ばらかもん主人公の高校時代、スピンオフです。

高校時代がスピンオフだなんて、どんな青春青春した高校生活が?!と思いながら読んでみたら、真逆でした。
あらすじは、おもしろくするために手心が加わっていると思っていました。
違いました。

ピュアすぎてネガティブ思考に陥り、勘違いが炸裂する半田くんはとてもおもしろいのですが、ときどきその後を思い出してかわいそうになってしまいます。

「ばらかもん」はちょこちょこ読んだくらいで、全部はまだ読んでいないのですが、第一話のイキった23歳もむべなるかな、と思ってしまいました。
いやむしろ、あの程度で済んでよかったのかもしれません。

高校時代の半田くんをみたら、先生をツッコミ役にしてしまう島の人達は、なかなか個性が強いなと思いました。

勘違いの炸裂に、アハハと笑って読める、楽しいスピンオフです。

読みたい
ヤンキー君と白杖ガール

目からの情報過多な世の中

ヤンキー君と白杖ガール
ゆゆゆ
ゆゆゆ

登場するヤンキーは顔の傷がなくて、服の趣味が良ければ、ものすごく人が良くて純愛している好青年。 弱視の女の子に「ポエマー」と言われるほど、大好きなユキコさんの前では好青年。 一線を越えると黒豹に戻るようだけど、ユキコさん第一なので基本は好青年。 コミュニケーションお化けのようなユキコさんも、見えないからそう変わらざるを得なかったとあって、相当な苦労の上であの人となりができていて、結果が一話冒頭の白杖ケツアタックなんだなぁと思った。 コメディになる部分は、NHKの番組バリバラでみた、障害者コントを思い出させた。 障害は触れるのを避けるべきことでもなく、彼女たちには当たり前なことで、その中でのからかいや日常の楽しみ、苦労が興味深く描かれている。 もちろんコメディ要素だけでなく、しれっとヤングケアラーとなっているきょうだい児の話や、人は年を取ればいずれ見えなくなることが描かれていて、でも重たい話のはずがドロドロしておらず、あっという間に読み終えてしまった。 視力がオレサマはなるほどなと思ってしまった。 かき氷シロップはオレサマを感じさせてくれる食べ物。食品に絞ると、嗅覚が2番手のオレサマ。 ちなみに登場キャラクターのなかでは、高校生男子らしくムラムラ大好きな青野くんがとても好きだ。

ワタシってサバサバしてるから

広告で見たことがあるやつだ

ワタシってサバサバしてるから
ゆゆゆ
ゆゆゆ

主人公が「私ってサバサバしてるから〜」っていうタイプの人間でした。 「みんな私のこと「かわいい」って言ってくれるけど本命にはしてくれないね?」で知ったのですが、主人公を「うわー何こいつ」って言いたくなるキャラクター(悪役)にして、当人が落ちていくさまを眺めるジャンルっていうのがあるんですね。 身近にいたら、さりげなくフェードアウトしたくなるタイプの性格ですが、「女の敵は女」というあたりはリアルです。 そして、男の中で生きようとしているわけでなく、同性と仲良くするわけでなく、人がいっぱいいるところに飛び込んでいるのに、孤高です。 読んでいて、どうしてそういう考えに?と思ってしまい、主人公なのについていけません。 本編を悪役サイドで見ている気持ちです。 とはいえ、ライバル視されている本田さんが主人公だと、「私ってメンタル強めだから〜」と、メンタルの強さを過剰に見せつけてくるキャラクターに改変されてしまいそうで、そんな本田さんは見たくないなと思ってしまいます。 よくよく考えれば、周囲がこれほどひいた反応を取っていてもへこたれず、ゴーイングマイウェイでいられる主人公の網浜奈美は非常にメンタルが強いです。 ビジュアルが本田さんと主人公が入れ替わっていたら、どんな感想になっていたんでしょう。

最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか

殴るためのお肉

最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか
ゆゆゆ
ゆゆゆ

このタイトルで、この絵柄で、いわば北斗の拳。 いや、くにおくんかもしれません。 陰湿なイジメが繰り広げられる恋愛モノかと思えば、メリケンサックが出てくるタイプの恋愛モノでした。 メリケンサックと恋愛モノって、同時に存在しうるんですね。 「パワー・アントワネット」と違い、ムキムキでもなく、筋肉でもなく。 公爵令嬢として腐った世の中を正すため、いや殴りたいから主人公は暴力をふるいます。 ストッパーが無くなった彼女は強いです。 ターゲットの名前がいつの間にか「肉」呼ばわりになっていて、こうやって人でないから殴ってよしと正当化するのかなとチラと思えば、その肉がことごとく、言い訳できないレベルの悪役たちで、世直しのためには、殴っとこうかという気持ちを読者に湧き立てさせます。 そして、時の女神の力を借りて、倍速やらなんやらブーストさせて、「ボンボコボンボコ」殴って蹴って。 暴力シーン(連続)もこのきれいな絵柄のママ繰り広げられ、「創竜伝」の龍堂兄弟のようなめちゃくちゃな振る舞いも、このきれいな絵柄のママ繰り広げられます。 とりあえず公爵令嬢なので、一線は越えていないそうです。不殺です。 すべて峰打ちなので大丈夫らしいです。さすがです。 暴力で解決はよくないけれど、早いんだということはよくわかります。

本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
フォローする
メモを登録
メモ(非公開)
保存する
お気に入り度を登録
また読みたい
ばらかもん 18+1

ばらかもん 18+1

2018年に18巻で完結を迎えた大人気コミック「ばらかもん」の“もしもの話”や“×年後の話”など、新規エピソード4編を69P描き下ろしで収録。また、単行本未収録のカラー漫画や四季折々のイラストをフルカラーで一挙70点以上掲載。「ばらかもん」の今までとこれからを完全網羅した珠玉の1冊。ばらかもん、本当の最終回はここに。※本コンテンツは2018年12月12日に紙で発行した単行本を電子化し、収録したものです。※袋とじ企画「ばらかもん通信」は収録しておりません。

18 エイティーン

18 エイティーン

家庭の事情で幼い頃から引っ越しと転校を繰り返している景一が今回引っ越してきたのは静かな田舎町。卒業までなるべく目立たず穏やかに過ごそうと思っていた景一だが、変わり者のクラスメイト・レオが妙に絡んできて…? 思い出も友達も、すべてを諦めて生きてきた景一の最後の高校生活が始まる――! ※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※

ヨシノズイカラ

ヨシノズイカラ

どうにか生活できるほどの原稿料をもらいながら漫画家生活10年目を迎えた遠野成彦(32)。何本目かの連載作品がついに打ち切りになり、あとがない成彦に編集者が提案してきたのは、生まれ育った島の日常を描くことだった。こだわって描いてきたファンタジーとは真逆のジャンルに、成彦は反発しながらも挑戦することになるのだが…? 「ばらかもん」ヨシノサツキ待望の最新作! ※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※

ばらかもん

ばらかもん

とある島に移住生活をすることになった若きイケメン書道家・半田清舟。都会暮らししかしたことのないそのぼっちゃん先生が、(1)トラクターで公道をドライブ (2)自分のうちが中学生のたまり場になる (3)知人が玄関から入ってくれない…などの困難に立ち向かう、ほのぼのアイランドコメディ!!

みしかか! ヨシノサツキ短編集

みしかか! ヨシノサツキ短編集

「ばらかもん」のヨシノサツキが2005年~2009年に描いた短編(みしかか)読切をすべて集めた作品集!!デビュー作はもちろん、「ばらかもん」の美和&タマ登場作も多数掲載!!二人のその後が読める描き下ろしマンガに新規イラスト13点とうれしいオマケもたっぷりです!!

試し読み
「はんだくん」公式アンソロジー

「はんだくん」公式アンソロジー

「ばらかもん」スピンオフコミック「はんだくん」が本家もやってないアンソロジーコミックに! 原作者ヨシノサツキ描き下ろしコミック14Pも収録!! 最強の半田軍25名が、半田くんたちの知られざる青春の一ページを描き出す!? 大暴走の公式アンソロジー登場!! 【イラスト】ウダノゾミ/椿いづみ/萩原ダイスケ/HERO/matoba/望月淳/ワザワキリ 【コミック】朝倉亮介/いちかわ暖/おとうさん/うち子/カサイ/君塚力/久世岳/轟斗ソラ/桜井亜都/空路恵/佃繁奈/鳥乃桐/中村朝/藤代健/臥待始/森下真/優月祥/ヨシノサツキ

勘違い系青春コメディにコメントする
※ご自身のコメントに返信しようとしていますが、よろしいですか?最近、自作自演行為に関する報告が増えておりますため、訂正や補足コメントを除き、そのような行為はお控えいただくようお願いしております。
※コミュニティ運営およびシステム負荷の制限のため、1日の投稿数を制限しております。ご理解とご協力をお願いいたします。また、複数の環境からの制限以上の投稿も禁止しており、確認次第ブロック対応を行いますので、ご了承ください。