見た目では分からない障害という足かせ。
軽度の知的障害を持っている主人公の上戸有紗。 障がい者だとバレるとバイト先に採用されないので、健常者として、面接を受けて採用される。 しかし、教えてもらっても理解できることと、できない事がある。 研修担当の岡村はそんな有紗をドジっ子で可愛いと好意をよせる。 そして、有紗も優しく教えてくれる岡村のことを好きになり始める。 お互い、意識し始めた時に、有紗の母に挨拶に行った岡村は、有紗への対応に驚き、一緒に住まないかと提案する。 それから・・・。 最後の最後に、どっと涙が溢れます。 不器用ながら一生懸命生きている二人が愛おしくてしかたない。
こんないい35歳男性いる!?っていうくらい岡村さんがいい人すぎる。有紗も岡村さんもいい大人で色々経験してるのに、付き合った途端すごく初々しくて可愛くてびっくりしてしまった。
たびたび「障がい者だから…」って自分を卑下したり周りからよくないことを言われてつらい場面もある。けれどそんな悲しみを岡村さんが「いるだけでいい」って包み込んでくれて。優しすぎるよ…こういうのが無償の愛っていうのかなぁ。
上巻おまけを読んで「一生の愛なんて誓いきれない」っていうのが1番共感できました。障害のあるなしに関わらず、結婚って人との契約だし自分にとってはものすごく難しいものだと感じるので…。