DRAGON QUEST―ダイの大冒険―

超王道な少年漫画

DRAGON QUEST―ダイの大冒険―
名無し
名無し
1年以上前

古典的なRPG好きな人は絶対好きになる名作。可愛さとかっこよさを両立した主人公、ヘタレだけど、いざという時は頼りになる相棒。魅力的な敵キャラに、マネしたくなる必殺技という少年漫画のお手本のような作品。 個人的に敵キャラを単なる「悪」にしないで、考えて行動して成長していく、というのがとてもいいと思う。

風の三郎

なんというか表現できない面白さだ

風の三郎
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

あらすじは「これは10人の男達が50年もの長きにわたって命を賭けた悲願なのだ!」を叶えるために育てられた主人公を含む9人の仲間を集めて野球でUSAチームに勝つというがメインストーリーだがほとんどは仲間集めで終わってる。 最後のUSAチームとの対決はともかく仲間を集めるシーンだけはむちゃくちゃいい。最初の仲間の相撲取りを勝負する際の主人公の準備運動や各メンバーを仲間にするときにエピソードは小山ゆう作品が好きだったらたまらないものはある ハマるやつはすげー好きだと思うが、現代のリアルな野球漫画に慣れている人にとっては全く面白さが伝わらないと思う。

いざなうもの

死なるものの体現

いざなうもの
影絵が趣味
影絵が趣味
1年以上前

ひとの生とは、いちど限りのものである。この事実はあらためて言うまでもなく当たり前のことであるが、すべてあらゆる当然のことというのは、それがまさしく当然のことという途方もない事実性において、語るにあたいすべき言葉を持ちえない。ひとは当然のことを語る言葉を持ちえない、ひとが言葉で語ることができるのは、けっして当然のことではない、何かの"問題"についてだけなのです。 死とは、あらゆる生に必ずおとずれる当然のことでしょう。すなわち、ひとは死を語る言葉を持ってはいない。そんなことはない、死について語られたものはいくらでもある、と言う方々がいらっしゃるかもしれないが、それは死を何かの"問題"として副次的に扱っている場合にすぎず、死そのものについて語られたためしは終ぞありえないと言うほかないでしょう。死とは、私たちの多様な生が辿り着く唯一必然のものでありながら、それがいかなるものかをいっさい窺わせようとはせず、ひとたび窺ってしまえば最早語ることはいっさい許されない、そのような類のものでしょう。 そのようなわけで、ひとは、死について「彼岸」であるとか「向こう側」であるとか曖昧なことしか言うことができないのだが、ごく稀に、死を語らないまでも、いや、語るという以上に死そのものを体現してしまうという極めて特権的な作家がいる。そして谷口ジローという漫画家が、まさしくそのような特権的な作家に名を連ねることになりました。死とは、死の側から語ることがけっして許されぬのだから、自らそれを体現するほかないです。 内田百閒の短編小説集『冥途』を原作とした谷口ジローのこの絶筆の遺作は、病床のうちで死の直前まで描かれていたといいます。しかも、死につつある谷口ジローは、自身にとって新境地であるところの薄墨と鉛筆とホワイトのみで執筆するという新手法で、生と死の狭間で彼岸に吸い込まれつつある男の物語を描きつつこと切れたのです。死につつある者により絶筆の遺作として描かれつつあった『いざなうもの 花火』は、それ故なのか、いまだかつて見たことのない只ならぬ異彩を放っている。ひとの死は当然のことであり、またいっぽうで、死につつありながら当然のことのように自身の新境地を開こうとしつつ死という名の向こう側へ逝ってしまわれた谷口ジローは死の体現者としか言いようがない。死とは生ある万人にとって既知ではなく未知であり、その意味でまったく新境地ということに他ならない。心して読まれることをおすすめします。

モンスターがあふれる世界になったので、好きに生きたいと思います

ちょうどツボをおさえてきて好き

モンスターがあふれる世界になったので、好きに生きたいと思います
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)
1年以上前

この話はゾンビものではないけど、 ゾンビものがなんで好きかって、かつてあった日常が破壊されて同じ人間や場所でさえ全く違う表情を見せてくるあの感じ。 それまで戦いやサバイバルを全くしてこなかったような人も必要を迫られ覚醒したり、狂気に飲み込まれたり、人を蹴落としたり、欲望のままに動いたりと、本性が剥き出しになっていく。 そして、いつ命が奪われるかも分からない中で紡ぐ関係性が刹那的で美しいのだ。 上のは、あくまでゾンビものの好きな点だが、この話は少し似つつまた違う文脈で語られているから面白い。 日常が一晩にして崩壊し地獄と化すのは同じだが理由は全く違って、どうやらファンタジーな世界の生物が現実に出現し、なぜか人間を蹂躙しまくっている。 しかもゲームシステムのごとく、モンスターを倒すと経験値が入り、レベルが上がり、スキルを獲得し、目に見えて分かりやすく戦闘力が上がっていくのだ。 現実を舞台としたサバイバルで読みやすいし、敵がゾンビ一種類とは違っていろんなファンタジー生物がいるし、ワクワクしないわけがない。 自分だったらどうするだろう、なんて考えちゃう。 現実の日常が蹂躙される「ゾンビもの」と、いわゆるファンタジーを舞台とすることが多い「なろう」の流れ、その中でもゲームシステムを組み込むタイプが上手く融合されていて、視覚的にも数値的にも成長度合いが分かりやすい。 いろんな面白さがあるけど、主人公が成長のスピードが速いとシンプルに楽しいものだ。 そして犬がかわいい。 総合的に単純な消費しやすさのレベルが高く、ライトな読み口で適度にちゃんと苦境に立たされるというとてもいい塩梅。 ハンターハンターのようなガツンと濃厚でのめり込めるストーリーを求める人には物足りないかもしれないが、優等生的な良さがあり万人受けしそうだ。 この読みやすさなら原作も読んでみようと思う。

ロッキンユー!!!

エモさ100%!ジャンプらしからぬサブカルロック漫画

ロッキンユー!!!
たか
たか
1年以上前

「好きな人は好きだけど、嫌いな人は嫌いなマンガ」の典型みたいな作品。 学生時代『シラけた空気の中で、好きなことに真剣になること』を描いてるから、読んでて何か傷が開きそうになる人には面白くないかも…。 1話では、新歓イベントで1人で演奏する不二美を見た主人公のクラスメートが、「あれキモかったよなあ」と吐き捨てる一方、主人公はバンドの動画を検索し、部室まで乗り込んで意気投合し語り合う。 この『好きなことに真剣になること』は『キモいけどかっこいい』というメッセージが読み手にまっすぐ伝わる、素晴らしい1話の構成だと思う。 「青春と音楽」という全方向に強く刺さるテーマに加え、独特の絵柄。 ジャンプの泥臭い熱さとは全く方向性が違う、「サブカル系の熱さ」に満ちてるので、学生時代ロック聴いてた人間(特にナンバーガール)は、読んで当時の気持ちを思い出して布団の上で悶絶してください!!!

繭、纏う

絡まり解けて、服になる

繭、纏う
にわか
にわか
1年以上前

戦前のエスを思い起こさせる舞台設定に、艶やかで絡まり解ける、女性らしい「髪」という題材で紡がれる話。制服を髪でつくる習慣という設定が、肝になっていて新しい。これが既存の髪のイメージに息苦しいという印象を抱かせ、女性同士の関係性と上手くリンクさせている(気がする)。画力は高く、雰囲気もしっかりと作っている。あとは物語の筋がはっきりと見えてくるのか。様子を見ていきたい。

かわいそうなミーナ

ダークでファニーなお伽噺

かわいそうなミーナ
名無し
1年以上前

18歳で死んじゃったミーナ。人生最後のピクニックで出会った見習い彫金師の青年への片思いを、死後も叶えようとする。つまりミーナは亡霊…。 やまじえびねさんだから肝が冷えるホラーな展開もありそうで、いろんな意味でドキドキします。「かわいそうな」だから悲しい話になるのかな。

CHASE TAG

後半は面白かった

CHASE TAG
名無し
1年以上前

パラパラ捲ってたらいきなりハイキュー!!が出てきてビックリしたくらい、パッと見の絵柄の印象が似てる。 序盤の野球部の練習着でゲーム買いに行くところは雑なリアリティに読む気が萎えたけど、後半の試合シーンはかっこよくて、コマ割りと動きの迫力に目が離せなくなった。 絵の表現は青年誌ヤンジャンらしい強さがあったけど、題材が鬼ごっこなのだからもっと対象年齢を下げた書き方をしてジャンプで出してもいいと思う。

ギィルティ

すごい面白くなりそうなところで終わった...

ギィルティ
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

10年間無人島にこもって映画のシナリオを書いた男が都会に戻ってきたところから物語は始まる。物語の最初の方の技術に進歩/昔の友人の心の変化/無人島にこもる前の作成した映画がどれだけ周りに影響与えたかのエピソードがすごい良い。けど途中から話が壮大になりあれっと言う感じで終わってしまった。続きが読めるものなら読みたい。 ワルキューレといい「狩撫麻礼」の映画を題材にした漫画はすげー良いところで終わってしまうぜ...

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