アニメから興味をもって、改めて読んだらめっちゃ面白い。
スポーツ漫画で今一番好きな作品です。
個人的な話して申し訳ないんですが、サッカーってあんま好きじゃなかったんですよね。
なんか「自己中の塊」みたいなスポーツという認識でいました。
だって、野球のように、攻めと守りのタイミングが明確にきまっているわけでもなく、下手したらボールもった瞬間、ずっとドリブルで突破したり、シュートしてもいいわけで。
それらを、誰の許しをもらうわけでもなく自己判断でできるわけですよ。
すっごい、自己中じゃありません?
(別にサッカー部に彼女を奪われたとか、親を殺されたわけではありませんのであしからず。)
と、思っていた時期がワタシにもありました。
上記の理由であまりサッカー漫画を読んでこなかったのですが、本作は自分のサッカー感を覆してくれるかの如く、目からウロコ的に面白かった。
『アオアシ』というタイトル、もちろんの主人公の名前でもあるとは思うのですが、それ以上に
「人間は考える葦である」
からきていると思えるくらい、登場人物全員が戦術、戦略を考えに考えぬいて、その時に最適解を導き出し動いている感じ。
上述した「自己中」とはかけ離れたスポーツ、それがサッカーなんだと自分は再認識しました。
相手の特徴からそれに合わせて動きを瞬時に変える、そしてそれを個人単位だけではなく組織(チーム)単位でやる。
明確な指示があるわけでもなく、メンバーの動きを察知してやる。
すごいスポーツだぜ、サッカー!!と本作を読んで、痛感しました。
自己中とか言っていた自分がはずかしい。
王道スポーツ漫画的な要素(努力・友情・勝利的なの)ももちろんあって、そこも魅力なのですが、個人的にはサッカーに対する考え方、見方も変えてくれた、そんな作品でした。
展開もはやいのでグイグイひきこまれて、そして最新刊27巻が、もう・・めっちゃやばいっす!!
舞台は奈良県にある日ノ郷(ひのさと)大学の農学部。
3回生の浅葉レイは生き物への愛は人一倍あるものの、その愛ゆえに命に"責任"を持つことができず、研究活動に気持ちを向けることができないでいました。
そんな彼は調査中の池の近くで女子中学生・樫原(かしわら)カナと出会います。
カナの父親はかつて日ノ郷大学で生物学者をしていましたが、彼女が物心つく前に家を出ていき、そのまま帰らぬ人となっていました。
そしてカナは幼い自分を捨てて研究を選んだ父親に対する憎しみとも怒りともつかない感情をぶつけるためにこの大学までやってきたのでした。
この作品はこのようにそれぞれ異なる意味で自らの進む道に迷っていた2人が出会い成長をしていく姿が描かれるヒューマンドラマです。
また、農学部の研究室が舞台ということで、実在する絶滅危惧種の魚が登場するなど、専門的な内容も描かれていて、物語を楽しむ過程で新たな知識も得られる、そんな作品になっています。
1巻まで読了