漫画はそもそも荒唐無稽な内容や寓話を簡潔にまとめられた線の集積で、描かれたカリカチュアである。これは日本の漫画の歴史の始まりとして、鳥獣戯画が上げられることからもよく分かる。
今作はニコラ・ド・クレシーの中でも最も軽やかな線の集積で描かれており、情報量の多いバンド・デシネが苦手な人にはこの作品からオススメしたい。
まさに戯画的な動物である主人公が自分の大切な人を探し求め旅をするのだが、愛おしいい展開がテンポ良く進んでいくので、ニコラ・ド・クレシーの異常な絵の上手さを忘れてしまう所である。
サルヴァトールはオート・サヴォアに住む自動車修理工。腕は立つが、ひねくれもので、かなりの他人嫌い。人生の目的はただ一つ、愛するジュリーの住む南米に行くため、最強の水陸両用マシンを作ることだ。やがてサルヴァトールは、マシンの完成に必要な部品を探すため、相棒とともに旅に出ることに。しかしその一方では、もう一つ別のストーリーが進行中で……? はたしてサルヴァトールの旅はどこへ向かうのか? いくつものエピソードが奇妙に交錯する、サルヴァトールのちょっとおかしな冒険ストーリー。
サルヴァトールはオート・サヴォアに住む自動車修理工。腕は立つが、ひねくれもので、かなりの他人嫌い。人生の目的はただ一つ、愛するジュリーの住む南米に行くため、最強の水陸両用マシンを作ることだ。やがてサルヴァトールは、マシンの完成に必要な部品を探すため、相棒とともに旅に出ることに。しかしその一方では、もう一つ別のストーリーが進行中で……? はたしてサルヴァトールの旅はどこへ向かうのか? いくつものエピソードが奇妙に交錯する、サルヴァトールのちょっとおかしな冒険ストーリー。