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主人公・華が学生時代ずっと片想いしていたゲイの同級生・仁君に、大人になって東京で再会したらなんと女性と結婚してただと…!?なんでや…!!??というストーリーで、これからどんな三角関係が始まるのかと思ったんですが、そういう話じゃなかった。マイノリティに対する風当たりの強さがまだ根強く残る現代日本、首都東京。彼はそこで心穏やかに生きてゆくために、レズビアンの女性と“偽装結婚”をしていたのでした。恋愛関係でなくとも、お互いを理解し支え合うふたりになんとも言えない気持ちになる華ですが、彼女もまた、別の意味で人生の岐路に立たされます。
セクシャルマイノリティに限らず、上手に生きていけずに心をすり減らすひとが人間らしく生きるためには、人を頼って寄りかかってみるのも大事であるというメッセージがあるのかなと読んでいて思いました。
それでもやはり、ちょっと歪で奇妙な三角関係の話なのかもしれません。テンポよくコミカルなテンションで一気に読めました。続きが楽しみだ…