主人公はブラック企業の社畜中年・佐々木。
日々の癒やしは仕事帰りに立ち寄るスーパーの女性店員山田さん。

ある日、いつもの通りスーパーにいくも山田さんはおらず意気消沈。
タバコを吸おうにも喫煙所がない。
そんな中、「ここなら吸える」と従業員専用の喫煙所を案内する、少しイカツイ謎の女性・田山。
そんな感じで、佐々木と田山のタバコを吸いながらの交流がはじまるという展開。

察しの良い人はわかると思うが、佐々木の癒やしである山田さんとこの田山は同一人物。
ただ、佐々木だけはそれに気づいていない。

まぁ、ツッコミどころはさておき、この二人の関係がなんかいいなぁと思いました。
喫煙所というゆるい関係のゆるいやり取りもさることながら、正体は佐々木の想い人という仕掛けが良い感じでストーリーにメリハリをつくって、普通の日常系にはない面白さがありました。

いつもニコニコの山田さんの本性が、ちょっとヤンキー入っている田山なのもいいです。

こういうタバコミュニケーションが、減ってきましたよね。
喫煙所も、どんどんなくっていくし。

時代と逆行しているかもですが、こういう関係も改めていいなと思いました。

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謎に読み返したくなる
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勇者カタストロフ!!
ドラクエ4コマの雄「牧野博幸」のオリジナル作品
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少年時代、ドラクエ4コマが好きだった私にとって、その作家さんたちがオリジナルを描いていた「ギャグ王」というマンガは宝物みたいな雑誌でした。 (残念ながら雑誌自体、短命に終わったのですが・・) ドラクエ4コマの中でも、牧野博幸という漫画家はグンを抜いて面白かったので、そのオリジナルである本作も大好きでした。 カルト的な人気で絶版されたギャグ王版の単行本が高値取引されており、そこから見事復巻されたと記憶してます。 (なぜか、仙台のブックオフで4巻4000円くらいで全巻買った思い出がある。) ギャグのセンスというか、笑いのツボが同じなのか、とにかく読んでて面白い。 会話の流れや、セリフのチョイスが的確なんだと思う。 ただ、あらためて読み返してみると、長編のストーリー向き(しかも、後半にかけてやたらとシリアスな展開になるので、そのジャンル向き)の漫画家ではないのかなと感じる部分もあります。 子どもの頃は感じなかったのですが、場当たり的な展開や後出しの設定が出てきて「?」ってなる部分が、本作には多い。 ストーリー漫画がうまい人は4コマもうまいと聞いたことがありますが、逆もまた然り、というわけではないのかな? それでも、瞬間最大風速のギャグは顕在なので牧野博幸という漫画家の価値が損なわれることはないし、むしろドラクエ4コマなどで作家のファンになった人にとってのファンアイテムとして一度読んでみてほしいと思います。
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