良い話だと思ってたんだ
冒頭やタイトルや主人公の雰囲気からいい話なんだろうな~と思ってました。途中途中怪しいところはあれど、ハッピーな話なんだと信じて疑いませんでした。やばい話でした…いや怖いが~!?澪ちゃんの謎の自信なに~~!? ちょいちょいギャグはあれど、やってることはえげつないホラー。なんか…SNSの発言は気を付けようって思いました…これが教訓だわ…。でも話の勢いとか絵柄とかは好きです。
またやべ〜〜〜漫画がヤンジャンに載ってるじゃん……。
澪はネットに趣味のイラストをあげていますが人気ゼロ。誰からも認めてもらえないなか、「すず」と名乗るフォロワーからファンですと声をかけられ、ドキッ!!これって恋!?
…というかわいい導入ですが、この話がヤバいのはここから澪が仕事、彼氏、家族のすべてを投げ捨ててすずさんに会いに行くド迫力のネトスト恋物語に変貌していくところ。
くじけそうになりながらもすずさんに必ず会えると信じて偏執狂的な特定行為に勤しむ澪の姿、最悪の『君の名は』みたいで迫力があります。
なかでも趣味を否定され、人生を束縛してきた両親に反駁し家を飛び出す場面は本当にグッと来るものがあるのですが、帰着する先がヤバいのでなんも擁護できんというすごいシーンになっていました。
随所で「感動巨編です」みたいな顔をするんじゃないよ!…と、ツッコんでしまうのですが、実際誰にも認めてもらえないひとが特別な存在になろうとしたり、誰かを救おうとする物語が巷にはあふれているわけです。
面白おかしく描きながらも、そうしたテーマにきっちり一言申してやろうというバランス感覚がすごいなと思いました。行動力のあるひとって内実はめちゃくちゃだよなというか…。
テンポもいいしとにかく全コマからエネルギーが迸っていて読んだらなんか元気出ると思います。
好きを貫く澪(みお)は、好きなアニメのイラストをSNSにあげても全く反応をもらえない日々を送っていた。そんな中たまたまリアクションをくれた“すずさん“に…恋をしてしまう!?というかこれは恋!?