田舎のスローな空気が感じられる
登場人物も絵も良い、展開も気持ちのいい感じのスローテンポで進んでいく。 地に足がついている感じっていうのか、線が強くてもっと描き込んでくれたらすごい漫画になるんじゃないか。 構図(画角?)がアフタヌーンとかそっち系の雰囲気があって好き。 合本版がよくわからないけど1巻ってことは続きあるのかな?
【単話版1~10話までを収録。オリジナル特典漫画6ページ付き】「うちの姉と結婚してもらえませんか?」中四国地方の島・暮島にスーパーの店長として転勤してきた村田は、バイトの女子高生・合花から突然奇妙なお願いをされる。危ういシフト管理の中で、姉と会ってくれないならバイトを辞めると脅す合花。仕方なく自宅を訪ねてみると、そこは「ツチノコ博物館」だった!? 姉・月乃はどんな女性なのか、妹・合花の目的は何なのか、果たして村田の疑似婚活の行方は……。気鋭作家・河野別荘地の初連載作、ファン待望の単行本化!
ユーモアが漂う少し変わった離島の日常。
東京から地方の島にあるスーパーの店長として転勤してきた主人公・村田が、急にバイトの女子高生にあることをせがまれ…。
https://ebookjapan.yahoo.co.jp/books/652297/A002687206/
「ツチノコを追う美人な姉」とか、「島で一番大きいちくわ屋さん」とかクセになるユーモアが大好きです。
現在、2話まで公開されているのですが、公式のあらすじが無料公開の1話以上の情報が思ったより書いてあるのでネタバレされたくない人は注意です。
河野別荘地さんは微妙にありそうなリアリティラインを描くのが非常に上手な方なので、本当にこういう島があってツチノコ博物館があってそこで暮らしてる女子高生の妹と美人な姉がいるんじゃないか?と思いたくなります。
~~みたいな、という言い方は失礼かもしれませんが、小田扉先生のような日常に潜むユーモアをほじくり出すのがいいなあ!と思いました!
例えば2話で、
朝、窓を開けて外を見ながら姉が
「いい天気ねぇ ツチノコも今日は巣から出て活動してそう」
というセリフ。
なんかもう面白いですよねー。
ガチでそう思ってるのか、そう思いたがっているのか現段階では分かりませんが、発想がツチノコに寄り添ってるんですよね、この人。
ちょっとだけ狂気入ってない?っていう。
あと、島にちくわ屋が多いという情報もなんか、面白いというか、漁獲量あって練り物の加工が盛んなのかなというバックグラウンドに想いを馳せられるんですが、それ以上に狭い島にちくわ屋が多いってそんな需要あるの?っていう部分もなんか面白いですし、2話目では「島で一番大きいちくわ屋さん」のせがれが訪ねてくるわけで、なんか目に見えない速さの面白さを細かく連打されてる気分になるんですよね。
狭い島っていうのも、「あと一人社員ほしいけどこの島の人口じゃ難しいか」と1話でさりげなく言ってるあたりにさほど大きくないのかなと想像させてくれるのが上手いですよねー。
この時点でもうめちゃくちゃ好きです。
メインは主人公とこの姉妹のこじれそうな恋だったりツチノコの何かなんでしょうけど、この先どうなっていってもきっと好きです。
楽しみ~