 映画好きすぎボーイの恋 #読切応援恋はシャローフォーカス 永田光起starstarstarstarstarかしこここ最近読んだ読切の中でダントツ好きです!!映画ネタがふんだんに盛り込まれていて、作者さんの「好き!」がたくさん詰まっているのが読んでいて楽しい作品でした。もちろん自分の知らない映画もあるんだけど、知らなくても楽しめるからとってもいい作品だと思います。個人経営のマニアックなレンタルビデオ屋でツウな作品をちゃんと分かって借りてる同じ大学の女子を見かけたらそりゃ恋に落ちるよ〜!うらやましいぜそんなシチュエーション!つい面白すぎてこの2人がこれからどんな映画を作ろうとするのか続きを想像してしまいます。続編を読めたら嬉しいな〜。抜群に面白かった忌み人狩り 松本次郎名無しこれは読み切りで済ませてはもったいない。連載化希望。 魅力的な作品でした。Moment 山川映飛びたい豚※ネタバレを含むクチコミです。やっぱりこの人すごい卵の鳥籠 森野鈴鹿名無しハルタの八咫烏賞を受賞した「境界の道で」が、内容も画力もめちゃくちゃ凄かったのですが、今回のこれは2作目?でしょうか、前回よりもさらに感情を揺さぶられるものでした。 境界の道はこちらで読めるので未読の方はぜひ。 https://www.harta.jp/bib/i/?book=yata2_kyoukai_1a5423f07b.epub<<114115116117118>>
『ぼくらのよあけ』アニメ化で話題、『アリスと蔵六』連載中の今井哲也先生はアフタヌーン四季賞出身で、2005年にこの『トラベラー』で大賞を受賞されてから2008年にアニメ制作高校生マンガ『ハックス!』で連載デビューとなります。私は当時この『トラベラー』で注目し、『ハックス!』をリアルタイムで追っていた今井哲也ファンです。 四季賞審査委員のかわぐちかいじ先生が「憎らしいほど上手い!!」とプロ目線で絶賛されるのを、その通りやなぁ……と思いながら、素人の感想として「将来のために今を大事にしなきゃ」と、心の底から思ったものでした。 バンドも好調、彼女ともラブラブな高校生が、とある地震観測実験の不測の事態に巻き込まれる。気がつくと4ヶ月後。バンドは解散、彼女とは別れていた……という物語。どうやらタイムリープを起こしたようで、元の時間に戻る事を目指しつつ、そればかりではいられなくなる。 物語のキモは、この世界に自分は「一人しかいない」事。 タイムリープというとその世界に自分が「二人」いるパターンもありますが、ここではそうではない。必然的にこの時間軸で「自分が」やってきた事を、彼は全て被る事になる。 ちょっとした綻び、無気力、あるいは抗えない運命……きっかけは些細なものでも、状況は雪だるま式に大きくなり、そのうち自分では動かせなくなる、そんな恐ろしさがここにはあります。 別の「自分」が招いた事態に、誠実に対応する主人公が切ない。彼を見ながら、一時の負の感情に身を任せて全てをぶち壊しにする恐ろしさを、私は切実に感じたのでした。 最後のバンド演奏シーンと(元)彼女のビンタと共に、心に痛みの残る作品でした。