メルヘンファンタジー×殺し合い…!
可愛くてほのぼのな世界観かと思いきや、いきなり殺し合いをしなければならないバイオレンス展開に。しかし読んでみるとギャップの面白さを狙ったというよりも、あくまでも主人公ふたりのピュアで平和な気持ちが、突然押し付けられた理不尽なルールを打ち壊してく、というようなもの。 これはストーリーには関係ないけど、あのでかい生き物の顔がどうしてもカレー沢薫先生の絵に見えて仕方なかった。
かわいいかわいいお話だと思ったら「ころしあい」とか「ぜつめい」なんて物騒な単語がたくさん出てくる。
ピタとポロは2人で楽しく暮らしていただけなのに、変な夢を見て目が覚めたら殺し合いがはじまっていた!
ぜつめいもころしあいもよくわからないまま、ピタとポロは2人でいられるために作戦を立てて戦ったり逃げたり……。
ピタもポロもよくわからないままだけど漠然とした不安や恐怖は感じていて、だからこそ戦うしかなくて、という苦しさや辛さ。
こんなかわいい絵でこんな辛いこと描かないでくれ!続かなくていい!と思うものの、ストーリーも面白いし2人の行く末が気になってしまう。かわいそうな目にあって欲しくないけど続きが読みたい…!
とーっても仲良しのピタとポロ。二人はどんなときにもいつでも一緒で…?(週刊少年サンデー2024年10号)