ネタバレ

先生に言われて、クラス全員で絵しりとりをしている冒頭、先生はどこへ。
真面目にやっているから、先生もいるかと思いきや。あんなあからさまなことをしていたら、さすがに先生にチクったことが原因でやり返されていてもひとこと言うはず。言うはず?
先生はどこへ。実は冒頭からホラーでは。

そして、どんどん子供が消えていて、消えたことにも誰も気づかないのが、メインのホラー。
神様の使いのパワーは半端ない。

そもそもは主人公が、んなの頭の葉っぱを取ってあげたのがきっかけでいいのかな。
んなが浮かべたほんわかとした、パワー漲るような表情をしたのが素敵だった。

ちなみに小学生のしりとりって、高学年になると「ん」から始まる単語を言えるかが、負けない切り札となっていたなと、「ん」がついたからオシマイというのを見ていて、思い出した。
うっかり「ん」で終わっても安心!と言わんばかりに「ンジャメナ知らないの〜?」と言い返す仕草が懐かしい。
ルールは守ろう。

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ワタシってサバサバしてるから

広告で見たことがあるやつだ

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ゆゆゆ
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主人公が「私ってサバサバしてるから〜」っていうタイプの人間でした。 「みんな私のこと「かわいい」って言ってくれるけど本命にはしてくれないね?」で知ったのですが、主人公を「うわー何こいつ」って言いたくなるキャラクター(悪役)にして、当人が落ちていくさまを眺めるジャンルっていうのがあるんですね。 身近にいたら、さりげなくフェードアウトしたくなるタイプの性格ですが、「女の敵は女」というあたりはリアルです。 そして、男の中で生きようとしているわけでなく、同性と仲良くするわけでなく、人がいっぱいいるところに飛び込んでいるのに、孤高です。 読んでいて、どうしてそういう考えに?と思ってしまい、主人公なのについていけません。 本編を悪役サイドで見ている気持ちです。 とはいえ、ライバル視されている本田さんが主人公だと、「私ってメンタル強めだから〜」と、メンタルの強さを過剰に見せつけてくるキャラクターに改変されてしまいそうで、そんな本田さんは見たくないなと思ってしまいます。 よくよく考えれば、周囲がこれほどひいた反応を取っていてもへこたれず、ゴーイングマイウェイでいられる主人公の網浜奈美は非常にメンタルが強いです。 ビジュアルが本田さんと主人公が入れ替わっていたら、どんな感想になっていたんでしょう。

最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか

殴るためのお肉

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ゆゆゆ
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このタイトルで、この絵柄で、いわば北斗の拳。 いや、くにおくんかもしれません。 陰湿なイジメが繰り広げられる恋愛モノかと思えば、メリケンサックが出てくるタイプの恋愛モノでした。 メリケンサックと恋愛モノって、同時に存在しうるんですね。 「パワー・アントワネット」と違い、ムキムキでもなく、筋肉でもなく。 公爵令嬢として腐った世の中を正すため、いや殴りたいから主人公は暴力をふるいます。 ストッパーが無くなった彼女は強いです。 ターゲットの名前がいつの間にか「肉」呼ばわりになっていて、こうやって人でないから殴ってよしと正当化するのかなとチラと思えば、その肉がことごとく、言い訳できないレベルの悪役たちで、世直しのためには、殴っとこうかという気持ちを読者に湧き立てさせます。 そして、時の女神の力を借りて、倍速やらなんやらブーストさせて、「ボンボコボンボコ」殴って蹴って。 暴力シーン(連続)もこのきれいな絵柄のママ繰り広げられ、「創竜伝」の龍堂兄弟のようなめちゃくちゃな振る舞いも、このきれいな絵柄のママ繰り広げられます。 とりあえず公爵令嬢なので、一線は越えていないそうです。不殺です。 すべて峰打ちなので大丈夫らしいです。さすがです。 暴力で解決はよくないけれど、早いんだということはよくわかります。

異世界で 上前はねて 生きていく~再生魔法使いのゆるふわ人材派遣生活~(コミック)

みんな良い人

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ゆゆゆ
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再生魔法って、響きからしてチートな魔法なのに不遇らしい。 いやいや…と思うけども、そういう文化だからと言われたら、仕方ないのかなと思えなくもない。 ・魔法を使えるのは基本的に貴族。 ・男は攻撃魔法を使えてこそ! このルールに外れた場合、とてつもなく不遇らしい。 たまにいる、平民で魔法が使える人でも、男で攻撃魔法が使えない場合は、就職先すら危ういようだ。 世知辛い世界。 主人公はそんな偏見も酷い中、再生魔法を趣味のように研究し、あれやこれや発明。 病気や怪我などで働けなくなった奴隷を魔法で再生して、衣食住を手厚く保障して働かせて、お金をウハウハ稼いでいる。 劇場を建てる資金確保といいながら、気がついたら事業拡大して、結婚して、奴隷だらけのプール遊びや運動会。なんだか日々が充実している。 裏切りや悲劇も起こらないので、とても安心。 ちなみに、男は攻撃魔法至上のようにあったけど、出会う奴隷という奴隷、学校内は同級生と先生以外は女なので、前提の「男は黙って攻撃魔法」のような考えがあることを忘れてしまう。 主人公はそれだけ、世界の仕組みとは別枠の仕組みを作り上げたということだろうか。

嫌われ令嬢は愛されたい

鈍感すぎて、でも正直で、ちょうどいい2人なのかもしれない。

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ゆゆゆ
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王子の言葉に傷つけられ、嫌われ者として仕立て上げられているヒロイン。 彼女を美しいと真っ直ぐに伝えるヒーロー。 素直になれない、当て馬の王子。 よくある設定なのにコミカルでおもしろいのは、ヒーローが空気を読まずに馬鹿正直なせいか、ヒーローが数少ない光魔法の使い手というヒロイン枠の能力持ちせいか。 それとも、教師陣が当て馬王子へ忖度しすぎてヒロインが割りを食い、空気を読めないヒーローが忖度して作り上げたフラグを叩き折り、ヒロインも残りのフラグを踏み潰すせいか。 学校の貴族男性陣は王子の気持ちをわかっているのに、貴族女性陣が理解していないせいで、当て馬王子のフラグが真横からも叩き割られるせいか。 こういうタイプのキャラクターが好きだよなあ、と読みながらしみじみしてしまった。 追記 当て馬王子の主人公に対する酷い言動について、外野女性陣は本心からと思っていて、外野男性陣はこじらせた恋と思っている理由。 「恋してたら好きな女の子にちょっかい出しても仕方ないよね。好きなんだもん。多少酷くても許されるよね」と外野男性陣はこころの何処かで思っていて、外野女性陣はそんな傷つけられ損の「考え方」を認めていないからでは…とふと考えてしまった。

んからはじまるなまえのこ
「ん」から始まる名前の子
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