モラハラ環境にご用心
暴力亭主から逃れる10の方法 斎藤かよこ
モラハラとか、最近流行っているのかよく目にしますね。
モラル・・・難しい問題です。
それが常識だと思っている人にとっては、当たり前のことなので、
ハラスメントになると気づかないんでしょうね。
ましてや、そういう環境におかれると、非常識が常識になってしまう感覚は、恐ろしいもんです。洗脳ってこういうことなんでしょうね。
本作も、モラハラ夫とその両親に苦しめられる主人公の話。
田舎出身だからバカにされたり、給料没収されたりとか、挙げ句、産まれた子供が「女」だったから(跡取りである男ではないから)といびられる。
壮絶すぎて、こんな世界があるんだなとまるでフィクションのようです。
(3つ目とかよっぽど田舎っぽいなと思いますが。)
相談しているママ友の友人が良い人たちばかりで、これだけが唯一の救いでした。家族よりも他人のほうが絆が深いって、なんとも皮肉ですが、こういうケースもあるということで。
こういう親父や環境をもつと子供が一番不幸なので、最終的には解決できて読後感も良かったです。
暴力亭主から逃れる10の方法
絶対に役立ってほしく無いけど、知っていれば自分や周りの誰かを助けることができる知識が紹介されていてすごくよかった!
夫と姑からモラハラ・DVを受けていた作者自身の体験が描かれている。「在宅で仕事している」ことや「地方出身」であることを恥だと刷り込まれたり、暴力を「自分が家族として認められるのに必要なこと」だと受け入れている姿がただただ不憫…。