1ページに百合感情を端的に表現されると、そのページに目を奪われ先に進めなくなる、という感じ、『百合ドリル』を読まれた方にはお分かり頂けるだろうか?

『百合ドリル』は複数の作家さんが寄稿されていたが、『百合百景』とその続刊『百合ごよみ 百合百景2』は、はちこ先生がお一人で、1ページ(時々2〜4ページ)の百合ショートショート(SS)を描き綴っている。

少ないコマで、あるいは一枚絵で、二人の百合的関係性を、割と明るく大らかに、そしてしばしばエッチに描き出す。
非常にスキンシップが多く、読んでいてドギマギしてしまうが、触れたいのに間合いを測りかねたり、触れていても想いは微妙に追いつかなかったり、想い合っているのに互いに気付かなかったり……二人の感情の距離感が色々で面白いし、端的に表現されるせいか心にストレートに響く。

2巻とも女子高生のお話が多いが、女子二人のあらゆる百合関係性を描き出し、更に進んでいくとOLや年の差百合、そして『百合ごよみ』には時節要素も加わり、百合関係性の博覧会の様相。飽きることがない。

私はこの2冊を読むのに、概ね5日はかかった。そのくらい濃厚なこの作品。あなたは何日かけて読む?

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短いページに二人の女子の、様々な百合感情のやりとりを切り取る、はちこ先生。この『百合もよう ~咲宮4姉妹の恋~』では、また面白いやり方で様々な百合恋愛模様を描いている。 姉妹物だが、姉妹百合ではない。というか、四姉妹が一緒にいる場面は数少ない。しかし冒頭、女の子同士の恋愛についての姉妹の会話の様子だけで「ああ、この子たちは確かに姉妹だわ……」とはっきり分からせるのがもう、凄い。 本編は長女・次女・三女・四女の恋愛模様を4ページずつ、順番に描いていく。 同じ血を分けた姉妹だが、性格も恋愛模様も四者四様。 ●高校教師の長女は、教え子の高1女子と恋愛中。卒業まで秘密にしたいが……。 ●新人OLの次女は女性課長に片思い中。なかなか踏み込めないが、段々仲良くなってきて……。 ●高校生の三女は大好きな幼馴染に告白される。言われて次第に意識し始める恋。 ●こちらも高校生の四女は「王子様」女子の先輩と交際中。先輩の本当の顔を知っているのは私だけ……。 様々な形の恋模様が、同時進行で少しずつ進んでいく。毎話毎にときめく瞬間やちょっとエッチなやり取りにドキッとさせられる。 四者とも感触の違う、それでいて同じように甘い百合のトキメキを交互に突きつけられると、一人の物語を連続して紡ぐのとはまた違った中毒性があるという、凄い百合発明。 重さは要らない、ただ百合のイチャイチャが見たいんだ!という方……そんな貴方を中毒にする作品だ。
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