桐島いつみ先生の飼い犬”ももちゃん”を描いたハートルフル4コマ。
(90年代のアンソロジー本「犬っこ倶楽部」の連載)

ウチで初めて飼った犬も雑種で、見た目が”ももちゃん”によく似た犬だったので、親近感ありすぎ…。見た目だけでなく性格も行動もそっくりというのは、雑種犬に共通する何かがあるんでしょうか。

外見からは、なんとなく「犬」であることしかわからず、犬好きから「犬種は何ですか?」と聞かれても困ってしまうのが雑種犬。
しかし、純血種にはないたくましさがあります。
病気に強く、長生きする犬が多いし、親しみやすさがある犬が多いのです。

飼い主含め、ズボラだけどおおらかな性格で、良い所もダメなところも含めて、ありのままの生活を描かれている漫画だと思います。
愛犬家の人が読んだら、もしかすると怒ってしまうような、いい加減な飼い方かもしれません。
でも自分にとっては、犬も飼い主も完璧じゃないところが好きで、共感する部分が多かったです。

ちなみに、他の作品に登場するキャラ(「まいったカッパは目でわかる」のカッパとか)を見てると、仕草や表情からどことなくももちゃんの面影を感じることがありますね。

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特装版「女が叫ぶとき~戦争という地獄を見た~」

「ヒロシマのおばちゃん」を読みたくて購入

特装版「女が叫ぶとき~戦争という地獄を見た~」
ひさぴよ
ひさぴよ

https://www.shogakukan-cr.co.jp/book/b110795.html 『漫画が語る戦争 焦土の鎮魂歌』(小学館クリエイティブ)で読んだ曽根富美子の短編「ヒロシマのおばちゃん」が衝撃的だったので、もう一度読みたいと思って電子書籍版を探してたら、この短編集に収録されていた。 「ヒロシマのおばちゃん」以外の短編は、戦争の話というよりちょっと昼ドラっぽい話が多いものの、それでも表題作を読むためだけに買っても損はないと思う。 作品の詳しい時期は分かってないのだが、状況からして1990年代頃の設定と思われる。広島での戦争体験を語り継ぐの”一人のおばちゃん”を通して、戦時中の自身の半生を振り返るところから物語は始まる。巧みな語り口と、曽根先生お得意の、不幸で陰湿な心理描写にグイグイと引き込まれてゆく。そしておばちゃんは不幸のドン底と同時に、原爆の日を迎えるのだが…。 変わり果てた広島の街を、怨念そのものとも言える鬼気迫るタッチで描き出し、一度目にしたら忘れられないような光景がこの漫画にはある。おばちゃんは最後に「あれは地獄だったよ」とだけ語る。と同時に、この出来事が教科書の中のたった数行に収まってほしくない、と願うのだった。 個人的には「はだしのゲン」と同じく、ぜひ読み継がれてほしい戦争漫画の一つだ。

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おしりのふた

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