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主人公は生きる意欲を失ったサラリーマン、梶省吾。妻の急逝によって、幸せいっぱいの生活は嘘のように消え、生活はどん底に。自殺を試みるも踏ん切りがつかず、失敗を繰り返す始末。「俺、なんでまだ生きてんだろ…」。そんな気持ちでふと訪れた、“人魚”の伝説で知られる岬。そこは今は亡き妻・深雪にプロポーズをした思い出の地でもあった。「…ここで死んでも、いいか」。そう覚悟した梶の前に、一人の少女が現れる。月の光に照らされ、蠱惑的な笑みを浮かべながら、少女は梶にささやいた。「人魚なんですよ。わたし―――」何もかも無くした男と、自らを“人魚”と称する少女。そんな二人が織りなす、ちょっと不思議なものがたり。【※この作品は話売り「海の底で君と死ねたら」の電子単行本版です】 【収録内容】 ・「海の底で君と死ねたら」第1話~第9話 ・あとがき 描きおろし
自殺を試みるも最後の最後で躊躇いが生まれ、失敗を繰り返す日々を過ごしていました
そんなある日、仕事帰りにふと亡き妻にプロポーズした"人魚伝説"のある海を訪れた省吾は、岩場から足を滑らせてそのまま海に落ちてしまいます。
沈みゆく中で一瞬b死を覚悟した省吾でしたが、そんな彼を謎の少女が助け出します。
渚と名乗ったその少女は自身のことを"人魚"だと言い、人間の世界を見てみたいからデートをしてほしいと省吾に申し出ます。
そこから、省吾と渚の不思議な逢瀬が始まります。
渚と過ごす時間に心を癒やされながらも亡き妻への思いが心に残り続ける省吾と、省吾との時間を純粋に楽しみつつも時折影のある表情を見せる渚。
2人が何度も同じ時を過ごすうちに渚の本当の姿が明らかになり2人の物語は佳境を迎えます。
1巻完結で2人の関係性が丁寧に描かれ、最後には美しい結末へと辿り着く物語です。