彼岸花

彼岸花

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全台詞がキラーワードで世界観ゴリゴリ、絵もワードも徹底的にかっこつけててかっこいい。
読みづらいと言えば読みづらいけれど、ここまで貫いているとだんだん気持ちよくなってくる。

90年代をパンク少女として生きたキョンシーとモーリン。
スリーピースバンド・彼岸花を結成し青春を捧げたけれど、ボーカルの愛は22歳で死んでしまった。
2018年、専業主婦のキョンシー、未だ処女で派遣社員のモーリンは、世紀末を引き摺ったまま空虚な日々を過ごしている。

彼岸花を失って40代になっても、世界に中指を立てて生きる2人がかっこいい。痛くてヤバくて貫いててかっこいい。
ファミレスの喫煙席で拳合わせて、じゃ次に会うときは「墓場で」ってかっこよすぎる。次に会うのはマジで愛の墓場の前なのもいい。

かっこつけ続けるかっこよさに向き合いましょう。ノーフューチャー。

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これ見て読んで来たのですがキャラの生き様も画風も本当にパンクな作品でした。そしてこの感想、この作品の大事なところが詰まってて好きです。ノーフューチャー

コメントありがとうございます!
生き抜けないんじゃないか、破滅に向かってるんじゃないかという不穏さもありながらどこまでもかっこつけてていいんですよね。ノーフューチャー

じゃあ、あんたが作ってみろよ
アップデートというよりも根本のお話
じゃあ、あんたが作ってみろよ
野愛
野愛
見た目も収入も申し分ないけどモラハラ気質で古い男が、恋人にフラれたことをきっかけに自らをアップデートしていくストーリー。 恋人が仕事終わりに作ってくれたご飯に、色味がどうだ出汁がどうだバランスがどうだとケチ(アドバイス)をつけ、そりゃプロポーズしてもフラれるわ!ざまあみろ! と思うものの、ちゃんと傷つきちゃんと学ぼうとする姿を見るとだんだん応援したくなってくる。 そして変わろうとするのは何も男ばかりじゃない。勝男をフった鮎美も、自分が本当に好きなものを見つけ人生を変化させていく。 読んでいくと2人はお似合いのカップルだったんだなあ、と皮肉じゃなくて本当に思う。 理屈じゃなく惹かれあった男女が、結婚という目的や男と女という役割に縛られてお互いが見えなくなっていく、なんて悲しい話。 そうさせているのは世間の空気や常識や今まで歩んできた人生など要因は様々だけど、「わたし」と「あなた」だけをしっかり見ていれば起こらないはずなのになあ……。でもそれが難しいんだよね。 勝男と鮎美の人生が再び交わるかどうかはさておき、2人もわたしもみなさんも、自分と相手の好きを大切にして人間関係を築いていけたらいいなと思った。
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