家庭の味って、何でこんなに心温まるのだろう
離婚と職を同時に失うのは相当な辛さのはず。 そんなどん底の楓は父親のお店を手伝うことになる。 週に1回、子供のための食堂。 子供の笑顔って食を通してでも何を通してでも本当に幸せな気持ちになる。そして、皆で食べるご飯は美味しい。 どうしても一人で食べないといけない理由がある子供が、週に1回でも顔出してくれるだけで、楓もパパも幸せであり安心もするんだろうな。と想像する。 そして、かえで食堂で父と働き、子供とその親と交わって元気になり、父への誤解も溶けていき良い関係に。会話しないと相手の考えてることって分からないし伝わらなよな。 自分も元気が貰えたお話でした。
こんなお店が増えてほしいけど、こんなお店を必要としない子どもたちが増えてほしいとも思う。
離婚して職を失って、疎遠だった父親のもとに帰った主人公・楓。
無愛想で家庭を省みることのない人だったのに、いつのまにか子ども食堂を営んでいた。
子どもたちと触れ合うことで元気を取り戻しながら、それぞれの家庭の問題や父親との関係と向き合っていくお話。
明るくてほのぼのしている作品だけど、偏食にモンスターペアレンツ、ひとり親世帯やヤングケアラーなど、今まさに起こっている問題も描かれている。
子ども食堂があるからまるっと解決なんてことは現実には起こり得ないだろうけど、大人も子どもも寄りかかる場所やひと休みする場所があるだけでも救いになるんだろうな…と思う。
この作品のように、泣いたり怒ったり悩んだりしても優しい自分に戻れる世界であってほしい。