ただの漫画家漫画、ではない
なんだこれめっちゃアツい!1話目から面白すぎる!率直な感想がこれです。新しい漫画家漫画…いや。漫画家バトル作品!多知川さんがネームを読んで衝撃を受けるシーンの画力(えぢから)の強さ、えっっぐい。石山諒先生の絵が上手すぎるし、センスが半端ない。表現が天才、かっこよすぎる。 ストーリーも入れ替わり→底辺→頂点へ!だけでなく、+技術を持った入れ替わりの相手(外見はかつての自分)という高すぎるハードル付き。もうワクワクがとまらん。久しぶりに漫画でアツい気持ちになれました。これはおすすめしたくなる!
久しぶりに漫画家漫画でアツイ!と思えた作品でした。
デビュー前の奮闘をリアリティたっぷりに描いたとかではなく、ひょんなことで、メジャー作家とアシスタントの肉体が入れ替わってしまう、ちょっとファンタジーが入った作品。
これがまず面白い。
そのアシスタント・深山忍は「カメレオン」の異名のとおり「模倣」が得意。
だから、入れ替わったとしても、元々の作家と近しいものができてくる。
なのでメジャー作家と入れ替わったとしても、ソツなくこなしていく。
かたや、メジャー作家・花神臥龍は、無名の漫画家に成り「下がって」しまい、知名度も実績も失った中から這い上がっていくしかない状況。
ここで大抵の凡人なら意気消沈しそうですが、
自分のヒット作に挑戦できる、そして、それ以上のヒットをつくる
と燃える姿が、純粋にアツイです。
また、編集者もカッコよい。
カメレオンが、入れ替わってから再デビューしようとしている花神臥龍を同じ雑誌に掲載させないよう、いわゆる「潰し」を働こうとしたとき、いつもの展開だと、大御所作家の言い分に編集がコビうる感じになりそうだが、
「作品を活かすことが編集の仕事」
と、休載や他誌への移籍をちらつかされようとも屈しないシーンがめっちゃカッコよかったです。
漫画を読んだ時の感動の脚色とか、わかりやすい敵対構図、底抜けに明るい主人公が、THE少年漫画という感じで、自分にとって斬新でした。
(漫画家漫画って、どちらかというと人生の酸いも甘いも表現できる青年漫画が多い印象なので)