ホテルの上野さんが大絶賛の「ラブホ漫画」
ラブホの上野さんが、都陽子先生の「これを愛と呼ぶのなら」について書評を書いています。「ラブホの上野さん」が好きなので、こちらも読んでみました。コロナ禍のことを描いていて、登場人物たちが皆マスクをしているのも新鮮。たしかに、ラブホテルって一番密な場所かも。ゾクゾクしました。 https://www.news-postseven.com/archives/20220327_1738303.html?DETAIL
ラブホテルを舞台に描く恍惚と吐息の果て 舞台はどこよりも密な場所、ラブホテル。自分を守り、着飾った衣服を脱ぎ、裸の自分をさらす場所。男女はそこでどんな言葉を交わすのか――。社内不倫のカップル、結婚に踏み切れない熟年カップル、倦怠期の夫婦、先生と保護者、別れて数年経つ元カップル、ふたりとも経験のない高校生カップル、女性用風俗を利用した女性……様々な事情を抱えてそこを訪れる客たちの人間模様、愛の形を名手・都陽子が赤裸々に描き出した大人のラブストーリー。女性セブン連載中から大反響を呼んだ人気作品がついに単行本化!
YOUはどうしてラブホテルに?とばかりにいらんなカップルが登場し、部屋の中を映し出していく。どの編も面白く、一気読み。とりわけ、セックスレス夫婦が部屋の電気が消えた真っ暗の中で本音を言い合うところがとても胸に刺さった。ラブホテルって、どこか本音ではなく、快楽を貪るために上澄みのような会話が交わされる場所ってイメージがあったからかも。3月末に発売される2巻は一転して、1組の夫婦の物語になると予告されていて、そちらも楽しみ。都陽子さんて、もっとポップな軽い物語を書いているイメージがあったので、意外だった。物語を作るのがとてもうまいと感じる大人の短編集だった。