ジュブナイル小説のようなリアルな温度感がずっと流れていて、素直に面白くてじっくり読み込んでしまった1話でした!
スポーツ少年漫画ではありますが、伝統的な真っ直ぐな熱血主人公でも、自分を変えたい弱虫系主人公でもないところがいいですね。
進路指導で「渡米」と書いた王賀さんに「ハロー」って絡む珀。あまりにもダルすぎて失笑してしまいました。こういうやついる〜!
読みながらブルーピリオドの主人公・八虎のことを思い出しました。
成績優秀なインテリヤンキー・八虎はW杯で日本代表の活躍を見てはしゃいでいる自分たちのことを冷静に卑屈に俯瞰できていましたが、一方の珀は残酷にも自分のみっともなさを王賀さんに丁寧に指摘されてしまう……。
珀は八虎ほど賢くない、本当に何も深く考えてない凡庸な高校生という設定が良いですね。
よくラノベや少年漫画で平凡な高校生を描こうとして「普通」という名の濃いキャラを立たせてしまっていることが多いですが、珀のような男の子こそどこにでもいる普通の高校生と呼ぶに相応しいなと思いました。
王賀さん、自分の好きなことに真剣で堂々としててブレない芯があって私は大好きですけど、読者に嫌われないか心配です。
既に珀の才能の片鱗が見えていて、ここからどう成長していくのか楽しみです。
所詮、頑張っても…と燻ってきた八枝崎 珀は、プロを目指す王賀撫子に焚きつけられゴルフクラブを握る事になる。当てる事もままならない初めてのゴルフ…だが、その一打一打が空っぽな自分を変えていき――!?
所詮、頑張っても…と燻ってきた八枝崎 珀は、プロを目指す王賀撫子に焚きつけられゴルフクラブを握る事になる。当てる事もままならない初めてのゴルフ…だが、その一打一打が空っぽな自分を変えていき――!?