見えているところだけがその人じゃない
良き家柄、可憐な容姿、控えめな性格。 大学一年生の倉橋桜子。 普段から、彼女自身でなく、彼女の見た目だけを判断して声をかけてくる人々ばかりで、うんざりとする日々。 ところが、そうではない対応をしてくれる男性が現れて、桜子は少しずつ勇気を出して本心をさらけ出せるように。 正統派恋愛漫画とみせかけて、中身は筋肉は裏切らない系マンガ。 清楚な見た目も、鍛え抜いた筋肉も、自分のための武装手段の一つ。 かっこいい! 出会った女性の良い面を偏見なく見られるのは、桜子の育ちが理由だろうか。それともなりたい自分があるからだろうか。 男に対しては容赦なく切り捨てるのに、女に対してはフォローアップがしっかりしており、その人の良い面をめちゃくちゃ褒め抜く。 気がついたら筋トレ筋トレした行動になっているけど、めちゃくちゃ良い子なんだろうなあ。 お母様が強すぎるのは桜子と同じような理由なんだろうか。 読んでいるうちに伏線回収されるといいな。 2巻完結の漫画です。
私はこの連載を楽しみに生きるよ、と宣言しておきたい。
今の時流と気分にジャストフィットするネオ可愛い定番ラブコメがここにある。
主人公の桜子は清楚可憐な女子大生。親の計らいで毎週のようにお見合いをさせられている。
そんなんクソくらえとばかりに筋トレを重ね、可愛いお洋服の下には筋骨隆々の身体。本気出せばお前なんて殺せるんだよ、というマインドで生きている。
控えめで可愛い女じゃないと女じゃないんでしょ?
スマートで頼り甲斐がある男じゃないと男じゃないんでしょ?
わかってもらえないから愛してもらえないから、自分を偽る。偽った自分しか見てもらえないから余計に孤独になる。
でも、隠してた本当の自分を出してみたら案外受け入れてもらえるのかもしれない。
守ってくれる女の子もいいよね、守りたくなる男の子もいいよね。かわいいもかっこいいもいろんな形があっていいよね。
コミカルなストーリーだけど、そんなメッセージ性を感じる。
桜子とトオルがありのままの自分で幸せになってくれることに期待しながら次の話を待ちたいと思います。