いいお話
面白いです。過労死(未遂)から始まって、現代からすればおそらく何百年も前の世の中であろう作中の世界で、薬師として頑張るコレットの姿は応援できるし何ならすごく感情移入してしまいました。 あと古代ギリシャ神話をちょっとかじってるといろいろ小ネタが散らばっているのに気がついて楽しいです。 改めて検索し直してみると知らなかった・気が付かなかったネタがよりたくさん散りばめられているのがわかってさらに楽しい。諸事情あるとはいえ主神ゼウスを筆頭に割とろくでなしが多いギリシャ神話男神勢の中で、群を抜いて紳士で心優しい説もあるハーデース神絡みの恋物語としてとても面白く読めました。
タイトルが印象的でずっと気になっていたけれど、あまり読まないジャンルなのでスルーしてきた作品。
こんなにハマるとは、こんなに泣くとは思いませんでした。出会えてよかったです。
お転婆だけど優しくて可愛くて責任感が強いコレットの人柄が素敵で、ハデス様じゃなくても好きになってしまいます。
クールで無表情に見えるけど、コレットや家来達に深い愛情を持って接するハデス様ももちろん素敵です。
家来のガイコツ達やコツメくんや薬師達や神様達も魅力的で、みんなみんな幸せになってと思わず神に祈りたくなりました。
コレットとハデス様が幸せな時間を過ごせば過ごすほど、人間の命は有限であることを思い知らされるようで切なくなります。
『コレットは死ぬことにした』というキャッチーなタイトルはコレットの覚悟や決意なのだと気づいた瞬間、涙が止まらなくなりました。
死んだら胸を張ってハデス様に会えるように、コレットのように真っ直ぐに生きていきたいと思います。