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最近読んだ違う漫画にもあったんですが、"出来ないこと"ではなく"出来ること"を見る、そして伸ばすという思考にならないと、はみ出す人が出てしまうということを、この漫画でも描いていると思います。要は、例えば障害者や老人は、社会に貢献出来ることが少ないから、人間としての価値が低いという考えになってしまう。そのせいで、〇〇出来る方が偉いとか、出来る人は出来ない人を叩いていいような認識になってしまう。そしてそういう社会ではどんどん生きづらい人が出てきてしまう。
本来そんなわけないし、そうであってはいけないのはわかっているけど、なんかこの社会に生きているとそういう考えがいつの間にか頭に生まれてしまう。恐ろしいことです。
社会に必要とされるとか、役に立つとかは生き甲斐にもなるし大事だけど、別にそうじゃなくても全然いいんだということが当たり前になったらいい。
この漫画を読んでいると、自分の中に受け入れられないこととか、許せないこと、もしくは差別意識のようなものが存在していることが浮き彫りになるかもしれません。そういうのに気付かせてくれる漫画はすごく好きです。
表紙だけだとほのぼのシェアハウス群像劇のように感じるかもしれませんが、けっこう深いところまでズブっと踏み込んでる漫画です。身近な人や、もしかすると自分自身が登場人物と重なったら、どんなふうに読めるのか、人によって結構違うんじゃないかと思います。
足りない僕らと、過剰すぎる社会の物語――。築100年の銭湯「刻の湯」で暮らす「ハミダシもの」たちの青春群像劇!