カルト村で育った著者の高田かやさんが自らの意志で村を出るまでを描いた作品。
ほのぼのとしたイラストで淡々と描かれているのでさらっと読めてしまうけれど、どこを切り取ってもおかしなところしかありません。ほんとに現代の話してる?と衝撃を受けました。

親や兄弟と切り離される。日々労働に駆り出され、休日や報酬はない。音楽も読書も恋愛も禁止。日記は検閲され、理不尽に怒られる。
そりゃはやく出ていきたくもなるよねと一般人は思うけれど、幼い頃からずっと村しか知らなければこれが当たり前になってしまうんですよね。
怒られるときに叩かれないこと、廃棄の菓子パンのおかげでひもじい思いをしなくていいこと、そんなことで喜んでいる子どもがいるなんて悲しすぎる…。

本を読むのが好きで深く思考する力があるかやさんだから、自分の本当の気持ちに気づけたんだろうなと思いました。
正直なところ、村や親を恨んではなさそうな(描いてない気持ちもあるんでしょうが)清らかさに洗脳の恐ろしさを感じざるを得ませんが……今幸せに暮らしているなら何よりだなあと安心しました。

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さよなら、カルト村。 思春期から村を出るまで

さよならかるとむらししゅんきからむらをでるまでえむびーじぇー
著者:高田かや
ジャンル:エッセイ
最新刊:
2019/04/01
さよならかるとむらししゅんきからむらをでるまでえむびーじぇー
さよなら、カルト村。 思春期から村を出るまで
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うまうまニッポン! 食いだおれ二人旅

うまうまニッポン! 食いだおれ二人旅

毎年行きたい! 何度も食べたい!食いしん坊夫婦がリピートしまくる「おいしい旅」の情報てんこ盛り!「カルト村」シリーズで注目を集めた高田かや、最新コミックエッセイ。旅好きの夫ふさおさんと共に週末旅行に出かけ、市場でカニを買って温泉宿で自炊をしたり、季節の甘味に行列したり、旬の食材を買って帰って料理をしたり、満開の時期を追いかけて1年に三度も花見に行ったり、近所の浅草の名店を食べ歩きしたり……。お酒と食べることが大好きな著者が実際に体験し、何度も通っているテッパンの旅を1月~12月まで12話で紹介。旅の途中の失敗談やびっくりエピソード、旅の必需品、買ってきた食材で作るおいしいレシピなどなど、楽しいお役立ち情報も満載。真似して同じルートの旅がしたくなる実用的な旅グルメコミックエッセイです。〈高田かやさん夫妻がおすすめする12の旅〉1月 和歌山県 熊野本宮へ「詣で旅」2月 茨城県 試食がいっぱい「満腹旅」3月 石川県 工芸の街へ「温故知新旅」4月 埼玉県 長野県 新潟県 夜桜追っかけ「花見旅」5月 青森県 温泉宿で「自炊旅」6月 山形県 宮城県 さくらんぼを買いに「仕入れ旅」7月 富山県 新潟県 ヒスイ海岸で「宝探し旅」8月 東京都 浅草の名店巡り「ご近所旅」9月 兵庫県 情報をつないで「バトン旅」10月 岐阜県 長野県 栗の季節に「甘味旅」11月 神奈川県 箱根でゆっくり「居続け旅」12月 佐賀県 温泉湯どうふを求めて「本場旅」

お金さま、いらっしゃい!

お金さま、いらっしゃい!

生まれ育った「カルト村」(所有のない社会を目指す、農業を基盤としたコミューン)の思い出を描いた『カルト村で生まれました。』『さよなら、カルト村。 思春期から村を出るまで』で話題となった高田かやの新作コミックエッセイ。どんなに働いても対価はもらえず、物は共有でお金のやりとりは一切なし、当然子供のお小遣いは0円で、隠し持っているお金が大人に見つかったら即没収……。そんな「カルト村」で育ったことから、「お金は滅多にさわれないすごいもの」「お金さま!」とお金そのものへの憧れが人一倍強くなってしまった著者が、19歳で村を出て両親との同居生活→ひとり暮らし→結婚して夫の家族と二世帯住宅暮らし……と環境を変えながら、自由に持つことができなかった「お金」とどう付き合ってきたか? を包み隠さず丁寧に描く。お金が貯まる心構えやリメイク料理など節約術も学べ、お金に対する感覚の違う夫婦の生活を覗き見る楽しさもあり。読めばお金が貯まるかも!?〈かや流“お金さま”との付き合い方〉村時代に染みついた「我慢」で貯金/買い物トレーニングに100均活用どこで何を買ったか値段も含め毎日メモ/財布の残金は1円単位まで把握車の免許など必要なものにはドーンと使う/安い発泡酒に焼酎を足して度数アップ自己流の「宝くじ必勝法」を考案/料理も服もリメイクして2倍楽しむ食材にひと手間加えて保存力アップ/「夫婦50割」などお得制度をどんどん活用

カルト村

カルト村

「平成の話とは思えない!」「こんな村があるなんて!」と、WEB連載時から大反響!!衝撃的な初投稿作品が単行本に!「所有のない社会」を目指す「カルト村」で生まれ、19歳のときに自分の意志で村を出た著者が、両親と離され、労働、空腹、体罰が当たり前の暮らしを送っていた少女時代を回想して描いた「実録コミックエッセイ」。〈カルト村ってどんなとこ?〉●大人と子供の生活空間が別々 ●朝5時半起床で労働 ●布団は2人で1組●食事は昼と夜のみ ●卵ミルクを飲ませられる ●お小遣いはもらえない●すべてのモノが共有で、服もお下がり ●男子は丸刈り、女子はショートカット●ビンタ、正座、食事抜きなど体罰は当たり前 ●手紙は検閲される●テレビは「日本昔ばなし」のみ ●漫画は禁止、ペットも飼えない●自然はいっぱい。探険など外遊びは楽しい♪

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