恋愛の影で繰り広げられる"キューピッドたちのバトル" #1巻応援
生駒里奈の初原作作品【最新話の感想】
※ネタバレを含むクチコミです。
約束された幸せ
学生時代からずっと友達だった男女が付き合うまでを描いたお話。 漫画家志望の北沢とOLのシマ。餃子パーティーしたり豆まきしたりずっと一緒に過ごしているけれど、あくまでもお友達。 気づいたら相手のことを考えていたり、花火大会に誘うのを躊躇っていたり、いやもう絶対好きじゃん付き合っちゃえよ!ともどかしくなります。 でも大みそかに付き合うことがわかってるので安心してキュンキュンできるんですよね……約束された幸せ。 100ワニシステムの作品は死んだり連載打ち切りになったり不幸にむかって突き進むものが多い印象でしたが、やっぱり幸せが待っているほうが嬉しいですね。 ハッピーと胸キュンを享受したいひとはぜひ読んでみてください。間違いなく幸せになります。
雰囲気がリアリティを追い抜くバイク漫画
昔に好きだったバイク漫画(の多い)先生がいました。 その先生があるインタビューで 「かつてバイク漫画を描いて漫画編集部に持ち込んでも ああ雰囲気漫画ね、で終わらされてしまってばかりだった」 みたいなことを言っていました。 先生御自身では自分の漫画を雰囲気漫画とは 思っていなかったようでしたし、雰囲気漫画というものを あまり肯定しない考えのようでした。 雰囲気漫画とは何か、の定義も難しいのですが・・ ですが、私自身はその先生の作品を 雰囲気がいい漫画、と思って好んで読んでいたので、 その記事を読んで微妙な気分になったことを覚えています。 その先生は楠みちはる先生ではないのですが、 楠先生は良い雰囲気の漫画を描く先生であり、 「あいつとララバイ」はその典型であり、 後の「シャコタン★ブギ」「湾岸ミッドナイト」 に続く雰囲気漫画の先駆けではないかと思っています。 あいつとララバイは話の流れに色々なバイク関係の話が 絡んできますが、わりと細かい部分は雰囲気で作られています。 論理的だとかメカニックな根拠があると言い切れるほどの 話の展開は少なく、あえていうなら 「それでも面白い」「そのほうが楽しい」 と思わせる感じでストーリーが走っていきます。 研二君が超絶テクニックでパトカーを躱すシーンとか、 具体的な描写はありません。 けれど1コマづつやページ全体の流れとかを上手く描いて なんだかおもしろい流れを見せてくれて、読んでる側としては その流れに乗って楽しめて納得しちゃうんです。 まさにその漫画の雰囲気に乗ったモン勝ちの世界。 リアリティを超えてバイクに思い入れが深まってしまう。 良い意味の雰囲気漫画を読ませてくれました。 そしてララバイにしろシャコタンにしろミッドナイトにしろ、 そういう雰囲気に乗ったことを読者に後々までけして 後悔させないだけの面白さがあると思います。 今になって思えば、ララバイの時代ですらすでに 旧車になりつつあったZⅡが最新バイクよりも 速く走る姿を描きながら読者を納得させていました。 そう思わせる雰囲気がそこにありました。 その手法をそのまんま湾岸ミッドナイトでも踏襲し、 それでいて飽きさせぬ色畔ぬ漫画を描いているのですから 楠先生は凄いですね。
70年代のりぼんに花岡ちゃんというヒロインがいたこと
https://manba.co.jp/manba_magazines/16043 この記事に書いてあるのを読めば花岡ちゃんがどういう子なのかがほぼ分かるのですが、70年代の、しかもあの少女マンガ誌「りぼん」に、この「花岡ちゃん」をヒロインとした漫画が掲載されていたと考えるとたしかにびっくりです。自分はリアルタイムでは読んでないですし、漫画の存在もこのマンバ通信の記事で知りました。掲載順としては花岡ちゃんがまだ脇役キャラとして出ていた回を経て、主役に躍り出るって相当人気があったことの証明ですね(読者人気を受けて主役にしたのか作者の独断かはわかりませんが)。恋愛に縁がないキャラなのかと思いきや、偶然であった男性と急接近します。しますけど、その距離感がまたなかなか見ないタイプのやつで面白いんです。そしてその相手の男性も、美男子ではありますがこれまたりぼんヒロインの相手としてはなかなか癖の強い…(笑) 当時のことを振り返るあとがき漫画も読み応えがあって内容も面白かったです。 今の作者が描く「花岡数子」をぜひ読んでみたいものです。
優しい世界
「おばあちゃん猫好きじゃない」と言っていたのに気づいたら猫を溺愛しているおばあちゃんがかわいいです。もちろん猫もかわいいです。 まるっこくて可愛らしい絵柄と、ほのぼのした日常に癒されます。 猫ちゃんの存在によって元気になっていくおばあちゃんとのんびり自由な猫ちゃんの日々、永遠に続いてほしいです。 動物×おじいちゃんおばあちゃんの組み合わせはそりゃかわいいよなズルいよな……なんて捻くれた考えもよぎるのですが、読んでしまえばそんな気持ちも浄化されます。優しくなれます。
ささやかな旋風的なお話
※ネタバレを含むクチコミです。
父娘ネタの短編ギャグ
伊藤理佐先生のデビュー作。当時は女子高生(17歳)だったそうです。当たり前だけど絵が全然違う!!線も細くて「ザ・少女漫画」な絵柄です。でも読んでると今現在の完成された伊藤理佐作品に繋がるものを感じ取れます(こないだ読んだ「渡る世間はオヤジばかり」も父と娘のギャグ漫画で面白かったです)。雑誌に掲載されたリアル父娘インタビューや日記コラムなども収録されていました。内容云々というよりも人に歴史ありを体感する面白さがありますね。
物語は最高潮を迎えようとしている(SSSカップについて)
※ネタバレを含むクチコミです。
くよくよしないで清杉を読もう!
※ネタバレを含むクチコミです。
連載化が待たれる
江戸文化と、破廉恥さと、ほどよいサスペンス要素と、三拍子揃った女浮世絵師マンガ。読切版が凄く良かったんで連載を期待していたのだがいつ始まるんだろうか…。確かマンガTOPで既に連載が決まってると書いてあった気がするんだけど…
ブラックと言われることの多い証券会社の労働実態とは
ニュースなどで何かと世間を騒がせる証券業界のブラック労働の実態を描いたエッセイ漫画。作品の時期は2014年頃と、少し古い部分もあるが、いま令和の時代に読んでもゾッとするほどリアルで引き込まれる内容だ。 作者の方は、執筆時はアマチュア同然ながら、退職後に会社で体験したことをマンガで描きはじめてこの作品が生まれたとのこと。お世辞にも絵のレベルは高いとは言えないものの、上司や同僚に追い詰められ、自分を責めて心が壊れていく過程を客観的かつ冷静な視点で捉えており、細かいプロセスまでも丁寧に描いているのが凄い。 話を追うごとに話のボルテージは上がり、後半の長時間会議のエピソードなどは、本当に気が滅入るような話で、読むだけで身体がどっと疲れる読書体験をさせてくれた。
氷の城壁きっかけに
最近『氷の城壁』にハマりまして、他の作品も読んでみたいな〜と思っていたら出会いました。(マンバは漫画探すのにとても便利だし、ジャンプラはいろんな読切があって嬉しい) 積極的ギャル×つれないモブ男子のラブコメに見せかけて、もうちょっと心の深いところまで踏み込んで描かれているのがめちゃくちゃよいです。 空気を読みすぎるギャルの鈴木さんは、自分の意見をはっきり言えるモブ男子の谷くんが好き。でも周りにバレたくないからダル絡みしてばっかり。 本当の気持ちを隠して接していた鈴木ですが、ある出来事をきっかけに2人の関係が変わっていくのです…… 登場人物の心のうちを丁寧に描いているから引き込まれるし、鈴木と谷くんだけでなく他のクラスメイトまでも好きになっちゃう。みんないい子。 ただ胸キュンを享受するだけのラブコメではなく、この2人だから幸せになってほしい!と思えるラブコメでした。
幼稚園中退著者によるエッセイ
※ネタバレを含むクチコミです。
マドンナとオタクの友情物語 #読切応援
高嶺の花に恋する陰キャオタクの話って感じで始まるんですが、結果とんでもなく最高な友情物語でした。とにかく主人公の岸くんがいい子すぎる。だいたい急に憧れの女子・鉄さんと急接近したらテンパって空回りしたり、好きになってもらうために姑息な手を使ったりしがちなのに、岸くんはとても真面目で紳士なオタクなので、彼女がメタルが好きだと知ったら聴いて、研究して、趣味を共有するための努力を当然のようにこなす。で、実際にふたりでお出かけして距離が縮まっても、岸くんは純粋に「友達ってこんな感じなんだ」と喜ぶ。可愛いですね〜。 岸くんは友達がいないみたいだけど、なんでいないのか不思議。 http://www.moae.jp/comic/metalchan
例えば僕と君が違う星の人間だとして
同じ学年の東くんが好きな相沢のぞみは、ある日彼を追いかけて駅で告白する。 しかし、東くんの答えは予想だにしていないもので……。 あらすじ、終了!! どんな話かと言うと、相沢さんと東くんが色々お話して仲良くなっていく話です! その話の内容が毎回面白い。 男はなぜ戦いが好きなのか、女はなぜ弱いのか、などなど。 結構なるほど!と思うことが多いです。 そして相沢さんも東くんも可愛いです。 ちょっと変わっていますが、ちゃんと少女漫画してます。 不思議な少女漫画を読みたい時はぜひお手に取ってみてください!
ただただ幸せ
全4巻と若干打ちきり感を感じますが読んだ後の幸福感が半端ないです。 この二人が笑顔でいれる生活、キュンと悶えてしまいます! 出来るなら3巻から出た新キャラや相手の組とのやり取り、殺し屋組織をもっと詳しく掘り下げてほしかった。もっと長い連載で見たかった作品だけど、全4巻でも十分魅力ある作品でした。
疲れている人に読んで欲しい♬
読んでいると、気持ちがほぐれます。 ギスギスした社会で生きていると、知らない間に自分の心の声を聞けなくなってしまうことがあります。 その時に、自分のリセット方法が分かっていれば、どんなに助かるか。 心と体は繋がっているので、心の安らぎは、健康にも繋がりますよね。 そんなことを、思い出させてくれる緩やかな時間の中に自分を解放できるそんな素敵な作品です。
理由なく寂しさ感じる時って時あるよなぁ。
え、たぬきよね?犬じゃないよね。。? 字もかけるんだなぁ。。 不思議感漂いすぎだけど、、まぁ癒やされる。 疑問から入るも、皆すぐにウェルカムな所も何だか読んでいて心地よかった。 納得しちゃうんだ!みたいな。笑 特に獣医の先生、良い人すぎてツボだわ〜。
神クソとんち伝説 一休 ~宗純は思春期~の感想
前作の「神クソとんち伝説一休 〜オレの名は一休〜」も好きですがこっちの方がよりツッコミや展開のむちゃくちゃさは上がっていて確かに超大型アップデートの名に恥じない展開になっていた。読後感も良くて面白いのを読んだのは確かだが人に説明ができない点も最高だった。 ルノアール兄弟はいろいろな雑誌で読切を描いていると思うのでもうそろそろ一冊にまとめてほしい。ヘラクレスオオアニキとかまた読みたい。
ダークマター生成系メシマズ
このメシマズはファンタジーなので、料理好きも嫌いも平和に読めるはず。 名門サミュエル・L・学園主席の才女チヨリが、料理上手なお兄ちゃんに料理を教わりながら大爆破したりしなかったりするお話。 変なもの入れちゃうとか分量間違えるみたいな料理下手あるあるも多少あるけれど、そんなこと問題じゃないレベルです。 ドリンクバーに実験器具持ち込んだり、料理下手をごまかすため爆発物作ったり、もうメシマズなんてどうでもいいんです。面白いからいい。 まず何よりも名門お嬢様学校を「サミュエル・L・学園」にするセンスが大好きです。大好き。
「蛮勇引力」読んでみた
あらすじにすると2050年の近未来の日本は20世紀末にウィルスが蔓延した影響で政府が社会も人間もサイボーグ化しようとするのを主人公の由比正雪が阻止しようとする話です。 正直細かいところを理解しないまま勢いで読んでしまったのですが、巻末の作者インタビューを読むとそれも不正解じゃないのかもしれない気がしました。特に誰かが言ってたという「山口は蛮勇が終わってから読者に媚びるようになった、蛮勇の頃は伝わらなくてもメッセージを発し続けていた、その方が凄いんじゃないか」の言葉がまさしく『蛮勇引力』という作品の魅力を物語っていると思います。
君をハッピーにしてみせるっピ!
まずは単行本化おめでとうございます! ずっと待ってました!ずっとクチコミ書きたかった!! ハッピーを広めるために地球にやってきた、ハッピー星人タコピ―。 お腹が空いているところを小学生のしずかちゃんに助けてもらう。 助けてくれたお礼に、タコピ―は様々なハッピー道具を渡すも、しずかちゃんはなかなか使ってくれない。 ある日タコピ―はしずかちゃんの飼い犬であるチャッピーと出会う。 チャッピーの前で笑顔を見せるしずかちゃんに、タコピ―はしずかちゃんにもっと笑ってほしいと思うようになる。 いつものようにしずかちゃんと別れるタコピ―。 しかし次の日、しずかちゃんは変わり果てた姿でタコピ―の前に現れる。 全身痣だらけで、しずかちゃんは言う。「友達と喧嘩したの」 それなら!と、タコピ―は「仲直りリボン」というハッピー道具を渡す。 しずかちゃんと友達の小指をこのリボンで繋げば、すぐに仲直りができると。しかも無限に伸ばすことができ、遠くにいる友達も安心。 しずかちゃんはそれを一人で使いたいと言う。 しかし、ハッピー道具はハッピー星人の目の届くところで使うこと、異星人の手に委ねてはいけないという掟があった。 それでもしずかちゃんの頼みだっピ!と、タコピ―はその掟を破り、しずかちゃんにリボンを渡してしまう。 しずかちゃんはリボンを手にし、タコピ―に別れを告げる。 タコピ―はしずかちゃんが本当に仲直りができたか気になり、しずかちゃんの家に向かう。 そこでタコピ―は、しずかちゃんの衝撃的な姿を見ることになる。 天井の柱から、だらんと仲直りリボンで結ばれた輪っかに首をかけて浮いているしずかちゃんの姿。 「ぼくが掟を破ったから、しずかちゃんは死んでしまった」 しずかちゃんが自殺してしまったことを理解したタコピ―は、しずかちゃんが死ななくていい未来を考えたいと願い、ハッピー道具ハッピーカメラのタイムカメラ機能を使い、しずかちゃんが死ぬ前に戻る。 どうしてしずかちゃんは自殺してしまったのか、どうやったらしずかちゃんにもっと笑ってもらえるのか。 しずかちゃんをもっと知るために、タコピ―はしずかちゃんの通う学校へと連れて行ってもらうことに……。 というのが一話のあらすじ。 よくあるタイムリープ物だと思うかもしれません。 しかしタコピーはそうはいきません。 まじで展開が!予想できない! 毎週欠かさず読んでいるんですが、毎回頭を抱えています。 この物語がどう終わりを迎えるのか、楽しみで仕方ありません。 今超絶話題沸騰中の「タコピ―の原罪」ぜひご一読ください!
え…エモすぎる…
なんといったら良いか、めっちゃエモいです。 自分に自信のない女の子の内面、内情がめちゃくちゃ伝わってくる。 高校から大学の不安定な時期の女子。 片思いの男女。 大学デビューしたはいいけど行き過ぎてどんどん他人に左右されていく心とか…エモい!! まだ一巻ですがいい漫画見つけたレーダーが反応しました…。
この作品は、さまざまな登場人物たちの恋の駆け引きの様子を「その裏で人知れず行われている"キューピッドたち"のバトル」とともに描くオムニバス作品です この作品で描かれているのは、雨の日に雨宿り先で偶然出会った高校生たちや、同じ会社で働く同僚のことを異性として意識し始めた瞬間、さらには定年を過ぎた老夫婦の日常のひとコマなど、文字通り老若男女さまざまな登場人物の駆け引きの様子です。 そしてその登場人物の心の動きを、その背後で行わているキューピッドたちのバトルとリンクする形で描いていて、普通の恋愛マンガ以上に登場人物の感情がバチバチ伝わってくる、そんな作品になっています。 1巻まで読了