この笑顔でルーク・スミスは救われた。
幼稚園WARS 千葉侑生
アオバくんを生かしたレオ様の魂胆はたんに「無間地獄への道連れ」にするつもりだろう。
非情にならなければいけない殺し屋にとっては"死"は一種の救いである。
いまわの際に笑顔になれたルーク・スミスと「ついてるな」と言いながら苦悶の表情で「地獄を見てもらう」と言われた丹羽アオバとの対比。
さぁお遊戯の時間です 囚人番号999、元・伝説の殺し屋のリタ。彼女が今働いているのは、何と世界の重鎮達の子供が通う幼稚園! その仕事は、日々差し向けられる刺客の魔の手から園児を守ること。圧倒的な力で敵を撃退するリタだが、実はイケメンに弱いという弱点があって…!? “世界一安全な幼稚園”で繰り広げられるバイオレンス×ラブコメディ、開幕!!
話が長くなりますが一応書きます。映画の鑑賞のくだりを見て真鍋昌平作「スマグラー」で中国マフィアの”背骨””内臓”の会話を思い出した。2人ともドラマは嫌いだが背骨は自分がいつ死ぬかわからないので最終回が見れない可能性があると言っていた。内臓は興味が無いと言ってるだけだが同じ理由でハナから無関心なだけだろう。だが背骨は自分の結末が不透明だからフィクションの結末だけでも見届けたいと言っていた。1話の”黒髪イケメン”はエンドロールを見ないで退出すると言い、21話の”褐色イケメン”はエンドロールまで見るとは言っているが映画そのものは2倍速で見ると言っている。(褐色はおそらくとっさにリタの話に合わせてだけで実際はエンドロールどころかストーリーさえきちんと見ていない可能性が高い。)このことから2人は内臓と同じくいつ死ぬかわからないので最初から映画などの鑑賞そのものに興味が無い派、”リタ先生”が映画鑑賞は好むが背骨と同じくせめてフィクションの最後まで見届けたい派だろう。