サイゼのポテト
女の子2人が美しく描かれすぎてないのもいいし、どう見てもサイゼのポテトなのもいい。 リアルさの演出が素晴らしい。 自然な会話劇に仕掛けがあるのも面白い。タイトルもいい。
ファミレスで試験勉強って、都会的だなぁ。
勉強しやすいの?しにくいの?どんなものなの??
と思いながら読んでいた。
ちっとも勉強し始めないなあ、また赤点だぞ〜と思っていたら、まさか休憩として、しりとりをしていたとは。
話の途中なのに、ページを戻って読み直してしまった。
想像だにしなかった設定。
読み直したらたしかに、「しりとりでもしてさ」って言っている。
一人の話が終わった最後の音で、この人たち、会話をしながらしりとりをしてる!!
大根のくだりは「そうはいっても漢字と英語と同様に、料理も苦手というんでしょ」と勝手に思いながら読んでいたので、苦手どころか意味がない話だったとは。
それなら「大根の調理法」と言われてもさらっと流すよね。
設定だけじゃなく、下からあおり見た角度で描かれた顔の表情もたまらない。
何気ないコマの人をばかにしたような表情もたまらない。
このふたり、見せる顔がとっても良い。
ちゃんと最後に2時間しっかり勉強できたのかな。
試験勉強はいやだけど、若いっていいなあと思える作品。
【モーニング月例賞2021年5月期】奨励賞受賞作品