線は運動を越え、躍動する
この作者は漫画の物語やフリ、サスペンス、盛り上げ、伏線、葛藤などのシーンは退屈と思いながら漫画を読んできたのではと思わされるくらい、バトルシーンしか存在しない。ある意味チェンソーマンよりチェンソーマンしている。とにかく目まぐるしくキャラを取り巻く時間と空間が飛ばされアクションのみに傾倒したような荒ぶるような線が、空間をバトルシーンを物語を歪めていく。 この70年代後半から80年代前半の様な絵柄も漫画史的な愛も感じる。荒削りな部分がまだまだあるが、この段階で連載させた編集者にも感心する。 個人的に好みではないが、近年の中でも最も期待を込めたい作品の一つである。
「日本はまだ、エルド吉水を知らない——。」というコピー通り、こちらの作品で初めてエルド吉水先生を知りました。すごすぎる〜〜!
たまに昭和の劇画作品を読むと、今のスタイリッシュでサラッとした作画と対照的に渋くて力強くてかっこいいなと思うのですが、まさにそんな渋さに溢れた作品。しかもコマ割りや構図は現代的なので、ただ「古い」という印象にはならず、めちゃくちゃオシャレだなと感じます!
主人公・龍子は、中東で王家と繋がっている裏社会の組長。義理を忘れた父を殺し、娘・バレルの助命を願う王との約束を守りを育て上げる。
アジアンビューティな黒髪ぱっつん!
日本刀!
ヤクザ!
ビキニ・カウガール!
と、全力でフェチで殴打してくれるのがありがたいです。こんなんみんな好きに決まってるじゃん。早く続き読みたすぎる〜!