境目の曖昧さ
レンタル人間 渡邊舟
短さをうまく活かしている作品だなあと思う。
レンタル彼女、レンタル友達、レンタル家族……そういうものを利用してしまったらレンタルと現実の境目なんてわからなくなってしまいそう。
自分がレンタルされる側なのかする側なのか曖昧になった世界がやってきそうだな、というのはありきたりな感想だけどすぐ現実になってしまいそう。
それがディストピアなのかユートピアなのか明確には描く余地のない短編でよかったのかもしれない。
こんなのやだって言い切れない短さだからおもしろい。
レンタル人間
上田慎一郎って「カメラを止めるな!」の監督の人か。