表紙の美しさとあらすじが気になってためし読みしたところ、「これ嫌いな人居ないでしょ…!」っていう最高のやつでした。説得力のある細かな描写と解説、中世ヨーロッパ風世界の日常が柔らかい線で丁寧に緻密に描かれていてワクワクがとまらない…!!
乙嫁語り、カイニスの金の鳥、月と金のシャングリラなど、ある時代の暮らしを丁寧に切り取った作品はそれだけでウットリと世界に浸ってしまいますが、これもまたそれらの作品に連なる素晴らしい作品でした。
物語は貴族の師弟で騎士を目指して下働きをしているロサくんが朝目覚めるところから始まります。
もうこのシーンが最高。ラピュタか世界名作劇場か…といった素晴らしい生活感。
ロサくんが暮らす高い塔の狭い1人部屋、馬房、騎馬訓練場へと次々に場所が移っていくのですが、途中に巻物(スクロール)っぽいコマや、アール・ヌーヴォーっぽい枠が登場し、日常で使われている道具や部屋についての解説が行われるのがとにかく素敵。
あとがきによると本作は「騎士(見習い)が主人公なのに、バトル無し日常漫画」とのこと。
も〜〜〜そういうの大好きです…!!
そしてこの主人公のロサくんにはある大きな秘密があって、それがまた今後どう物語に関わってくるのか続きが楽しみです!
誰にも負けない、うんと強い騎士になる―― 騎士を目指す貴族の子弟ロサ=スカーラエは、名門と名高い 『錠の城』へとやってきた。立派な騎士となり、故郷の「梯子の城」に戻るため。だが、クラウストラ城でロサに与えられる仕事は給仕や馬の世話など下働きばかり。騎士達が行う剣の訓練に憧れが募る日々だったが、下働きにこそ、騎士が身に着けるべき知識や教養、礼儀作法が詰まっていることに気付く。騎士叙勲への道は、イメージとは裏腹に華やかなことばかりではない―― 地道に、真摯に、少しずつ『錠の城』で様々な出会いや経験を積み重ね叙勲を目指す騎士見習いの成長譚、開幕。
誰にも負けない、うんと強い騎士になる―― 騎士を目指す貴族の子弟ロサ=スカーラエは、名門と名高い 『錠の城』へとやってきた。立派な騎士となり、故郷の「梯子の城」に戻るため。だが、クラウストラ城でロサに与えられる仕事は給仕や馬の世話など下働きばかり。騎士達が行う剣の訓練に憧れが募る日々だったが、下働きにこそ、騎士が身に着けるべき知識や教養、礼儀作法が詰まっていることに気付く。騎士叙勲への道は、イメージとは裏腹に華やかなことばかりではない―― 地道に、真摯に、少しずつ『錠の城』で様々な出会いや経験を積み重ね叙勲を目指す騎士見習いの成長譚、開幕。