コミティアで同人誌を出されていたのを読んだことがあって「あっ!マガジンエッジに載ってる!」ってテンション上がりました。
色々ざっくりしている境子さんに気弱な晴彦が振り回されながらも推理を重ねて怪異の正体に迫っていくという流れ。ふたりの掛け合いが楽しいタイプの漫画です。

そして戦闘がなによりカッコイイ…。仏舎利BB弾とか御札を駆使した景気の良いアクションが繰り広げられ、最後には「BLOOD FIRE」のタイトルがバチっと回収されます。
この読切ではふたりに何があったのか、なぜ怪異を追っているのかまでは具体的には描かれませんでしたが、連載された暁には明らかになることでしょう。連載してほしい!

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エロイーズ 本当のワタシを探して

物語の始まりのシーンが好き

エロイーズ 本当のワタシを探して
ANAGUMA
ANAGUMA

本作、ベンチに座っていたエロイーズがふと記憶喪失になっていたことに気付くシーンから始まるのですが、その自然さがなんだか巧みで、ピンク色のカラートーンとともに強く印象に残っています。 メインとなるストーリーラインはサブタイトルにもある「本当のワタシ」探し。 少ない手がかりを元に記憶を失う前の自分がどんな人間だったのかを調べていく…と書くと壮大なミステリーやサスペンスのようでもありますが、そうそう大変なことが起こるわけでもないのが人生というものかもしれません。 どこにでも居る女性だった(と思われる)エロイーズ・パンソンの身の回りも、世の人のご多分に漏れずありふれた出来事ばかりだったようで、一生懸命過去の自分の身辺調査を行うほどに些細でちっぽけなことばかりが判明していきます。そのようすは親近感やおかしみと同時に、どこか空虚さというか、切なさも感じさせたり…。 「記憶を失う前の自分ってどんな人間だった?」というのを入り口に「そもそも根本的に自分ってどんな人間なんだろう?」という二重の意味で「本当のワタシ」を探すことになるのが妙味です。 そんな深いテーマもありつつ、バンドデシネとしてはかなり読みやすい部類に入ると思います。エロイーズのちょっとした仕草がどれもかわいかったり、普段縁遠いフランスでの「フツーの」暮らしが垣間見えるだけでも面白いので、読む機会があれば気軽に手に取ってみてほしい一作です。

BLOOD FIRE 警視庁特別怪異対応班(読切)

ぶらっどふぁいあけいしちょうとくべつかいいたいおうはん
著者:sigama
ぶらっどふぁいあけいしちょうとくべつかいいたいおうはん
BLOOD FIRE 警視庁特別怪異対応班(読切)
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BLOOD FIRE 警視庁特別怪異対応班

BLOOD FIRE 警視庁特別怪異対応班

化け物どもを燃やし尽くせ!! 人間vs.怪異の戦争勃発!! 「怪異件」――魑魅魍魎と恐れられる化け物どもが引き起こす異常事件。そんな通常の警察には扱いきれない事件を扱う専門家・籠目境子は自らの血を燃やし打ち出す異能-を用いて各地の怪異件を解決していく。型破りな捜査と行動で、相棒の春彦を振り回しながらも、二人の目的「自分を呪った怪異を殺し、元の身体に戻ること」のため今日も彼女は化け物を討つ!! 実力派作家が描く、異能vs.怪異の激烈ハードバトルアクションここに開幕!!

忌火のダキニ

忌火のダキニ

高校生の伏巳は、幼なじみの少女・とうめが化け物にさらわれるのを目撃する。それを追いかけた伏巳が見たのは、とうめに取り憑いた妖狐ダキニの姿だった。ダキニの尾に収められた“忌火の太刀”を取り、伏巳は化け物と対峙する――!!

王道楽土のビジランテ

王道楽土のビジランテ

帝都・東京に謎の怪人がはびこる混沌の時代、昭和初期。白虎の力を秘めた少女・コトラは、東京を護る【四聖の守護者】の一員で、廃墟の楼閣・凌雲閣に仲間とともに暮らしていた。人々は彼女たちを噂の種にし、畏敬の念を込め【自警団】と呼んだ。一方、沈黙していた彼女たちの宿敵・髭髑髏は、逆襲の機に怪しげに動き出す――!!

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