自分に嘘をついてはいけない。
ひょんなことから自分の作品(自分では作品とさえ思ってない)が独り歩きして、やりたいこととずれたり周囲から過剰に期待されたりして、ドタバタする話。 嘘は心を殺します、のようなセリフがあり、ほんとにそうだよなと共感しました。仮病や忖度なんて誰しもしたことあると思いますが、人に対して嘘をつくと、その後の自分も引きずるし、嘘をついた相手の顔をまともに見れなくなるし、心は死に、孤独になっていくよなと。 が、本作の本質はそういう罪悪感的なことじゃないんだと最後まで読んで気付きました。むしろ自分に対して嘘をついている状態の方が苦しいということなのかなと。 沁みました。再読すると思います。 ネタバレにならないよう抽象的な物言いになりましたが、ぜひ読んで欲しいマンガです。
同棲していた彼氏と別れて、元カレが部屋に残していったものの処分をする主人公。だけどそのなかには愛猫のたま子もいて…
彼氏のことなんてとっとと忘れたいけど、愛するたま子の存在が、たま子の感触が、彼氏を思い出させる。そんな女性の葛藤を哀愁たっぷりかつコミカルに描かれます。
にしても自分が飼っていた猫を捨てていくだなんて、まともな人間じゃないですよ。