あらすじ

誰にも負けない、うんと強い騎士になる―― 騎士を目指す貴族の子弟ロサ=スカーラエは、名門と名高い 『錠の城』へとやってきた。立派な騎士となり、故郷の「梯子の城」に戻るため。だが、クラウストラ城でロサに与えられる仕事は給仕や馬の世話など下働きばかり。騎士達が行う剣の訓練に憧れが募る日々だったが、下働きにこそ、騎士が身に着けるべき知識や教養、礼儀作法が詰まっていることに気付く。騎士叙勲への道は、イメージとは裏腹に華やかなことばかりではない―― 地道に、真摯に、少しずつ『錠の城』で様々な出会いや経験を積み重ね叙勲を目指す騎士見習いの成長譚、開幕。
騎士譚は城壁の中に花ひらく 1巻

誰にも負けない、うんと強い騎士になる―― 騎士を目指す貴族の子弟ロサ=スカーラエは、名門と名高い 『錠の城』へとやってきた。立派な騎士となり、故郷の「梯子の城」に戻るため。だが、クラウストラ城でロサに与えられる仕事は給仕や馬の世話など下働きばかり。騎士達が行う剣の訓練に憧れが募る日々だったが、下働きにこそ、騎士が身に着けるべき知識や教養、礼儀作法が詰まっていることに気付く。騎士叙勲への道は、イメージとは裏腹に華やかなことばかりではない―― 地道に、真摯に、少しずつ『錠の城』で様々な出会いや経験を積み重ね叙勲を目指す騎士見習いの成長譚、開幕。

騎士譚は城壁の中に花ひらく 2巻

はてさて、どんな騎士譚が咲くことやら―― 立派な騎士になることを夢見る見習い騎士ロサ・スカーラエは『錠の城』で、先輩騎士から弓の扱い、森の歩き方、戦い方を学び、人々との出会いを重ね、充実の日々を送っていた。一歩一歩着実に、騎士への道を進むロサだったが、平和なクラウストラ城に、危機が迫る。武装した野盗まがいの集団が、領主と騎士達の不在を狙って襲撃してきたのだ。だが、恐れず、怯まず、冷静に、差し迫る危機に対し、覚悟を決めた姫君がいた。ぼくがウィオラ様を守ります―― ぼくを貴女の騎士にしてください。騎士としての心が芽吹く騎士見習い成長譚、第二幕。

騎士譚は城壁の中に花ひらく 3巻

すべての騎士譚は、城壁の中から始まるんじゃよ 騎士見習いとして学び始めてから二年―― 従騎士となったロサは、厳しい訓練の傍ら紋章や社交など、騎士の教養を学んでいた。ある日『錠の城』城主の嫡男ラケルタの他領への出立とその姉ウィオラの婚約話を耳にする。同じ年頃、同じ立場の二人の変化に、騎士として、「梯子の城」城主の娘として、心が揺れて……。そんな時、二年前姿を消した騎士ヒルンドーのその後がわかり――。騎士譚が語り継がれる限り、騎士は永遠に騎士であり続けられるのだ。騎士の誇りとその在り処を知る騎士見習い成長譚、最終幕。

騎士譚は城壁の中に花ひらく

雑用に励む騎士見習いくんの中世ほのぼの日常マンガ!

騎士譚は城壁の中に花ひらく ゆづか正成
天沢聖司
天沢聖司

表紙の美しさとあらすじが気になってためし読みしたところ、「これ嫌いな人居ないでしょ…!」っていう最高のやつでした。説得力のある細かな描写と解説、中世ヨーロッパ風世界の日常が柔らかい線で丁寧に緻密に描かれていてワクワクがとまらない…!! https://comic-gardo.com/episode/13933686331610129034 乙嫁語り、カイニスの金の鳥、月と金のシャングリラなど、ある時代の暮らしを丁寧に切り取った作品はそれだけでウットリと世界に浸ってしまいますが、これもまたそれらの作品に連なる素晴らしい作品でした。 物語は貴族の師弟で騎士を目指して下働きをしているロサくんが朝目覚めるところから始まります。 もうこのシーンが最高。ラピュタか世界名作劇場か…といった素晴らしい生活感。 ロサくんが暮らす高い塔の狭い1人部屋、馬房、騎馬訓練場へと次々に場所が移っていくのですが、途中に巻物(スクロール)っぽいコマや、アール・ヌーヴォーっぽい枠が登場し、日常で使われている道具や部屋についての解説が行われるのがとにかく素敵。 あとがきによると本作は「騎士(見習い)が主人公なのに、バトル無し日常漫画」とのこと。 も〜〜〜そういうの大好きです…!! そしてこの主人公のロサくんにはある大きな秘密があって、それがまた今後どう物語に関わってくるのか続きが楽しみです!