不思議な世界への案内
本誌の最後の方に載っていたおたのしみ。 友達や親戚の家へ行くと、何故か1冊は本棚から見つかった「アウターゾーン」。 そして思わず読んだ「アウターゾーン」。 昔テレビで見た『世にも奇妙な物語』のような雰囲気で、でも案内人のミザリィは無敵で強そうな存在と思ったら、そうでないときもあったり。 ストーリーは怖いだけかと思ったらそうでもなかったり、いややっぱり怖かったり。 怖かったりおぞましかったりする描写と、スカッとするストーリーと。 なんだか好きな漫画だったのを覚えている。 ミザリィはもちろん、好きだった。 読み直してみたら、第一話から「30になっても子供もできない」とオバサンが言っていて驚いた。 レディコミのようなセリフを少年誌掲載漫画で読んでいたのか‥。 四半世紀くらい前の漫画なのでたしかに古いところはあるけれど、全体的には今読んでもおもしろい漫画だと思う。
都市伝説やオカルト的な現象を扱った1話完結のSF。そういうのはまとめて「『世にも奇妙な物語』みたい」と言われがちだが、実際はタイトルが示す通りアメリカのテレビ番組『アウターリミッツ』『トワイライトゾーン』の影響下にある。
自分は当時ジャンプ本誌や友達が持っていた単行本で読んでいたはずだが、1話しか覚えていなかった。しかし、こんなに面白かったっけ?というくらい面白い。子供の頃はバッドエンドやブラックユーモア、良し悪しが簡単に判別できない結末が好きではなかったというのもある(あと微妙にエロい)。もちろん突っ込みどころは沢山あるのだが、大人になった今読んでも、いや今だからこそ刺さる話があり、昔読んだことがある人には是非再読をおすすめしたい。特に巻末の解説。