一枚のCDのような
自分で書いててタイトルがキモいけど、でもそういう感じの一冊。 全てのキャラに愛着が持てるようになる素晴らしい作品で、全員に幸せになってもらいたいがそうも行かないよねっていうダークな町の物語。 キャラの名前や特徴が割と他の作品にも出てくるのだがだいぶリンクして見える。 なんかクチコミ書いてて思ったけどやっぱ昔の作品から順番に読んだほうが浅野いにおを楽しめる。間違いない。
駆け出しの漫画家・野津は、自分の描く漫画に行き詰まりを感じていた。そして、締切が迫っているにも関わらず、学生時代の友人たち(全員フリーター)とついつい夜遊びしてしまう始末。そんなある日、野津は、彼女のさよちゃんと一緒に“ひかりのまち”と呼ばれる新興住宅地へ取材に訪れるが…。“ひかりのまち”に関わる人々の日常をリアルに描いた連作短編集。
丘陵を開発した日当たりのいい新興住宅地。
以前は、朝日村という田舎町を開発業者が買い取り、通称『ひかりのまち』を作った。
そこに、住んでいる様々な人たちのお話。
近所で暮らしているが、ほぼ接点のない人々。
しかし、読み進めていくと、どこかしらで繋がっている。
皆、幸せからちょっとづつ、ずれている。
何か一つのほころびで崩れていく日々の生活。
自由なのに、息苦しさを感じる。