いつか読んでみたいな〜と思いつつ、2017年に復刊した青版でさえも古本屋で7500円になっているのを発見して絶望していましたが、私と同じような人がたくさんいたのか、めでたく再復刊!ようやく手に入りました。

ウワサの名作とあって期待値は爆上がりでしたが、いざ読み終えると頭の中が「?」になりました。率直に言うと「思ってたのと違う!」みたいな。でも誰が読んでも1回目はそういう気持ちになるんじゃないかな。

なんて言ったら適切なのか分からないけど、ストーリーの展開の仕方がすごく独特で、シーンの間に繋がりがなくて点を見せられてるような。しかも核心には絶対に触れないの。だから2回目からは点を線にしたくなるし、あえて描かれなかったことに思いを馳せちゃう。

ストーリーの分かりにくさと、ヒロイン・麗花の内面の複雑さがリンクしているのが、読後感をさらに高めますね。明るくポップで悲しい話でした。

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