ややこしい蜜柑たち

ややこし〜!! #1巻応援

ややこしい蜜柑たち
nyae
nyae
1年以上前

ややこしいなほんと!!こんなに「ややこしい」という言葉がしっくりくる漫画、そうないですよ。表紙の美麗さからは想像もできないややこしさです。 連載開始時から読んでましたがあまりにややこしいので単行本でしっかり読むために途中で読むのやめてたんですが、単行本でもやっぱりややこしかった! 女2男1の三角関係?なのですが、どちらかというと男・白柳くんに感情移入してしまって、ストレスで肌が荒れてしまう様子には心が痛みます…。でもみんなそれぞれちょっとずつ変だから、特定の誰かが悪いとかそういうのじゃないので、まあだからこそのややこしさなんですが…。ややこしくても「もう読みたくない!」にならないところが雁須磨子先生の成せる技なんだと思って読んでおります。ファーヤン購読してるので続きは連載でしっかり追いたいと思います。

あかり

心があたたかくなる、冬に読みたい1冊 #完結応援

あかり
nyae
nyae
1年以上前

連載時から読んでいて単行本を心待ちにしてました。タイミングを逃して最終話だけ読んでなくて、単行本で無事に最後までしっかり見届けられました。 物語のメインは「あかり」という女性とステンドグラス作家の篝が出会ってからの話ですが、あかりや篝(と息子)の過去の話がとくに印象的です。ステンドグラスですから多くの色が話の中にも出てきます。白黒の紙面からどんな色だろう、きっとこんな感じかな、とイメージするのが楽しいです。終盤にあるフルカラーの見開きで表現している場面では、今まで自分の頭に思い浮かべていたものが目の前に現れたような気持ちになり感激でした。 余談ですが白にもいろんな色がある、というところで某「白って200色あんねん」が脳裏をよぎってしまったことは紛れもない事実である。

海が走るエンドロール

創作という名の波

海が走るエンドロール
Nano
Nano
1年以上前

夫と死別した65歳のうみ子は、映像専攻の美大生海と出会い、映画の海へとダイブする。 自分は映画を撮りたい側なのではないか?しかしこの年で?これ以上日常に波を立てたところで面倒なのでは?と悩むうみ子。しかし自分だったらどうする?と考えてしまえば、止められない。 ここの表現が秀逸だな~分かるな~と。いやほんの数ページなんですけど、めちゃくちゃ共感できるんですよね。映画にしろ何にしろ、新しいことを始めようとするのは良くも悪くもドキドキする。面倒になってすぐやめちゃうかな、変に調子乗ってないかな、って思うんだけど始めてみるとものすごく楽しくなって夢中になってしまう。たまらんね。 私もほんの少し創作をしたことがあるので、その時のことを思い出して懐かしくなりました。いやエモくなりました。 色んな層に刺さる良き作品。

ハラヘリ読書

文学飯の話もしたいんだ

ハラヘリ読書
野愛
野愛
1年以上前

読書好きで食いしん坊の作者が、文学作品に登場する食べ物について語る作品。 恥ずかしながら作中に登場する文学作品をほぼ読んでいないのですが、それでも充分楽しめます。 ミュシャが適当に描いたみたいな独特の絵柄もお洒落で素敵です。 文学作品に出てくる食べ物って妙に魅力的なんですよね。 盆土産のえびフライとか、ノルウェイの森のキウリの海苔巻きとか、例を出したらキリがないので、宮田ナノさんにめちゃくちゃ共感しちゃいます。 シュークリームよりシュウクリイムの方がずっしり濃厚で美味しそうなのめっちゃわかる!翻訳とかオノマトペのおかげで美味しそうになってるやつあるよね! わかるわかる〜と夢中で読んでしまいました。 自由広場に漫画飯のトピックあるけど、文学飯の話もしたくなりますね…!

ノケモノと花嫁 完全版

ピングドラムっぽさ

ノケモノと花嫁 完全版
さいろく
さいろく
1年以上前

オシャレで不思議なアニメだなーと思って観てたピングドラムと似た空気。原作が幾原邦彦さんということで先入観があることは否めないんだけど。 女の子がしっかり女の子でエロくて可愛いし、どこを切り取っても絵になるしさすが中村明日美子先生。 ストーリーは不思議だけど全てを語ってくれないところもまたいいのだ。

メロポンだし!

東村アキコ先生本人が一番好きな作品だそうです

メロポンだし!
かしこ
かしこ
1年以上前

東村アキコ先生は漫画家業だけではなく芸能プロダクションも運営されているのですが、所属芸人さん達と行われている配信ラジオ「身も蓋もナイト」がとても面白いです。リスナーさんのお悩み相談をする番組なのですが東村先生の近況や作品について語られることも多く、何度も「自分の作品で一番好きなのはメロポンだし!」とおっしゃっていたので読んでみました。 地球のテレビ番組が大好きな宇宙人の男の子・メロポンが芸能活動に憧れて原宿に家出して、居候先の便利屋のお兄さんを巻き込みながら夢を実現しようとするギャグ漫画です。最初は笑えるというよりもメロポンが可愛いな〜の方が大きくて、後書きによるとメロポンのモデルが息子さんらしいのでそれもあって思い入れが強い作品なのかなと思いましたが、中盤でメロポンが小劇団を乗っ取って座長になった辺りからギャグ漫画家としての本領発揮という感じがしました。ドラマ温泉刑事(どう見ても相棒)の亀谷刑事役の人が便利屋のお兄さんの母親が教祖をしている宇宙系の宗教に入信しちゃったのがツボでした。 一度も重版されたことがないそうなので私と同じく未読な方も多い作品のようです。前述のラジオでの情報ですが「またギャグ漫画を描く!!」と宣言されていたので予習として読まれるのもオススメです。ちなみにフルカラーですよ!

異世界の主役は我々だ!

大先生こと鬱についての考察

異世界の主役は我々だ!
名無し
1年以上前

異世界での大先生こと鬱だが友人に嘘をつき借金を重ねる、複数人いる彼女に貢ぐ、異世界に行っても真っ先に貧しい農家から種籾をくすねるなど正真正銘の「クズ」である。 いうなれば映画鑑賞の際みんながエンドロールまで見て楽しむところ鬱はストーリーさえわかれば用はないとばかりに退出したりスマホを見たりしてひんしゅくばかり買う行動をする人格だ。社会常識とは真逆のアンモラルな価値観のウツの中で「クズ」と呼ばれることは、天才と呼ばれるに等しい。 どんな世界であっても頭一つ飛び出すには特別な才能と度胸が必要で、たとえ下種な所業であっても鬱はズバ抜けている。そんな鬱の突出した行動は、アスペルガー症候群と自己愛性人格障害が結びついたものの可能性が高い。 アスペルガーといえば物理学の天才であるアインシュタインや不世出の画家ゴッホがそうであったように特定のことに興味を示せばやがて天才的な能力を発揮する。 一方で周囲に理解のない場合、アスペルガーのような発達障害の子は単に空気が読めず身勝手な性格と思われて、「ハブ」にされる。その悔しさから空気を自分読むより自分に周囲を合わせようと輪をかけて傍若無人な行動をとることも多い。 幼いころから存在を否定されまくった環境で、鬱の自己愛性人格障害は身についたものと思われる。 さらに鬱の父は高級官僚だったというが疑わしい。鬱の暮らしぶりから実家があてになるとは到底思えないし人工冬眠の装置も人体実験のようである。 そもそも鬱の金銭感覚のルーズさ、女癖の悪さからしても経済力があっても父性が発達していなかったのであろう。 だが一度「俺の女」認定した女性騎士が傷ついた際見捨てずに背負って逃げたりトントンタウンでは自分に協力的な人たちに給料や小遣いをはずむ描写がみられるが、これは母親の包容力ある気質が受け継がれたものと思われる。 すぐ離婚、育児放棄する家で鬱が育っていたなら仲間意識も育たずここまで人徳は集められない。

合コンに行ったら女がいなかった話

男装ちゃん×男

合コンに行ったら女がいなかった話
Nano
Nano
1年以上前

え、好き。(語彙力0) タイトル的にBL??かと思いきやイケメン姉ちゃん×合コン初心者男子だった…女の子攻め大好き侍…逆NL最高…。 蘇芳さん大学生なの??同じ学生なら無料で彼女を拝めてしまうの??今から入学してもいいですか?? というか普通に彼女たちのBAR行きたい蘇芳さん指名したい。 蘇芳さんがドタイプすぎるんじゃ…。 でもでも男装女子ズ特に藤さんと琥珀さんのカプも推せる。イケメン百合美味しい。 と思ったら女性な蘇芳さんもめちゃくちゃ好き~~~可愛い顔がいい好き。しっかりNLしてた。 どのカプも可愛すぎて尊い。なんで今まで読んでなかったんだ??とにかくイケメン(男装お姉さん)を浴びたい人にオススメです

メンタル強め美女白川さん

実際なところ

メンタル強め美女白川さん
名無し
3ヶ月前

私自身、中高大で女社会の荒波に揉まれて、社会人くらいからこんなキャラでやってました。外見以外は。 でもね、実際上手くは行かないよ。余計にアンチ多くなるし、上司や男性に気に入られる振る舞いとなると、同性の同僚に妨害されて仕事が出来なくなる。現実だと梅さんや町田さんや林檎ちゃんみたいな仲間も出来ない。とくに町田さんや林檎ちゃんみたいな自己肯定感低めの子たちは1人浮いてる(ように見えちゃう)白川さんの味方につくことはない。心では味方だけど、一緒に行動することは無い。 実際は常にボッチで、よほどのメンタルじゃないとね。それに生理とかで自分自身で保てなくなる。美人じゃない私でこうだから、美人で可愛くて性格いい白川さんは理想だけど、現実的ではないかな。まわりの女性の嫉妬と不幸を喜ぶ精神たるや恐ろしいものがあるよ。

不徳のギルド

緩めだが締める所はしっかり締めるファンタジーエロコメバトル

不徳のギルド
えっちな名無し
1年以上前

魔物のあふれる世界でガードとして魔物狩りに明け暮れる主人公キクルが灰色の青春を嘆き、引継ぎ完了後に大学で彼女作る野望の為に新人ガードの面倒を見るのだが 新人はどいつもこいつもポンコツ美少女ばかりで、しかも魔物は美少女にエロい事したがる変態生態をしており、毎回エロい事になりつつ引退が遠のくのを嘆きつつ魔物退治をして、なぜかスマホやテレビに電車の存在する緩い世界でお馬鹿でエロいファンタジーエロコメ… だが、一部エピソードでは危険な魔物や魔法の存在で起こる悲劇やら結構シビアな場面も有ったりで、緩いだけ、エロいだけでは終わらない。 そこかしこのアホな描写やツッコミも適当なようで、後になるとちゃんと設定が存在していたり、読み返すと構成にも唸らされる。 しかしおっぱいもデカいの小さいのも揃えて、性格もしっかり書き分けられてて属性も多彩。 エロに関しては基本魔物に襲われたり、ヒロインたちのポンコツっぷりが巻き起こすものだったりだが、魔物相手という点では好き嫌いがありそう。 またヒロインの一人であるメイデナはどういう事情か、単行本のおまけでやけにねっとり性への目覚めが描かれていて、エロい事はエロいのだが本編が割と軽めな点で雰囲気がかなり違う。 エロさは結構高いが何気にツッコミが諧謔に富んでいて語彙が豊富だったり、バトルも真面目にやる時も有ってエロ「も」笑いもストーリーも楽しめる欲張りな少年漫画。

「神様」のいる家で育ちました ~宗教2世な私たち~

彼らの存在

「神様」のいる家で育ちました ~宗教2世な私たち~
ナベテツ
ナベテツ
1年以上前

7月の銃撃事件が起きたことにより、本来著者が描きたかったこととはまた別の意味を持つことになったことが、作品にとって幸福なのか不幸なのかは分かりませんが、この国において、他者を搾取する新興宗教が存在する限り、この本は読まれ続けるべきだと考えます。 実在の宗教団体の信者を親に持つ、7人の体験を元にしたノンフィクションは、読者にとって決して遠い出来事ではありません(実際、それらの教団の施設は、身近な所に存在しています) 人間の悩みを減らし、心を救済することが、宗教の本来の目指す姿だと、個人的には考えます。ここで描かれる宗教は、共同体によるぬくもりを与えながら、そこではお布施という名前の収奪が繰り返される、どこまでも「汚い」現実が描かれています(お布施以外にも、様々な形での収奪が描かれています)。 最初の連載が、ある団体からの圧力で中止に追い込まれたことが、後書きにより明言されています。恐らく、広告出稿という形で、様々なメディアに圧力がかけられているであろうことも、容易に想像させられます。 言うまでもないことですが、人間は生まれてくる場所を選ぶことは出来ません。全ての宗教2世に、魂の休まる日が 訪れることを、願います。

瑠璃宮夢幻古物店

道具に使われない人になりましょう

瑠璃宮夢幻古物店
野愛
野愛
1年以上前

勧善懲悪でめでたしめでたしな物語はすっきりするけど、現実はそうもいかない。 そもそも善人と悪人と境目も曖昧で、ほんの少しのきっかけで人の心は揺らいでしまう。 瑠璃宮古物店の品物を手に取ってしまったら、自分もどうなってしまうかわからない。 人も道具も大切にする、強欲にならない、傲慢にならない……人として当たり前のことさえできれば悲劇は起こらないけれど、悪用しちゃう気持ちもわかるので恐ろしい。 もうちょっと丁寧に注意事項教えたらいいのでは…?と思うけど、私利私欲に負けて暴走しちゃう人はそんなの聞かないんだろうな。 ドアノブを買ったおじいちゃんとかゆいかちゃんのように人の心を無くさなければいいだけのこと。 ハッピーエンドばかりじゃないので教訓が胸に刺さります。

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