守護らねば
戦国時代を舞台にした、主君に仕える鬼の一族と人間たちの主従の絆を描いた漫画。全3巻完結で、それぞれ主人公が異なるオムニバス形式となっている。話全体はどちらかというと悲劇的で、歴史に消えていった者たちの哀しきストーリーが中心。だが美しい作画で描かれる戦国時代の動乱だったり、華のあるアクションシーンや登場人物たちの巧みな心理描写が相まって、とても心を揺さぶられる場面が多い。それにしても著者の琥狗ハヤテさん、こんなに恰好良い活劇も描けるお人なのか!というのが個人的には良い驚きだった。
“蛇の村に蛇の眼あり”流浪の学者、三神が異国のブローカーと訪れたのは蛇神を信仰する「忍冬村」。陸の孤島で一週間を過ごすことになった彼らは、世にもおぞましいものを目にする…。『江戸川乱歩異人館』の山口譲司が贈る日本幽村奇譚!!
とある事件をめぐって、日本に隠れて存在する奇祭の数々に出くわすというミステリー作品です。
事実は小説より奇なりというか、何故に日本にはこんな祭りが存在するんだろうと言う奇祭がいくつもあります。はたまた、この漫画のようにまだ世に知られていない祭も存在するかもしれません。
原作つきではありますが、このようなミステリアスさの演出が巧いのも山口譲司作品の一面と言えるでしょう。