一冊完結オムニバス
飲むと記憶がすっ飛ぶ不思議な薬が織りなす人間模様 1錠で24時間だけど、1錠未満だともっと短く、オーバードーズすると何十年も飛んだり。 使い方によってハッピーエンドもバッドエンドもあり、読んでて飽きさせない展開 小出もと貴をこの作品で知って、さいころまんちか、iメンターも購入。 iメンター すべては遺伝子に支配されたとアイリウムはシリアスSF サイコろまんちかは心理学雑学ギャグ どれも面白い良漫画家。
1錠飲めば1日分の記憶を飛ばすことができる薬、アイリウム。薬が効きはじめると、他人から見れば意識もあり普段通りの生活をしているように見えて、その間の記憶がまったくなくなってしまう。つまり、嫌な思いをする出来事の前に飲んでおけば、その事を思い出すことなく日常生活が送れるのだ。記憶を薬でコントロールできるようになった時、その人の生はどんな彩りになるのか…。
1巻だけの短編漫画。
タイムリープものはたくさんあるが、1日先の未来へのタイムリープができる薬、というありそうでない設定。
もしかしたらオペ中の全身麻酔に着想を得たのかもしれない。
飛ばした期間の記憶はなく、極大なストレスを避ける上では確かに有用。
一方である意味ストレスこそが生を実感させる側面があり、多量服用して何年も飛ばしてしまうと、その間の思い出もなく、ひどい喪失感に襲われる。