強くて優しくて完璧で憧れの存在、それがヒーロー。
自分自身が失敗ばかりでダメすぎて、自信がないからこそ憧れてしまう。
主人公は正義のヒーロー・超光速光矢に憧れる女の子。
皆よりどんくさくて泣いてばかりで情けない自分が嫌いで、しょっちゅう手を洗っている。
世界を綺麗にしてくれる石鹸みたいなヒーローに私もなりたいと決意し、ヒーローを目指すことに…という話。
とは言ってもダメダメな女の子が強いヒーローになってめでたしめでたしというお話ではない。
ヒーローだって1人では戦えない、優しいだけでも務まらない、辛い日だってあるんだよね……
これらが綺麗ごとじゃなく嫌な温度で描かれている。
そうだこれは白井もも吉先生の作品だ…と実感させられる。
白井もも吉先生は汚さ情けなさ嫌らしさを可愛くポップに描くのが上手だなぁ。
ちょっとだけ自分に自信が持てない女の子が出会ったのは、完全で完璧な存在のヒーローだったが…?